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執筆者の写真クレマチス

風信 沼のほとりから 第29号 令和四年文月

「…コロナ第七波が猛威をふるっていますが大丈夫ですか。私は今日ワクチン四回目の接種を受けます。病気で入院することほど詰まらないことが無いのを経験しているので接種は有り難いです。平々凡々に安穏に暮らせることが一番幸せということを老いて知りました。…」(メールから)

句帖第六句の「露葎」について。葎は密生した下草、露は一般的に秋の季語とされていますが、「朝まだき」と呼応して夏の早朝の下草に濡れた足の感触が伝わってくるような表現だと思いました。今月も春硯さんの若々しい句に力をいただきました。


閲覧数:25回2件のコメント

2 Comments


繁 大村
繁 大村
Jul 29, 2022

春硯さんがあげてくださった人口の推移に唖然とします…ついこの間だと思った全世界の人口50億人があっという間に80億人!ゆらりと体をかわす黒揚羽蝶が幻影のように思えます、アフリカの保護区に生きる動物標本のような猛獣野獣たちが地球始まって以来の人類の繁栄を認識する事はないでしょうが生息数のから見た現実はほんの1ページの希少種動物図鑑のようにです、、、ため息とともに😮‍💨酸素不足の中の一服の清涼剤、ありがとうございました♪ 散る花をゆらりと躱す黒揚羽

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heute
Jul 29, 2022

フォーラムに書いた通り、私は目下半病人状態なのですが、それでも寝たきりは退屈なのでスマホで日本のニュースを見ていたら、韓国の出生率が0.85とかで危機感を抱いているという報道。そんなに少ないのかと驚いて調べると、調査方法(でしょうか?)によって多少の差があるものの、日本よりも下にいるのが韓国のほか台湾、香港、シンガポール、マカオなどでした。


これらの国の共通点は、1)移民が非常に少ないこと、2)親が学歴・高等教育を重視していて子どもの教育レベルが非常に高いこと。従ってIQも高いとされている。


これらいずれの国も教育費は公費では賄われないので、そのための家計の負担が大きく、2人・3人の子供に高等教育を授ける余裕がない、ということもあるでしょう。一方で、私費で教育を受けるだけにそれを無駄にしては行けないという意識が子供の側にもあり、教育の効率・成果という点では欧米に勝っています。


フランスなどの出生率は先進国としては2に近いと評判ですし、ドイツもそれに倣おうとしてランクを上げています。ただし…どちらの国も、移民がとても子沢山なのです。4~6人が普通。それで全体の出生率を上げている。彼らもドイツ人・フランス人として暮らしている以上それをカウントするのは当然としても、彼らの多くは自分の子を養う経済力がなく、国からの手厚い養育手当で「潤って」います。実際、多く産めば生むほど一人当たりの手当が増える仕組みなので、3人以上産めば働かなくても一家が食べていけます。私は個人的に、この福祉制度はいつか行き詰るのではないかと思っています。


欧州の多くの国で、日本と同様に、老人の年金制度が崩壊するという危機感が煽られていますが、実は中流~下流の上の層でちゃんと働いている人たちの税金がこれらの移民家族のために使われていることの方が大きな問題なのではないでしょうか。フランスでマクロンの人気が凋落し議会で多数派になれずにいるのも、この辺に原因があるようです。


露の俳句、いいですね。露葎。生い茂った雑草も、露に濡れている風景には情趣があります。露の句といえば川端茅舎が「露の茅舎」と呼ばれたほど多くの句を残していて、最も有名なのは「金剛の露一粒や石の上」のようですが、私は「露散るや提灯の字のこんばんは」という句が一番好きです。小学生の頃、父親と夜の野道を散歩していた時に誰かとすれ違って、そういえばこういう句があるんだよ、と教わりました。

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