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風信 沼のほとりから 第66号 令和七年九月 長月

「酷暑に喘ぎながら駄句を捻った翌日、打って変わって秋めいた涼風にとまどっています。乱調子の気象に季節感も振り回され続け歳時記がかつての電話番号帖のようになるのではと心配です。さて、「沼のほとりから」九月号を別紙ファイルで送ります。どうぞよろしくお願いします。乱調子といったが露地の楚々たる彼岸花を見ると秋分相応の気候とも納得もしています。・・・」


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1件のコメント


大村繁
9月27日

※炎帝の先触れと知る空の紺


紺色の空は、青い地球にふさわしい…人間どもは、その空の下で、せいぜい焼き尽くされないように、頑張らなければいけませんね。


※炎昼や苦瓜葉蔭で身を竦め


苦瓜も炎天下には勝てませぬ。日が傾くのを待つばかり。


※ひぐらしや夕闇迫る森の奥


夕闇が迫る頃、ひぐらしは、彼らの生命のサイクルの第4コーナーを、森の奥で小さな身を潜める、、しんとしてドラマチック。


※炎天下カート曳く身の汗しとど


炎天下でも買い出しはしないと…僕だったら晩酌のビールをあえて目にちらつかせなければ、とてもじゃないけどやってられません。


※脂照り大樹の蔭でとぐろ巻く


こうなると、意地でも夏を楽しんでやる気概を感じますね


※花鉢に水やる妻の祈りかな


花に寄り添う奥様を祈るような気持ちで見守ってらっしゃるのは春硯さんだろうなぁ


春硯さんの炎天下の句の味わいにひたりつつ、早くも季節の移り変わり身の速さに、唖然とします。今月もたっぷり楽しませていただきました。ありがとうございます。

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