風信 沼のほとりから 第25号 令和四年弥生
- クレマチス
- 2022年3月30日
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待望の「春硯句帖」が届きました。奥様の負傷でご多忙の折から、慌ただしいウクライナ情勢まで目配りのきいた風信とともに、色彩感溢れる 6 句をいただきました。「尽」は月末で、蝋梅の黄色い色が褪せて、最も短い月がたちまち過ぎていくのを惜しむ気持ちが伝わってきます。「時分の花」は世阿弥の風姿花伝にある言葉で、辞書には、役者の年齢の若さによって生まれる一時的な芸の美しさ・魅力などとあります。「この花は、まことの花にはあらず。ただじぶんのはななり」。

私も北方領土は帰ってこないと思っています。クリミア半島と同じです。それなのに希望がある振りをして交渉を続け、こちらの弱みに付け込んで譲歩を引き出そうとするプーチンに媚びてきた安倍氏には、憤りと軽蔑しかありません。
私たちも明後日にはデュッセルドルフ(ここから車まで6時間)での葬儀に参列します。
なぜか春の訪れとともに弔事が増え、ある年には3月末ちょうど今頃に英国の親戚の葬式にチューリヒから飛びました。
・弔いに訪ねし国の春遅く氷雨にかすむ野の道しるべ
花はそれぞれ時分(色褪せてゆく臘梅も含めて)を愛でられてまるで時間が止まったかに見えます、その中で… 沼の春ゆらめく水に魚動く いま生き物のぬめりまで伝わってまいりました、、ありがとうございました