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執筆者の写真クレマチス

風信 沼のほとりから 第43号 長月 

春硯さんの故郷福島に思いを寄せて時事を評した風信と、変わらず平明に、身近な事物と房総の自然を、磨き抜かれた五七五の字句に凝縮した 6 句が、ようやく峠を越したとはいえ未だ歴史的な残暑の続く9月の東京に届きました。

今月の句帖では、「雲の峰・・・」の句が、とりわけ印象に残りました。


閲覧数:36回4件のコメント

4 Comments


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Sep 16, 2023

今の時期にサフランというのは、もしかして犬サフランでしょうか。こちらはユリ科の花で夫の田舎でも9月になると野原で見かけます。ペルシャ原産とされるアヤメ科のサフランの雌蕊は高価で、ときどき中東のお土産にもらい、ピラフなどの色付けに使います。


・ペルシャよりわが厨房に迷い来て紅放つサフランの蕊


皆さまご存じと思いますが、森鴎外に「サフラン」という短編、それもとても短い物語があって、この話が私は好きです。


「どれ程疎遠な物にもたまたま行挙(ゆきずり)の袖が触れるように、サフランと私との間にも接触点がないことはない。」漱石ほど有名ではないけれど鴎外も確か俳句をたしなんでいて、ここには俳人ならではの目が感じられるように思います。

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Unknown member
Sep 16, 2023
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ペルシアよりわが厨房に迷い来て紅放つサフランの蕊 空飛ぶ魔法のペルシャ絨毯に乗ってサフランがふわりと舞い降りてそのしべでピラフが染まる、、名歌と言うよりは物語、詠む人まで染まってしまいそう、思い入れの強いあなた様😅

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Unknown member
Sep 13, 2023

春硯さん俳句の中に出てきたサフランの画像です

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Unknown member
Sep 13, 2023

鳥籠に下風涼し夏木陰 地上からちょっとだけ離れて下風を感じる鳥たちもほっとしていますね、木陰に人もくつろぐ生き物同士。 満月や路地を孤影が行き戻り もう思い出せないほど何度も出会ったはずの満月なんだけど、もうちょっと見ていようかな、、目を凝らすと月の中にも孤影。 雲の峰大利根の果て横一線 伸びやかに広がる雲の峰が大利根の果てにありありと目に浮かびました。有無を言わさぬ横一線の表現の省略、言い切り、深く納得して、恐れ入りました。 老眼に眩し過ぎたりブルームーン 静かに対面したい名月はやはり周りのみんなが寝静まった頃ですよね、月は静かに、できればひそやかに出会いたい、、 小公女(プリンセス)笑みのこぼれるサフラン花 春硯さんの俳句の姿そのものですね、調べてびっくりしました! 水底で魚らも見しや大花火 盛大に夜空に花開いては一瞬のうちに消えていく幻想、、魚たちも見たかな?見たよね、、見ましたとも、春硯さんの夢 今回も、春硯さんの俳句の世界にひたれました、楽しかったです、ありがとうございました❣️



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