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クレマチス
2022年5月30日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第27号 令和四年皐月
荒れ模様の天候が落ち着いたと思ったら、5月 としては記録的な暑さとなりました。今回の風信では長期化するウクライナ情勢とかつての職場の先輩でエッセイスト・翻訳家でもある歌人の持田鋼一郎さんの歌集「愛河波浪哀歌」を紹介していただきました。真っ白なウツギの花が目に浮かぶような3,...
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クレマチス
2022年5月27日読了時間: 14分
プーチンの家来はかく語りき――ドイツの黒い森から 38(びすこ)
ドイツで発行されている週刊誌・月刊誌のうち日本でも知られているのは「シュピーゲル(鏡という意味)」くらいのものだろうが、その他にもフォークスとかシュテルン、ツァイト(英語のタイムにあたる)などいろいろある。それらに比べると知名度は低いものの、主に保守層から一定の支持を得てい...
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クレマチス
2022年5月13日読了時間: 14分
ドイツの政治家・今昔――ドイツの黒い森から 37(びすこ)
題だけでも分かるように、今回のブログ、おそらくいつもにまして面白くありません。そもそも主題がドイツの政治家なんですから。ドイツという、経済力では世界 4 位ではあるが楽しさや面白さ(英語でいう fun )とは余り縁が無さそうな国、生真面目でユーモアに乏しく、物質的にこと足り...
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クレマチス
2022年4月28日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第26号 令和四年卯月
コロナもウクライナも未解決のうちに春の嵐が吹き荒れて季節はめぐり、知床遊覧船遭難のニュースが連日報じられていますが、今月も春硯さんの風信と卯月の句帖が届きました。風信では加藤楸邨の敗戦時の句と、また人生を深く見つめた、深見けん二、宇多喜代子、高野ムツオの心に残る三句を紹介し...
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クレマチス
2022年4月27日読了時間: 14分
歴史に学ぶ?――ドイツの黒い森から 36(びすこ)
先回は地理に関連する話だったので、次は歴史かな、と踏んでいらっしゃった方、はい、当たりです。なんだか分かりすぎて詰まらない、と自分でも思い、さらにこのところちょっと慌ただしくて調べるのが面倒だったこともあって、いっそ身近な食べ物の話題でも(大食家に囲まれていたので)と思った...
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クレマチス
2022年4月12日読了時間: 14分
地理の勉強――ドイツの黒い森から 35(びすこ)
地理という科目も真面目にやれば面白いのだろうが、私は余り真面目ではなく、大人になっても島根県と鳥取県のどちらが右でどちらが左かすら知らない有様だった。熊本県と長崎県の地理関係についても未だにおぼろである。(そのくせ「高知県って高松のある県だっけ」などと言われるとむかつく。勝...
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クレマチス
2022年3月30日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第25号 令和四年弥生
待望の「春硯句帖」が届きました。奥様の負傷でご多忙の折から、慌ただしいウクライナ情勢まで目配りのきいた風信とともに、色彩感溢れる 6 句をいただきました。「尽」は月末で、蝋梅の黄色い色が褪せて、最も短い月がたちまち過ぎていくのを惜しむ気持ちが伝わってきます。「時分の花」は世...
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クレマチス
2022年3月26日読了時間: 13分
君よ知るやウクライナ――ドイツの黒い森から 34(びすこ)
ロシアの侵攻開始以来日本でも頻繁に聞かれるようになった(らしい)ウクライナという国名だが、これまであまり馴染みがなかったとはいえ、多くの日本人がそれで連想したのは映画「ひまわり」ではないだろうか。 ひまわりは別にウクライナでなくても欧州各地で栽培されており、優しい黄色の菜の...
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クレマチス
2022年3月15日読了時間: 42分
Correspondence(2021/12/4-2022/3/15)あるいは新型コロナとウクライナ侵攻について
長々メールと長々ブログ―フルトヴェングラーなど 2021/12/04 土 01:48 C さま 先日はメールをありがとうございました。ここしばらくご自分のパソコンと格闘しておられるようでしたが、10 年選手のデスクトップですか。そういえば私のも 10...
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クレマチス
2022年3月10日読了時間: 14分
新・焚書坑儒――ドイツの黒い森から 33(びすこ)
一時急激な勢いで広がった MeeToo 運動がやっと下火になって少しほっとしていたのだが、またぞろ 20 年余り前に遡る英国アンドルー王子の未成年女子との交際が訴訟沙汰になるなど、今なお「私も被害者」の声が聞かれる。その動きが不快なのは、こういう訴えについて男性側に味方する...
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クレマチス
2022年2月22日読了時間: 7分
東京スタジアムの思い出 安藤ベティ
『現在の荒川総合スポーツセンターの場所に、「下町の太陽」「下駄履きで通える球場」「光の球場」、そう人々から呼ばれ親しまれた球場があったことをご存知でしょうか。 東京オリンピックの 2 年前、昭和37年 6 月 2 日に開場した「東京スタジアム」はボーリング場や冬季期間にアイ...
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クレマチス
2022年2月22日読了時間: 13分
無駄のすゝめ――ドイツの黒い森から 32(びすこ)
先月SNS「ひょこむ」(https://hyocom.jp/blog/b_search.php)にAさんが引き戸とドアについてブログを書いておられ、私も日本では引き戸派なのでコメントしているうち、今度はKさんがご実家の造りに言及し、古い家には一見無駄なスペースがありそれにほ...
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クレマチス
2022年2月19日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第24号 令和四年如月
冬の北京オリンピックがまもなく終了し、新型コロナ感染症がなかなか終息せず、ウクライナの緊張は一触即発という落ち着かない日々ですが、春は着実に到来の気配です。今月も季節感あふれる春硯句帖が届きました。ロウバイはまだ花のすくない時期に梅に先駆けて咲く庭先の花で、バラ科の梅とは別...
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クレマチス
2022年2月7日読了時間: 12分
女のホラー小説――ドイツの黒い森から 31(びすこ)
これは「女が書いた女を主人公とする恐怖小説」という意味。リンカーン風に「女の女による女のための」と言わないのは、最後の「女のため」の部分がひっかかるからで、読者は圧倒的に女が多いと思うけれどためになるかどうか。 円地文子の「女坂」を例のタカコさんの本棚に見つけたとき、名前だ...
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クレマチス
2022年1月22日読了時間: 12分
幾年ふるさと――ドイツの黒い森から 30(びすこ)
昨年末にタカコさんの遺品として頂戴してきた本の中に丸谷才一の随筆集*があり、それを寝転んで読んでいたら「幾とせ古里きてみれば」と題したエッセイに出くわして、思わず起き上がってしまった。 善くも悪くもびっくりした理由は、私が子供の頃からもっとも好きな唱歌の一つが「幾年ふるさと...
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クレマチス
2022年1月16日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第23号 令和四年睦月
春硯さんの近況とともに、岩波ホールに代表される古き良き昭和の文化の消失がコロナにより加速される状況に対する深い感慨を記された風信とともに、新しい年の春硯句帖が届きました。今回も穏やかな匂い立つような我孫子周辺の新春の風景が、淑気、初東風、破蓮田などの格調高い季語によって詠み...
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クレマチス
2022年1月6日読了時間: 13分
形見分け――ドイツの黒い森から 29(びすこ)
昨年 9 月に知り合って 11 月に一緒に聖マーティンの鵞鳥を食べたクミコさんからそのあと電話があって、12 月になったらクリスマス前の週末に食事にいらっしゃいませんか、とのお誘いを受けた(クミコさんのことはブログ 26 に書いた通り)。...
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クレマチス
2021年12月21日読了時間: 9分
コロナの柱――ドイツの黒い森から 28(びすこ)
ウィキを探しても国語辞典をめくっても、「コロナの柱」という言葉は見当たりません。これは「ペストの柱」からの私の造語なので、そのペストの柱なるものについてまず説明せねばならない。 こちらの柱はドイツ語(及びオランダ語やポーランド語)のウィキにはあり、ところが英語やフランス語は...
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クレマチス
2021年12月18日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第22号 令和三年師走
今年最後の風信が届きました。春硯句帖には湯河原合宿の余韻と、急速に深まる冬の我孫子周辺の風景が詠み込まれています。どの句も色彩のコントラストがくっきりとして目をつむってもイメージが残ります。花紅葉(はなもみじ)、隠江(こもりえ)という美しい日本語を教えていただきました。
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クレマチス
2021年12月5日読了時間: 12分
善意と欲望――ドイツの黒い森から 27(びすこ)
このタイトルってえらく抽象的ですね。ジェーン・オースティンの「高慢と偏見」みたいに。オースティンの場合それが原題では Pride and Prejudice とPの頭韻を踏んでいるところがミソだったのだけれど、この場合もドイツ語にすると Güte und Gier...
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