クレマチス2022年1月16日読了時間: 1分風信 沼のほとりから 第23号 令和四年睦月春硯さんの近況とともに、岩波ホールに代表される古き良き昭和の文化の消失がコロナにより加速される状況に対する深い感慨を記された風信とともに、新しい年の春硯句帖が届きました。今回も穏やかな匂い立つような我孫子周辺の新春の風景が、淑気、初東風、破蓮田などの格調高い季語によって詠み込まれています。
春硯さんの近況とともに、岩波ホールに代表される古き良き昭和の文化の消失がコロナにより加速される状況に対する深い感慨を記された風信とともに、新しい年の春硯句帖が届きました。今回も穏やかな匂い立つような我孫子周辺の新春の風景が、淑気、初東風、破蓮田などの格調高い季語によって詠み込まれています。
郷里に古い屋敷があって、そこに残る小さな堀にはたくさんの蓮が生えています。(インターネットで見つけたそこの写真を添付。)夏の早朝、白い花が開く時間にそこで茶を立てる婦人たちも、昔はいました。みんなもういなくなってしまったけれど。そんな悠長なことをしている時代じゃない?それに楽しみはたくさんあるから?
蓮が西欧・中欧にないのは気候のせいでしょうか、おかげでレンコンを使った料理はできません。レンコンの入らない筑前煮なんて。
外つ国にあっても、風物は異なっても、正月の景色はやはり特別です。
・冬枯れのぶどうの谷をむらさきに染めて元日はや暮れんとす びすこ
初日陰差し込む沼に淑気満つ
新しい年の日陰にさえ、初めて接するような清々しい気を感じられる自分自身でありたいと思いました
昔、50メートル先を見て走ると体が安定すると先輩に言われました。今は5メートル先を見て歩いています、もちろん比喩です、これも先輩の言葉です。今日一日のことしか考えない。転ばないように雑多な情報に惑わされないように…そうして改めて一日を、見直してみましたら今まで見落としていたことのいかに多かったか最近気が付きました。春硯さんの俳句もそのようにしてできたのだと思いました。青雲の志は遠くから応援し…僕は軽くなった身をちぎれ雲に預けて、人の力もいただきながら一日分だけ毎日頑張っていこうと思いました、今回も力をいただきました、ありがとうございました
沼の空初東風に乗るちぎれ雲