葛飾文芸クラブ 本多(クレマチス)様
1月の例会、盛会だったご様子、嬉しく思います。
次回、上野桜木、浅草方面に散策のご予定がありましたなら、ご案内させていただいてもいいですよ。(ご迷惑でなければ)
私も、本日の血液検査で、骨髄腫の方も回復に向かっているという医師の診断で、再び、筆を運ぶ気力が出てきました。
先日、私が、申し上げた、虫の知らせの話を少し書かせていただきました。駄文ではありますが、暇つぶしに目を通してくださると、嬉しいです。
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文芸クラブに再び参加するのを楽しみにしております。週末は寒くなりそうです。本多様をはじめ、メンバーの方々、ご自愛くださいませ。
木下秀子 拝
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虫の知らせ、前触れ そして予言
古い予言。ユリウス・カエサルの暗殺
“3月15日には気をつけるように”と予言者にカエサルはしつこいほど注意されていました。彼の妻は事件の前夜、夫が、暗殺される夢を見たと言われています。
なので、彼女は夫に、“今日は外出をしないでください。あなたは危険な目にあいます”と泣いて頼んだといいます。しかし、カエサルは、予言者の忠告も、妻の涙ながらの説得に、一時は心惑わされたものの、それを遮って、元老院に出かけたのです。そして会議が始まる前、通り道であるポンペイウス劇場の柱の前で刺されました。血にまみれたカエサルは、ポンペイウスの像の前に倒れたと伝えられています。3月15日のことです。
ブルタコス英雄伝より
虫の知らせを感じたゲーテ
マリー・アントワネットが、ルイ16世の妻になるため、オーストリアから、フランスへ行くのですが、途中、ストラスブールのある広間で、フランス人になるための儀式を行います。その広間には、ゴブラン織の豪華な絨毯が敷かれていました。その模様が、ギリシャ神話に登場する王女メデイアが子供を殺す場面だったのです。その様子を偶然見ていた、学生のゲーテは、この結婚に対して、嫌な虫の知らせを感じたということです。
シュテファン・ツヴァイク著 マリー・アントワネットより
サインのインク漏れ
マリー・アントワネットは、ルイ16世との婚姻の儀式で、自分の署名をするとき、インクが漏れて、その書式を汚してしまう。それを見ていた宮中の人たちが、この結婚について、不吉な予感を感じたということです。
その数年後、あの大革命が起きて、夫であるルイ16世と共に、アントワネットは、断頭台の露と消えるのです。
シュテファン・ツヴァイク著 マリー・アントワネットより
その他、歴史上では、鳥肌が立つような予言や虫の知らせの話が数えきれないほど、あります。
近しいところでは、小説家の池波正太郎氏です。彼は九星気学に凝っていて、自分自身の運命を解いていたようです。1990年に白血病で亡くなっていますが、その前後4年は自分の運命が最悪の時だと言っていたそうです。ある占術家に“貴方は、自分の家では死なない”と言われたそうですが、それは的中しました。亡くなったのは、三井記念病院でした。関川夏央著 人間晩年図鑑より
今日は、ここまで。失礼いたしました。
虫の知らせ…とはよく聞きますね。虫の居所が…ともよく聞きます。今着手している小説は…虫の居所を探っていく物語でもあるので、参考にさせていただきたく次回続編をよろしくお願いします🥺