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「台湾の少年」を悼んで――ドイツの黒い森から 55(びすこ)
事の始まりは、今年 6 月にドイツのゴールデンウィークをアルザスで過ごした時、ホテルの朝食の席で地方新聞の隅の小さな記事に目を留めたことだった。そのホテルは農家を改造した絵画のような宿で部屋数も少なく、従って朝食の際にも多くて 12, 3...

クレマチス
2023年9月8日読了時間: 12分
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「四君子通信」第 1 号 令和五年葉月
春硯さんから思いがけなく「沼のほとりから」と同じ形式の俳句研究の通信をいただいて、その内容が「風信」と関連して興味深いので、ホームページへの掲載をお願いして同様の形式でブログ欄にアップさせていただくことになりました。初回ですので画像のあとに経緯と通信の紹介をかねてメールの一...

クレマチス
2023年8月26日読了時間: 2分
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八月のニュースから――ドイツの黒い森から 54(びすこ)
コロナが本当に終息したのかどうか、そもそも新型コロナに因る被害は人間界の災禍としてどの程度の規模のものだったのか、その客観的な評価が可能になるのはまだ数年先のことと思われ、今はとにかくコロナ以前に近い状況の中で暮らせることを有り難く受け止めるほかはない。...

クレマチス
2023年8月25日読了時間: 18分
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風信 沼のほとりから 第42号 令和五年葉月
「史上空前の酷暑に階下のクーラーが機能不全に陥り、一階居間で体が火照ってくると堪らず冷房の利く二階へ避難して、なんとか熱中症を免れています。お盆の迎え火を焚く頃から降り出した雨は、哀れな小市民の姿に憐愍を感じた炎帝の施しの慈雨かと思われました。...

クレマチス
2023年8月15日読了時間: 1分
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水無月と七月――ドイツの黒い森から 53(びすこ)
コロナ禍で日本を出られなくなった 3 年前の春、東京の同世代の友人(自由業者)と電話で話していたとき、コロナの大流行で仕事が激減した上に生まれつきの股関節症が悪化して、ほとんど外出もできず人にも会えない日が続いているので、ボケ防止に上田敏の「海潮音」の詩を音読していると彼女...

クレマチス
2023年7月26日読了時間: 10分
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風信 沼のほとりから 第41号 令和五年文月
「炎暑の日々いかがお過ごしですか。コロナはどうやら鎮静の様子。マスク無しでは外出できない自分ですが、出会う人々もほとんどマスク姿。これぞ同時代を生きる好例とちょっぴり連帯感を覚えたりしています。 1950年以降のいわゆる人新世*は地球上生態系の第六の大量絶滅の時代とか。だい...

クレマチス
2023年7月16日読了時間: 1分
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風信 沼のほとりから 第40号 令和五年水無月
「「沼のほとりから」を葛飾文藝クラブのブログにアップして、すでに40号を数えるに至りました。駄作を臆面もなく葛飾の雅人の眼にさらす厚かましさを恥じつつ、これまでの大兄の厚情にただただ感謝するばかりです。毎回大村さんからは温かい言葉を戴き、たいへん励まされています。風雅を解す...

クレマチス
2023年6月9日読了時間: 1分
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風信 沼のほとりから 第39号 令和五年皐月
コロナを通過して新しい季節を迎えた春硯さんのはずむような感慨の伝わってくる「沼のほとりから」の通信です。近況を伝えるメールも引用させていただきます。「お元気ですか。五月が来てわがオープンカレッジも開講になり現役の気分をいささか味わっています。人間が相対して教え教わるという古...

クレマチス
2023年5月15日読了時間: 1分
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風信 沼のほとりから 第38号 令和五年卯月
春硯さんから待望の風信と句帖が届きました。メールには臼歯を抜いて歯科通いの鬱陶しい消息も伝えていただきましたが、句帖のほうは季節の息吹の感じられる瑞々しい充実した六句です。作者ならではの生のぬくもりのある日本語の五七五で、ChatGPT...

クレマチス
2023年4月17日読了時間: 1分
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風信 沼のほとりから 第37号 令和五年弥生
東京が暖冬で早々と開花宣言があった後、寒の戻りが続いて今年は桜が長く楽しめそうです。風信では河津桜についての興味深いエピソードを紹介していただきました。今月の春硯句帖では多彩な日本の春の風景が色鮮やかに詠み込まれています。「田起こし」や「浅眠り」という日本語の新鮮な響きが心...

クレマチス
2023年3月21日読了時間: 1分
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「複合汚染」――ドイツの黒い森から 52(びすこ)
これは 1970 年代半ばに朝日新聞に掲載された有吉佐和子の連載小説の題である。題名通り、そこで扱われているのは当時の日本の環境汚染問題で、果たしてこれが「小説」というジャンルに属するのかという議論は最初からあったようだが、その点は文学批評家や社会問題評論家、その他識者・知...

クレマチス
2023年3月9日読了時間: 21分
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欲しがりません――ドイツの黒い森から 51(びすこ)
一昨年・昨年と中止になっていたカーニバルの行事が今年は解禁となって、多くの会社が「どうせみんなお祭り気分で仕事にならないから」と 2 月 17 日の金曜日から翌週の火曜日(マルディグラ、謝肉祭の最終日)まで 5 連休とした。...

クレマチス
2023年2月26日読了時間: 12分
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風信 沼のほとりから 第36号 令和五年如月
丁度 3 年目となった今月の風信では「週刊朝日」が 5 月最終週に発売の 6 月 9 日号で休刊するというニュースを取り上げおられます。https://www.asahi.com/articles/DA3S15531294.html...

クレマチス
2023年2月9日読了時間: 1分
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マッキンゼーが来ると――ドイツの黒い森から 50(びすこ)
昨年末、2022 年最後のわがブログ(「利他主義の破綻――ドイツの黒い森から 48」)に年末の不快な出来事の一つとして、フランスのマクロン大統領と米国コンサルティング会社マッキンゼーとの黒い噂に言及し、ついでに数年前に浮上したもののそのまま蓋をされているドイツの元国防相・現...

クレマチス
2023年2月2日読了時間: 13分
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風信 沼のほとりから 第35号 令和五年睦月
新年最初の風信です。春硯さんの記事に触れられている食料自給率の向上のための昆虫食に対する関心の高まりで、私の近くのスーパーにもアサリやオキアミの佃煮と同じ棚にコオロギの佃煮が並んでいたので、暮れの年越用の保存食品として買ってみたら、白いご飯にはよく合うので梅干しやシイタケ昆...

クレマチス
2023年1月21日読了時間: 1分
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職人に乾杯!――ドイツの黒い森から 49(びすこ)
今回のブログを思いついたのは、KBCのフォーラムでのいちまるさんとのやり取りがきっかけだった。そこでいちまるさんはそれまでのザシキローノマドやイモズルシキホンノキに続いて 11 月中旬から陋屋正伝シリーズを開始され、古い新居の改築の過程を綴っておられる。生来の器用さとアイデ...

クレマチス
2023年1月10日読了時間: 13分
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風信 沼のほとりから 第34号 令和四年師走
今年最後の「沼のほとりから」が届きました。大荒れの令和 4 年も残り 1 週間、コロナもウクライナも統一教会も、何一つスッキリとかたづかないまま過ぎ去ろうとしていますが、春硯さんの世界と自然を捉える境地は一貫して過去と現在と未来を見つめ、研ぎ澄まされた詩語に定着されています...

クレマチス
2022年12月25日読了時間: 1分
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利他主義の破綻――ドイツの黒い森から 48(びすこ)
今年の最後の四半期には、個人としても社会的にも、遺憾なあるいは不快極まりない出来事が相次いだ。 まず 10 月には、27 年前に私が夫に出会うきっかけを作ってくれて(それは意図せざる結果だったが)、その後も暖かく見守ってくれていた男性が 84...

クレマチス
2022年12月23日読了時間: 12分
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「民主主義に万歳二唱」他―E. Mフォースター――ドイツの黒い森から 47(びすこ)
今でこそ、E. M. フォースターと言えばその原作に基づくアイヴォリー監督の映画「ハワーズ・エンド」が複数部門でアカデミー賞を受賞し、またデヴィッド・リーン監督の「インドへの道」がアカデミー賞に加え世界各地で数々の賞を手にしたことなどからすっかり有名になったが、私が大学生の...

クレマチス
2022年11月29日読了時間: 14分
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風信 沼のほとりから 第33号 令和四年霜月
落ち着かない世相とは別にこのところ穏やかな小春日和が続いて紅葉も今年は例年よりは美しいようです。今月も沼のほとりから春硯さんの落ち着いた世相観察と平明で奥行きのある句帖が届きました。「W杯カタールに見る中東の金満家ぶりに呆然。あの映画「アラビアのローレンス」に登場の遊牧民族...

クレマチス
2022年11月22日読了時間: 1分
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