日本の人達のブログやつぶやきを見ていると、ウクライナ問題はやはり地理的な距離のせいか、いくら新聞が詳しく報道しても、ネットで専門家が的確な解説をしても、あまり切実にとらえていないという気がする。それ自体は全く責められない。日本の近海に北朝鮮のミサイルが落ちても欧州では「おやおや」程度の反応だし、東・東南アジアにおける中国の不穏な動きについても、特にドイツは過去 20 年余り超・ウルトラが付くほど彼 (か) の国との貿易に依存していたせいもあり、ほぼゼッタイに悪くいわない。
こんなことでは、ドイツ政府が邁進して他のEU加盟国や米国から目下責められているロシアとの癒着問題の、次は中国版が出て来るのではないかと気になるが、ドイツは相変わらず中国に擦り寄っていて(いまや擦り寄れるのはそこしかない)、問題が起きたらそれはその時、という対応である。ウイグルの人権問題や一帯一路の行く末、アジア・アフリカで増えている対中国債務の不履行、それによって迫られる隷属関係など、影響の規模はロシア問題を越えていると思われるのに、みんなかなり呑気な構え、衣食足りると人間骨抜きになるのかしらん。
日本人の中には「結局ロシアが勝つんでしょう」などと他人事のように言う人が多く、まあ確かに他人事に近いけれど、今回の紛争は単なる勝ち負けでは決着がつかないだろう。まさかベトナム戦争のような長期化はないと思うが、最近では欧州各国がこぞって(肝心のドイツは有限不実行、フランスは妙に慎重ではあるが)ウクライナに次々と兵器を提供しており、ゼレンスキー大統領の発言も強気になってきた。自暴自棄になったロシアによってABC 兵器(atomic, biological, chemical)が使われる恐れも消えていない。
2014 年にロシアによるクリミア侵略・占領があったとき欧州諸国は無論プーチンに抗議したが、どうも迫力に欠け、私のような外国人は首をひねるばかりだった。ただ、その頃に読んだ米国の Foreign Affairs という雑誌にプーチンを擁護する記事があったことをおぼろに記憶していて、探すとすぐ見つかり、それを読み直してこのたび―今頃になって―ロシアという国への認識を新たにした。
フォリン・アフェアーズというのはウィキペディアにある通り「アメリカの外交問題評議会( CFR )が発行する外交・国際政治専門の隔月発行政治雑誌」で、幸いなことに私にはドイツ語より読みやすい英語でしかも隔月なので週刊のエコノミストよりも時間をかけて読むことができ、そして教科書的な標準英語で書かれているのも助かる。寄稿者にはアメリカなど英語圏のみでなくアジア人やアラブ人その他の学者・ジャーナリストも多く、欧米の説に偏ることなく多面的な論調が展開されている。
今回私が再読した記事「クレムリンは何を考えているか:プーチンのユーラシア・ビジョン」も著者はロシア人政治学者で、当時の紹介ではこのアレキサンダー・ルーキン氏はモスクワ高等外交学院副学長とある。記事は 2014 年の 7/8 月号で、その時の感想は「まあ、そうも言えるかなあ」程度であった。しかし今回は読んでいるうちに、その勝手で無神経な自国弁護と欧米への責任転嫁に怒りが込み上げてきた。
彼の主張が 100 % 間違っているとは言わない。特に彼我の差を考慮に入れることなく、民主主義や博愛主義、平等主義が西欧ではもう太古の昔からあったかのように優越感丸出しで他の国に同じ価値観を強いる欧州の態度は、日本人の私としても鼻持ちならないと感じる。
確かに民主主義は 2500 年も昔にギリシアで生まれた。それは奴隷制を土台とした選民だけの民主主義だったという批判も正しいが、しかし「民を主とする統治」という概念を世にもたらしただけでも古代ギリシアは偉大である。博愛主義・平等主義が大手を振って歩くようになったのはフランス革命以後で、数々の酸鼻な事件を経てとにもかくにもそれを普遍的な価値とすることに欧州は成功した。これも人類への貢献と言えよう。
しかし・・・私は言いたいのだが、啓蒙思想に裏打ちされた欧州の精神界の進歩は、同時に海の外の未開の国々、アジア、アフリカ、ラテンアメリカへの飽くなき侵略によって得られる物質的利益に支えられて初めて可能だった。君主や貴族がいちはやく民を農奴的な身分から解放できたのも、その富の恩恵による。
だからロシアなど大陸内部の国々の貧しさや後進性を笑う資格はなかったのだ。インドを市場としてその民を酷使した英国や、北アフリカを自国の農場にしたフランスと異なり、ロシアの皇帝が搾取できる相手はロシアとその周辺の農民しかなかったのである。そしてロシアや東欧を馬鹿にした西欧は今、その「先進性」の皮をかぶった植民地主義のツケを賠償金や移民受け入れという形で払っている。
だがそれにしても、ロシアの人々の頑迷と鈍重と偏狭には唖然とする。ツァーリ(ロシア皇帝)の制度が廃止されて百年余りを経ても、当時とほとんど変わらぬ蒙昧の中に沈んでいる農民たちの支持を得て、今の政権がある。余りの貧しさに革命が起きて、しかしマルクスもレーニンも人民を救えなかったのに、共産主義者たちは頓馬な皇帝たちと異なり民を西側諸国の犠牲者とすることで自分たちの権力を維持してきた。
ロシアの支配者は誰であれ、国民を守る義務などを認識した人物は皆無といってよい。どの時代にも民衆、殊に農夫は、一握りのエリートのために蟻の如く地を這って働く生き物に過ぎなかった。
これもだいぶ前だが、私は第二次世界大戦での各国の死者数を知って仰天したことがある(上図参照)。赤は戦闘員の死者、オレンジは非戦闘員の死者の数を示す。この際中国(中華民国)のことは措くとして、ロシア(ソ連)でこれほどの非戦闘員が命を落としたということは、攻め込んだドイツ軍のせいとはいえ、スターリンにとって人民の命など何の価値もなく彼らを救う意図など最初からなかったことを証明している。(大まかな死者数だが、日本:戦闘員 200 万/非戦闘員 60 万、ドイツ:戦闘員 550 万/非戦闘員 200 万、ソ連:戦闘員 1080 万/非戦闘員 1250 万) 彼らは自国にいて既に政府から見捨てられた「棄民」に等しかったのだ。
それでも未だにスターリン崇拝者がロシアには絶えないという。今プーチンを政権の座から追い落としても、仮に明日彼が病で命を落としても、すぐに第二・第三のプーチンが現れるという点で欧米の政治評論家や学者の意見は一致している。一体ロシア人の頭の中はどうなっているのだろう。言っちゃ悪いが、この連中を御するのは赤ん坊の手をひねるようなものだ。プーチンはその彼らに、ロシアはソ連の崩壊後、欧米に騙され馬鹿にされ食い物にされていると言い続け、そして目下はそうやってウクライナ侵攻を正当化し、また民の 8 割以上がそれを信じているのである。
さてここで、教育もなく自由を知らず世界の他の地域から隔てられた人民の状況は分かるとしても、上記の、ロシアでは「インテリゲンチア」の代表格ともいえるアレキサンダー・ルーキンのような人間が本質的にロシア農民と同じ中身の頭脳を有するというのは、どういうことなのか。
しかし一応は彼の言うことにも耳を傾けてみよう。
ルーキンによれば、ソ連が崩壊したとき世界の対露政策においては二つの派があって、やがてロシアも民主主義を学んで欧米に同化していくはずと考えた穏健派とは別に、ロシアを危険視してその勢力圏を少しずつ崩して行こうと目論む派があったという。不幸にもいつしか後者の方が優勢になっていき、ロシアは「そのような敵対的な戦略は国内の反欧米派を扇動するだけだ」と説いたが、クリントンもブッシュ・ジュニアも聞く耳を持たなかった(そうだ)。
ロシアの勢力を削ぐ手っ取り早い方法は、かつてソ連の衛星国だった国々を、欧州連合( EU)に加盟させることだった。これはEUの策というより東欧諸国のたっての要望で難なく実現して、鉄のカーテンの消滅から 2014 年までに 15 か国が加入している(図参照)。ロシアにとってはポーランドやチェコなど東欧の離反もだが、2004 年のバルト三国の「裏切り」がよほど大きな衝撃だったらしい。2007 年にはルーマニアとブルガリアもEUのメンバーとなる。この辺りの事情はEUの胡麻化しという感がないでもない。ブリュッセルはこの両国の汚職のひどさから一旦加入手続きを停止したものの、2, 3 年後には「はい、よろしい」と承諾している。その数年で改善したことなど何もなかったのに、一応アリバイ作りはしましたというところだった。
しかしそれよりもロシアが激怒したのはNATOの拡大であった。NATOの最初の東方拡大は 1999 年で、写真ではオールブライト米国務長官がポーランド、チェコ、ハンガリーの代表と加盟を祝っている。これは明白にソ連、のちのロシアを敵に見立てての条約機構であったから、安全保障上で次第に不利になっていくという不安に襲われたのは無理もない。加盟国はルーキン氏が寄稿した時点で 12 か国増えており、その後もモンテネグロや北マケドニアの参加など増加傾向に歯止めがかからない。やがてウクライナも・・・それこそがプーチンの憤怒を煽ったのだった。
こうしてロシアの西側の国境付近は次第に危うくなって行ったとルーキンは言う。それを黙って見ていられるわけがない。しかも、新たにEUに加わった国の多くにはロシア系住民がまだ多くいるのに、バルト三国に見るように彼らにはロシア語の使用が許されず、ロシア語で授業する学校に通うこともできず、ロシア文化・伝統は抑圧されている。似たような状況がウクライナにも見られる。ロシアは同胞を見殺しにはできない。
ここでプーチンは「ルッソフォビア(ロシア嫌い)」という言葉をフルに利用し始めたわけである。世界から白眼視され虐められているロシア。ルーキンもその線で欧米を責めている。
これに反論するのはいとも簡単だ。EUもNATOも東欧やバルカン諸国に加入を無理強いしたことはない。彼らが自ら望んだのである。それも切望。その理由は、かつてソ連に虐められ抑圧された記憶から、自国の安全を保障してくれそうな西側を頼るようになったためだ。(ついでにブリュッセルからの経済援助も大きな魅力だが。)
ポーランドなどその歴史においてロシアから自由だった時代などほとんどない。ビロード革命・プラハの春だってほんの昨日のことだし、ハンガリーは過去のオーストリアとの関係から土地を奪われ蹂躙され、動乱を起こして 20 万人の難民が発生した。
ロシアはナチによる被害にはもう半永久的に恨みを吐き続ける一方で、自国が他の国に強いた犠牲については悔悟も反省もあらばこそ。(東独を支配されたドイツがそのことに異議を唱えないのが不可解だが、この問題はひとまず脇に置く。)旧ソ連圏における現在のロシア人冷遇やロシア文化抑圧なんぞ、どの口が言うか、である。
だからロシアがEUやNATOを責めるのはお門違いというものだが、NATO拡大については約束違反だとプーチンとその部下のルーキンは言う。東西ドイツ再統一の際に西側は、NATO加盟国を東に延ばすことはしないとソ連に誓ったというのである。ところがその証拠がない。ゴルバチョフはそんな話は聞いていないと言っているそうだ。もし文書があるならロシアは得々としてそれを持ちだすはずなのに、誰も見たことがないのだから、話の端に出た程度だったのだろう。
ロシア文化と言えば、私にはその中身が具体的に分からなかったのであるが、ルーキン氏のロシア弁明においてはこの文化擁護論はかなり重要である。だが真面目に読んでみると、これ、本気で言っているのかね、と言いたくなるようなシロモノだ。
欧米で幅を効かせている文化や価値観は、ロシア、ベラルーシ、その他の旧ソ連邦の国々のそれとは到底相容れない。われわれロシア民族とその友人とは―とルーキン氏―神の教えを無視し絶対的な価値というものを否定するリベラルな政教分離など受け入れることはできない。欧米の寛容性(何でも許容するという姿勢)と道徳相対主義とをわれわれが拒否するのは、それが罪深い生き方だからである。
「人間存在の意味は政治の自由や物質的な富の取得にあるというなら、西洋諸国は進歩しているかもしれない。しかし伝統的なキリスト教徒が信じるように、キリストの降臨こそが人類にとって最も重要な事態だとすれば、この儚い世での苦しみは永遠の命につながる」「安楽死や同性愛その他聖書で禁じられている慣習は、進歩ではなく異教の時代への後退であり、この観点から見ると欧米社会は不完全などというものではなく罪悪の中心地である」等々。
一体いつの時代の人なのだろう、このルーキンさんって。遠い昔、貧しく弱い民に向かって「この世で苦しむあなた方のために天国(極楽)が用意されているのです」と説教していたカトリック神父や日本のお坊さんの再来みたいじゃないか。うーむ、これで国際的な政治学者なんですからねえ。
そりゃ聖書を基準にするなら、ホモ・レズOK,トランスセックス問題なしという西側諸国の社会はソドムとゴモラの如く悪徳の巣ということになる。プーチンはその巣を焼き払う正義の士というわけか。
こんな論文を真面目に掲載するフォリン・アフェアーズには引いてしまうが、しかしプーチンの後ろにいるインテリとそのまた後ろの民衆との実態が把握できたという点で、これはなかなか有用であった。
ここでルーキンが弁護しているのはロシアのみでなく、現在もロシアに忠実な旧ソ連の構成国、特に中央アジアの国々である。ルーキンの論文の副題に「プーチンのユーラシア・ビジョン」とある通り、実際プーチンは久しい前からユーラシアを視野に、彼のEU版・NATO版をここに創設しようとしていたらしい。
だが、ユーラシアのこの部分をロシアの文化圏と見なすのは少し無理があるのではないか。もっともルーキンは、これもプーチンの意向に従ってであろう、何でも許す欧米に強い違和感を抱いているのは正教徒のみでなく、中央アジアのイスラム教徒やユダヤ教徒、さらには仏教徒も同じだと言っている。
中央アジアと言えば、キルギスタン、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタン、そしてカザフスタンである。圧倒的多数がイスラム教徒のはずで、ユダヤ教徒や仏教徒が中央アジアにいるのかと調べたら、仏教徒が 0.07 %、ユダヤ教徒が 0.02 %だって。ちょっとルーキンさん、異なる宗教を信奉する中央アジアの人々が一丸となって、とか言っても、0.02 %のユダヤ教徒ではねえ。まあ、レトリックの問題なのかもしれんが、これで論文といえるかどうか。
具体的なプーチンの構想はEAEU(ユーラシア経済連合)と呼ばれる組織で、その加盟国はロシア、ベラルーシ、アルメニア、カザフスタン、キルギスタンとなっており、他にオブザーバー参加国もあるが、どうもさほど活発ではないらしい。結構出たり入ったりする国もあり、EUの如くに「うちも入れて、入れて!」という申請はないようだ。多分実質的な魅力に乏しいのだろう。
しかしカザフスタンとキルギスタンは資源大国だから、はやくから陣営に引き込んでおく必要はある。カザフスタンが西洋向いたら、ロシアは大パニックに陥るに相違ない。地理的に見てそれはないと思うが。
このEAEUが今一つ、いや二つ三つパッとしないのは、加盟するメリットの少なさもあるが、どこもソ連邦の構成国としてやはり苦い経験があっておっかなびっくりなためではないか。と思っていたら、何かの雑誌(ニューヨークタイムスだったか)にロシア人は骨の髄から民族差別主義者だとあった。それはもう徹底していて、中央アジア人などずっと「黄色い顔」と呼ばれて蔑まれてきたという。そしてこの種の批判は、主にロシア事情に詳しいブルガリア人やロシア人の知識層から聞かれる。
また、ルーキンはロシアがイスラム教に寛容だと喧伝しているが、チェチェン紛争におけるロシアの凄絶な弾圧を見たあとでは、その寛容を本気で信じる者はいないであろう。ドイツ語圏・英語圏の識者の論評を読むと、ロシアは何がどうあっても、どちらにどう転んでも、結局は独裁主義でしか支配できない国になっているという意見が圧倒的である。
ほんの数日前のことだが、例によってタカコさんの遺品として届けられた本の中に塩野七生の「サイレント・マイノリティ」というエッセイ集(かなり古くて 1986 年刊)があり、それを読んでいたら次のように記されていた。
「絶対主義的思考をたたきこまれた者は、それがなくなって自由になっても、その自由を生かすことができなく、結局もう一つの絶対的なものにすがりつくしかない」
これこそがロシア人の宿命であり悲劇なのだと思う。それに付きあわされる隣国は全くたまったものではない。
(こういう意見に対しては必ずと言っていいほど、すべてのロシア人が無知で頑迷なわけではないという抗議がある。それは重々承知しているが、一般論として、国民の 8 割がプーチン支持、つまり自国の帝国主義・独裁主義を肯定しているとなれば、この国の少なくとも近未来は暗いと言わざるを得ない。)
次の次の世代なんてあっという間ですよ…と言うのは法隆寺など何百年も持つ塔を建てた工人たち、と聞いたことがあります…聞きかじりですが心柱やヒノキの仕口、その縮み具合、強度について100年200年単位の言い伝えを知っていたらしい、つまり200年経つとこう変化、300年経つとこう変化する、なんて考えながら作っていた…なんとゆっくり時が流れていたんだろうと羨ましくなりますがそんな時代に生きていればいたで案外飽きちゃったりして僕、あはは失礼しました🤣 (事実心柱は下が朽ちてしまって600年たってもバランサーの役目をし、ヒノキは200年目で強度が最高に達し、その後はその強度を維持するなんてことが最近わかったりしたらしいですもんね)
あの世界一広い国に1億何千万人が意外と偏った地域に存在している。なんともつかみどころのない国だなぁと思っていたところ今回のブログを拝見して、偏在する人民を地政学的に統治する(あんだけ広けりゃどうしたって地政学に頭がいく、移動は地上を行くしかない、移動できる海上はない)には広い国土に散らばるそれぞれの地域を離島とみなし、それが、国民をして見ざる言わざる聞かざる状態にすることを容易にし、さらに長い年月の間にその状態は国民性にまでに勝手に育ったのかと考えました。 どこを切っても金太郎飴みたいな日本の人たち…同じく1億何千万の人たちが心身の安定という点では地政学的?に有利。あまつさえ周りを海で囲まれているだけで…資源は豊富だし城の周りに大きな堀があるようなもので安全性も高い、付け加えるに、堀の下には金銀財宝資源がザクザク、びすこさんの総括的な見方に影響されてこんな妄想を広げてしまいました、そんな妄想を広めるなんて、無知蒙昧とは僕のことです、今回も刺激にあふれるブログありがとうございました。(人民、国民、人たち、なんで僕こんな使い分けをしたのでしょうか、近くて遠い国はここにもあるということではないかな)