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執筆者の写真クレマチス

当たるも八卦、当たらぬも八卦 (六壬神課が告げるコロナの先行き)  木下秀子

暦の世界では、1月はまだ旧年で、2月の 4日の立春で〔管理者注〕、ようやく新しい年に入ります。昨年は、コロナ禍で不安な一年でした。今年はそれが、静まるのだろうか?どういう流れになるのだろうか? 2月 4日の朝、私は六壬神課で卦を立てて観ました。


 良くない卦です。私が六壬を学び始めたのは、20年前ですが、ここまで悪い卦が出るのは、14年前の母の死以来です。

以下は、六壬盤に出てきた事象だけをお話しします。私の私的な感情、解釈はいたしません。

事の起こりは(初伝といいます)旅行が出ています。経過は(中伝といいます)人々の罵りあいが出ています。そして結果は(末伝といいます)コロナがもたらすものは、人々の争い、分断だと出ています。

昨年以上に、人々は分断されるでしょう。国は旅行に執着します。そして政治家は、国民の要求に答えない。答えようとしない。発信なしという事象が出ています。コロナ禍で損をするのは、国民ばかり。政治家は強気です。

気になる事象が一つあります。災害です。土地、家屋等が崩れる、燃えると出ています。(地震を表しているかどうか、はっきりしません)


この盤では、病気は消散すると告げていますが、残念ながら、盤の中に空亡が入っているので、そのようにはなりません。(空亡は天中殺の意味で、六壬は空亡を嫌います)

12支関係はすべて凶。コロナが収まる時期は11月頃と告げています。

今回、六壬盤上には巳、酉の字が多くみられます。疾病は、巳、酉、申の文字を嫌います。不吉です。

前回、コロナの終息を占った時、8月と出ていたのですが、4日の朝 7時 30分に再度、六壬盤を作ってみたら、このような結果が出てしまいました。


これを見たとき、私は大変気分が悪くなりました。2年ほど前、ある先生に、六壬を指導いただいたのですが、その時「この占術をする人は、時々近くの神社に行って少しでいいから寄付をして手を合わせてください」とおっしゃっていました。

ごもっともです。私も、神社へ行くつもりです。


ここでお話しさせていただいたのは、あくまでも六壬神課の盤上のことです。

興味のある方は、それぞれの事象にご自分の解釈を埋め込んでみてください。

当たるも八卦、当たらぬも八卦です。

バカバカしいと思う方がいらしても当然です。それはそれでいいのです。又数か月後、再びコロナについて占ってみようと思います。


失礼いたしました。

〔管理者注〕暦は奥の深いテーマで、著者は一般的な暦ではなく、占い師が使う万年歴を使っております。以下に管理者の問い合わせに対する著者のメールの一部を引用します。

〈 ...私も、今年の立春については色々考えておりました。私の場合、占い師が使う万年歴(天象学界 中尾書店)を使っております。当暦では、2021年の立春は 2月 4日 00時 06分と示されています。1950年代は 2月 5日が立春という年もいくつかはありました。2月 3日が節入りなのは 2033年、2037年です。さて、六壬は古い占術です。今年の節分、立春の節入りがずれているとされていても、古くからの暦通り、節入りを解釈してもいいかなあと思いました。それに、立春の節入りが一日、早くなろうと、遅くなろうと、卦を立てたのは、2月 4日、午前 7時です...〉

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4 Comments


hmdhonau
Feb 10, 2021

多発性骨髄腫を治療中とのことですが、一昔前なら手の尽くしようがないように思われたこの病も、最近は近代医学の進歩により回復するケースが増えているとか。放射線治療が有効だそうですね。実は私も昨年の1月~2月に乳がん手術(部分切除)のあとで放射線治療を受けました。いろいろ脅す人もいましたが、放射線による副作用はほぼゼロで、今はピンポイントで正確に放射する技術が進んでいるから負担が少ないとか。病気するなら、治療法もぐっと進歩した後の時期にしたいものです。半世紀ほど前に50代で亡くなった叔母のことなどを考えてしまいます。

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hmdhonau
Feb 10, 2021

いえ、プルタルコスではなく、山崎正和の著書で「神官、占い師、預言者の誕生」について記した箇所です。日本でも有数の碩学として知られたこの人物、私はずっとファンでしたが、昨年の夏、私がまだ日本にいた時期に亡くな残念でなりません。

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h.kinoshita
Feb 10, 2021

hmdhnau様

もしかして、そのお話はブルタコス英雄伝でしょうか?(違ったらごめんなさい)どちらにしてもアレクサンダー大王ってカッコいいですよね。この方も早く亡くなってしまいますね。洋の東西を問わず、占いや予言についてのエピソードは色々ありますね。

六壬神課は古い中国の占いだそうです。ただ、解釈の仕方は時代によって変わると教わりました。今、この占術をする人は少なくなっています。私事ですみませんが、今一緒に暮らしている次男に六壬を教えました。私が死んでも私の占術関係の本は、大切に保存して役立ててほしいと話しておきました。私は一昨年、多発性骨髄腫で、今年1月は心臓の治療で入院していました。なので、自分が死んだあとのことも時々考えます。六壬はぜひ後の世代にも伝えてほしいと思っています。

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hmdhonau
Feb 09, 2021

私は卜占にはとんと疎くて、六壬という言葉すら初耳だったのですが、最近読んだ本に占いに関して面白い言及がありました。かのアレキサンダー大王、開明的とは言わぬまでも、アリストテレスをその師としていたことからも分かる通り、ギリシアっぽく理性を重んじた英雄という印象がありますが(もっとも英雄というのは運に大きく左右されるので、理性に頼ってばかりはいられませんが)、彼はペルシアのダレイオス2世との決戦を前に全く方向違いの神託所の予言を仰ぐべく、自分の全軍を6週間かけてリビア砂漠を越えさせたそうです。彼が求めたものは「自分は強い」という自己暗示だったのだろうが、それはとりもなおさず彼の強い不安と神の加護への希求を示しているのではないか、とありました。

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