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クレマチス
2023年11月11日読了時間: 19分
ユダヤ考――ドイツの黒い森から 58(びすこ)
先月 7 日、ハマスのテロリストが奇襲でイスラエルに侵入し外国人を含む数百人を人質にしたというニュースが世界に流れて以来、いずれイスラエルとユダヤ人の問題を取り上げたいと思っていた。このテーマは現在の戦闘が発生するずっと前から頭を占めていたのだが、どこからどう見ても広すぎ重...
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クレマチス
2023年10月27日読了時間: 11分
りんご随想――ドイツの黒い森から 57(びすこ)
先月末の週末に夫が大きな正方形の包みを持って自宅に上がってきた。包みをほどくと、中から出て来たのは、グスタフ・クリムトの絵画「りんごの樹」であった。そういえばその少し前に何かの雑誌にその絵の複製画の広告宣伝が出ていて、私が「あ、これベルベデーレで見たわね」と言ったことがあっ...
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クレマチス
2023年10月20日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第44号 神無月
ようやく猛暑の季節を乗り越えたばかりですが、秋の深まりとともに急速に変わりゆく町の風景に目をとめて、まだ濃い人情の生きていた懐かしい時代のエピソードに思いを馳せる春硯さんの風信に深く共感します。 句帖は騒々しい世界の現状とは別の、身近な生活の中で柚子や満月から受ける普遍的な...
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クレマチス
2023年10月1日読了時間: 16分
すると光があった――ドイツの黒い森から 56(びすこ)
今回の話もきっかけは新聞記事だった。こちらはスイスで見たドイツの新聞の記事である。 もう 4 か月近く前になるが、日本からドイツに戻って最初の土曜日に夫とチューリッヒに出かけた。デュッセルドルフで 6 月半ばに 4 年に一度の業界メッセが開かれることになっており、それを観に...
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クレマチス
2023年9月15日読了時間: 1分
「四君子風信」第 2 号 令和五年長月 磯目春硯
今回は、びすこさんのブログコメントや大村さんのフォーラムの川口ちょこっと吟まで、広く目配りのきいた楽しい「詩歌交遊録」です。「四君子通信」から「四君子風信」と題号が変わっていますが気にしないで、これだけの葉書の紙面に凝縮された内容豊かな日本語の表現の世界を行く夏とともに味わ...
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クレマチス
2023年9月13日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第43号 長月
春硯さんの故郷福島に思いを寄せて時事を評した風信と、変わらず平明に、身近な事物と房総の自然を、磨き抜かれた五七五の字句に凝縮した 6 句が、ようやく峠を越したとはいえ未だ歴史的な残暑の続く9月の東京に届きました。 今月の句帖では、「雲の峰・・・」の句が、とりわけ印象に残りました。
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クレマチス
2023年9月8日読了時間: 12分
「台湾の少年」を悼んで――ドイツの黒い森から 55(びすこ)
事の始まりは、今年 6 月にドイツのゴールデンウィークをアルザスで過ごした時、ホテルの朝食の席で地方新聞の隅の小さな記事に目を留めたことだった。そのホテルは農家を改造した絵画のような宿で部屋数も少なく、従って朝食の際にも多くて 12, 3...
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クレマチス
2023年8月26日読了時間: 2分
「四君子通信」第 1 号 令和五年葉月
春硯さんから思いがけなく「沼のほとりから」と同じ形式の俳句研究の通信をいただいて、その内容が「風信」と関連して興味深いので、ホームページへの掲載をお願いして同様の形式でブログ欄にアップさせていただくことになりました。初回ですので画像のあとに経緯と通信の紹介をかねてメールの一...
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クレマチス
2023年8月25日読了時間: 18分
八月のニュースから――ドイツの黒い森から 54(びすこ)
コロナが本当に終息したのかどうか、そもそも新型コロナに因る被害は人間界の災禍としてどの程度の規模のものだったのか、その客観的な評価が可能になるのはまだ数年先のことと思われ、今はとにかくコロナ以前に近い状況の中で暮らせることを有り難く受け止めるほかはない。...
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クレマチス
2023年8月15日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第42号 令和五年葉月
「史上空前の酷暑に階下のクーラーが機能不全に陥り、一階居間で体が火照ってくると堪らず冷房の利く二階へ避難して、なんとか熱中症を免れています。お盆の迎え火を焚く頃から降り出した雨は、哀れな小市民の姿に憐愍を感じた炎帝の施しの慈雨かと思われました。...
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クレマチス
2023年7月26日読了時間: 10分
水無月と七月――ドイツの黒い森から 53(びすこ)
コロナ禍で日本を出られなくなった 3 年前の春、東京の同世代の友人(自由業者)と電話で話していたとき、コロナの大流行で仕事が激減した上に生まれつきの股関節症が悪化して、ほとんど外出もできず人にも会えない日が続いているので、ボケ防止に上田敏の「海潮音」の詩を音読していると彼女...
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クレマチス
2023年7月16日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第41号 令和五年文月
「炎暑の日々いかがお過ごしですか。コロナはどうやら鎮静の様子。マスク無しでは外出できない自分ですが、出会う人々もほとんどマスク姿。これぞ同時代を生きる好例とちょっぴり連帯感を覚えたりしています。 1950年以降のいわゆる人新世*は地球上生態系の第六の大量絶滅の時代とか。だい...
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クレマチス
2023年6月9日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第40号 令和五年水無月
「「沼のほとりから」を葛飾文藝クラブのブログにアップして、すでに40号を数えるに至りました。駄作を臆面もなく葛飾の雅人の眼にさらす厚かましさを恥じつつ、これまでの大兄の厚情にただただ感謝するばかりです。毎回大村さんからは温かい言葉を戴き、たいへん励まされています。風雅を解す...
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クレマチス
2023年5月15日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第39号 令和五年皐月
コロナを通過して新しい季節を迎えた春硯さんのはずむような感慨の伝わってくる「沼のほとりから」の通信です。近況を伝えるメールも引用させていただきます。「お元気ですか。五月が来てわがオープンカレッジも開講になり現役の気分をいささか味わっています。人間が相対して教え教わるという古...
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クレマチス
2023年4月17日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第38号 令和五年卯月
春硯さんから待望の風信と句帖が届きました。メールには臼歯を抜いて歯科通いの鬱陶しい消息も伝えていただきましたが、句帖のほうは季節の息吹の感じられる瑞々しい充実した六句です。作者ならではの生のぬくもりのある日本語の五七五で、ChatGPT...
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クレマチス
2023年3月21日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第37号 令和五年弥生
東京が暖冬で早々と開花宣言があった後、寒の戻りが続いて今年は桜が長く楽しめそうです。風信では河津桜についての興味深いエピソードを紹介していただきました。今月の春硯句帖では多彩な日本の春の風景が色鮮やかに詠み込まれています。「田起こし」や「浅眠り」という日本語の新鮮な響きが心...
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クレマチス
2023年3月9日読了時間: 21分
「複合汚染」――ドイツの黒い森から 52(びすこ)
これは 1970 年代半ばに朝日新聞に掲載された有吉佐和子の連載小説の題である。題名通り、そこで扱われているのは当時の日本の環境汚染問題で、果たしてこれが「小説」というジャンルに属するのかという議論は最初からあったようだが、その点は文学批評家や社会問題評論家、その他識者・知...
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クレマチス
2023年2月26日読了時間: 12分
欲しがりません――ドイツの黒い森から 51(びすこ)
一昨年・昨年と中止になっていたカーニバルの行事が今年は解禁となって、多くの会社が「どうせみんなお祭り気分で仕事にならないから」と 2 月 17 日の金曜日から翌週の火曜日(マルディグラ、謝肉祭の最終日)まで 5 連休とした。...
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クレマチス
2023年2月9日読了時間: 1分
風信 沼のほとりから 第36号 令和五年如月
丁度 3 年目となった今月の風信では「週刊朝日」が 5 月最終週に発売の 6 月 9 日号で休刊するというニュースを取り上げおられます。https://www.asahi.com/articles/DA3S15531294.html...
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クレマチス
2023年2月2日読了時間: 13分
マッキンゼーが来ると――ドイツの黒い森から 50(びすこ)
昨年末、2022 年最後のわがブログ(「利他主義の破綻――ドイツの黒い森から 48」)に年末の不快な出来事の一つとして、フランスのマクロン大統領と米国コンサルティング会社マッキンゼーとの黒い噂に言及し、ついでに数年前に浮上したもののそのまま蓋をされているドイツの元国防相・現...
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