「史上空前の酷暑に階下のクーラーが機能不全に陥り、一階居間で体が火照ってくると堪らず冷房の利く二階へ避難して、なんとか熱中症を免れています。お盆の迎え火を焚く頃から降り出した雨は、哀れな小市民の姿に憐愍を感じた炎帝の施しの慈雨かと思われました。
活動的な大兄は大村さんの「陋屋記」にもある如く炎暑をものともせず葛飾の市井を悠然逍遙されていることと拝察します。暑い暑いと怨嗟しても思えば盛夏は極みの頂き、これからは秋へ向かってひたすら降下のみと思うと淋しいような気もいたします。・・・」(メールから)
* 「気骨の判決」 https://www.nhk.jp/g/blog/439ovojoh/
走馬燈消えて此の世のわれひとり 過ぎ去った昔のあれこれをとりとめもなくさまよっていた自分にふと気がついてみれば取り残された自分自身をもう1人の自分が見ている…この句が心に沁み入る年齢にぼくもやっと届きました 朝顔の紺の涼しき冥加かな
紺色は大人の色、青の出所、どこまでも青を鎮めてゆく、眺めていられることの冥加、、立ち会えたような気がします ふるさとをこころに抱いて盂蘭盆会 たどっていけばどこまでもたどっていけるたどり着かないふるさと、、今も生まれた場所からそれほど離れていないところに住んでいる僕は想像するばかりですが、中七の想いが切なく響いて参ります あの世から亡き友もきて走馬燈 あの世もこの世もこの世にある、そのいっときは走馬灯、なのですね? 甲虫とった林へ夢で行く
幼い自分を林に見つけられる春硯さん、ちょっとうらやましいです 炎帝や空飛ぶ鳥の影いずこ この句のふと見上げた空の描写は鳥の影さえ焼きつくす、かっと目を見開かんばかりの炎天の熱を何度でも再現してくれます、大空に描く光と影 春硯さん、今回もありがとうございました❣️