語源はフランス語とされるこの言葉が日本でほとんど話題にならないのは、新型コロナウィルスによる医療崩壊が欧米ほどには差し迫っていないからだろう。命の選別が実際にあり得ることを示してくれたのは皮肉にも福祉国家の模範とされるスウェーデンで、ここでは人工呼吸器など先端医療機器の使用が高齢者には禁止された。いわく最新医療技術は未来を担う若い人のために駆使されるべき、いわく(既に十分に生きた)老人のためにロックダウンなどで社会を閉塞状況に陥れてはならない。これを合理的というか現実的と呼ぶか、とにかく有用性を基準とした判断で、納得する人もいるかもしれない。だがちょっと待ってほしい。功利を判断の基準とするなら、何度刑務所に入っても更生しない中年を公的費用で養い続けるのはどうなのか。生まれつき重度の障害を持ち、納税どころか健常者の払う税で生きていくしかない若者はどうする。そういえば60年代の初め私が中学生だった頃、サリドマイド薬害が世界を震撼させたことがあったが、その騒ぎのさなか無肢症で生まれたわが子を殺した母親にスウェーデンの裁判所は無罪の判決を下した。執行猶予ではなく。新聞にそのニュースを見た時の驚きを今も忘れない。さて全能を目指すAIに慈愛や共感を教え込んだら、どんな解が得られるだろう。天秤にかけることならAIは難なく本領を発揮するはずだが、数量のしもべである実利と非物質的な人権とをどのように考量するのであろうか。
葛飾文芸クラブドイツ特派員(クレマチスが代理投稿)
繁さま、、、姫、悪趣味ですございまする(爺じい)
繁さま(何だか他人行儀だなあ)、コメントありがとうございます。針供養、筆供養養・・・東西文化の融合が力説される今日でも、ガイジンにこれは分からないだろう、と言いそうになりますが、ファンタジー豊かな人なら、供養される人形や、針からでさえ物語を紡げそうですね。
針供養、人形供養、筆供養…なんて思いつく日本人ですからAIともそんなお付き合いをして欲しいと思います😌 びすこ特派員のおかげでとうとう葛飾文芸クラブはワールドワイドになったのですね、こんな日が来ようとは❣️😳🥳