クレマチス2020年11月22日読了時間: 1分風信 沼のほとりから 第9号今月は湯河原へ囲碁合宿に出かけた折の句も含まれています。後日、春硯さんが会誌に発表された、選句鑑賞文も転載させていただけるようにお願いして準備しています。
磨き込まれた喫茶店のガラスの窓越しに見える菊が湯の街の湯の香りを届けてくれます。秋海棠、花あかり、渓紅葉、いずれも情景をすくい取ったような生き生きとした絵の鮮やかなアクセントになっていますね。朝から良い気分になれました。
秋海棠にはいくつも異名があるが断腸花の由来が気になって調べてみました。
「花々のよもやま話」というブログによると、https://plumkiw948.at.webry.info/201008/article_59.html
「中国の「採蘭雑誌」に描かれている「断腸花」の由来― 昔、さるところに、美しい婦人がいた。この女性には誰にもまた何物にも換え難い思慕する男性があった。そして毎日の逢瀬を楽しみに待っていたのであったが、故あってその彼氏はどうしても訪れることができなくなった。それを知らずに、婦人は今日は見えるか、明日は姿が、と北面の墻に待ちあぐんでいた。そして日ごとにそそぐ断腸の涙がいつか凝って名も知らぬ草が生え、その草の花の紅色が、その緑の葉に映ってまことに美しく、やさしく、ちょうどこの美しい女性にも似ているので、誰いうとなく断腸花と呼ぶようになった。」