top of page
執筆者の写真クレマチス

Correspondence(2021/6/12-6/19)またはコロナの話題あれこれ――ドイツの黒い森から 番外(びすこ)


びすこさんとクレマチスの交信を少し加工してあります。副題を付け、行空きを整理し、必要に応じて図版と注を加えてあります。日付発信時間の逆順の配列となっています。



AW: 早めにブログと写真を送ります―名文、暗唱、百人一首

2021/6/19,Sat 23:55


ブログのアップを、ありがとうございました。馬子にも衣装、ちょこちょこと書いたものがこうして掲載されるとちょっとは見場も良くなって、嬉しい限りです。はて、ノーマルの方は、どんな姿で登場となるか、もう全面的にお任せです。


井上雅文さん、お名前だけは存じていますが、近影から高校生時代を想像するのはちょっとむずかしいですね。でもこういう卒業生を講師にというのは名案だと思います。以前は私たちが学んだ先生をお招きしていましたが、卒業生の従事する分野は多岐にわたり、その道を究めた人も少なくないので、せっかくの逸材は生かさねば。


妹の他界で、自分がその孫たちのお婆ちゃんになったことはお話したと思いますが、先日6歳と3歳の娘たちの動画が送られて来て、その中で「江南の春」という漢詩を暗唱しているので驚きました。山崎正和が「私の国語教育論」というインタビューで「国語教育の根底にあるのは名文の暗唱である」と言っており、自身「文章とはどういうものか、あるいは言葉とはどういうものかというのを、先人の名文を通して、まずは頭ごなしに覚えた」そうで、私も、創造性がどうのこうのという前に、暗記力が有り余っている子ども時代にその能力をしっかり活用せば、と思っていたので、「エライ・エライ、これからもしっかりね」と書くと、百人一首なども幼稚園で暗唱させられているという。


このところ、ろれちゃんと話題になっている田辺聖子も百人一首の本を書いていて、そのなかでマナブの語源はマネブであると記しています。

それにしても、幼児にそんなことができるなら、私もちょっとは頑張らねば、と「千里鶯鳴いて緑紅に映ず」と「江南の春」を暗記・・・しながら、73 歳のバアサンが 3 歳・6 歳の幼児と張り合う姿に自分で大笑いしてしまいました。「水村山郭酒旗の風」の「酒旗の風」が、飲み屋の旗の翻る様子、というのが大いに気に入っています。故郷はもう田植えも終わり、稲がすくすく伸びている季節ですね。


ドクダミ茶、ご丁寧にありがとうございます。これも私には故郷の香り。お手ずから摘んで乾かして、という労に加え、わざわざ郵送して下さるなんて、いつもいつもお忙しいのに恐縮至極です。繁殖力がすごいとのことですが、欧州(英国島を含む)では日本からのイタドリが大変な勢いで、憎まれる植物ナンバーワンになっています。でもドクダミの方は、こっそり自分の屋上の庭で育ててみたい気がします。

B


Re:早めにブログと写真を送ります
2021/6/19, Sat 15:48
B様
すでにご確認されたと思いますが、「ノーマル」のほうがあとまわしになってしまいました。ほぼ継ぎ張り加工の作業は終わっているのですが、長くなってしまって、まとまった時間を必要とする作業はつい後回しになってしまいます。

もっとも内容が盛りだくさんで、下手に整理すると興味が半減してしまうのでなるべく手を加えないほうがよろしかろうという結論になりました。かの地には昔から往復書簡という文学ジャンルがあるので、その形式を借りて編集作業の手抜き工事を糊塗しようというセコい作戦です。

全体にコロナ関連の話題が見え隠れしているので、ブログタイトルも「ノーマル」にこだわらないで、Correspondence を表に出すことにしました。

ドクダミ茶を愛用されているということですので、先日葛飾文芸クラブの集まりで希望者に分けた残りを、昨日航空便で近くの郵便局から発送しました。

前回のこともあるので安着すればおなぐさみというところですが、原価ゼロ運賃¥500くらいだったと思いますから、あてにしないで届いたら、あやしいものでないことをご承知ください。「ドクダミ茶」と包装紙に明記し、伝票には局員の方がTeaと書いてくれましたが、ひょっとしたら植物検疫云々という理由で差し押さえられるかもしれません。

ライントークでも投稿していますが、収穫時は白い花が咲き誇った状態の全草をそのまま収穫して水洗いし、麻紐で束ねたものを陰干ししたそのままです。ほとんどまだ実ははいってないとおもいますが、熱処理などしてないので種がこぼれると繁殖するおそれがあります。おそろしい繁殖力がありますのでお茶にする以外のことは差し控えてください。

市販のドクダミ茶には通常根茎は含まれていないとおもいますが、私の経験から根茎を混ぜたほうがほのかな甘みがあっておいしく感じるので、わざと根まで掘り取って土とひげ根をとってから水洗いしてあります。少々手間ですが、キッチンバサミなどでザクザク刻んでポットか急須で淹れてください。

 

また既にご存じかもしれませんが、シンガポールの井上雅文君の記事が朝日新聞に掲載されたというメールが関東支部幹事の岡本さんから一斉メールで届いたので別便で転送しておきます。
C



早めにブログと写真を送ります―オックスブリッジ、コロナと観光

2021/6/19, Sat 15:48

Cさま

お忙しそうですね。マンション管理に関わったり、KBCの会長(いちまるさんの弁)の任を務めたり、IT講座でもご活躍、ドクダミ茶や梅干し作りにも拘わって、お疲れの日も多いことでしょう。

ドクダミは、ろれちゃんにも話したように私は若い頃からの愛好者です。今の時期に採って干してくれていた叔母がいなくなって、市販で済ませていますが。梅干しは胃酸過多症で逆流性食道炎があるので、控えています。わが家にも梅の木はあって、子供の頃は青梅を齧るのが結構好きでした。青梅は青アーモンドに似ています。アーモンドも堅いのに塩を振ってカリカリと食べたことがあります。「シロッコに吹かれて実る巴旦杏」というところ。


さて、ケンブリッジ大学の記事をありがとうございました。私の印象では、ケンブリッジ大は科学者を育成するところ、オックスフォードは政治家を育てる学校で、ちょっと京大と東大の違いみたいだと思っていました。

今日調べると、最初からそういう差があったわけではないけれど戦後はそのパターンになり、私の記憶にある最初の英国首相マクミランから最近のジョンソンまで、8 割がオックスフォード大卒でした。

どちらも観光で見に行ったことがあります。ケンブリッジの方は、そのそば、というかほとんど敷地内で夏休みの語学コースがあって、18 年も前に甥をドイツ経由で連れて行ったことがありました。英国の大学の建物は古い教会同様に優雅で美しいですね。ドイツの建築物のようにどっしりと重々しい感じはありません。

観光ではなくたまたま立ち寄ったのは Henley on Thames でロンドンから西方の研究所を訪ねる途中で車を降りて一休みしました。ちょうど、日経の記事にあるオックスブリッジのレガッタが催される場所でした。

ここ数年英国には行っていませんが(最後に行ったのはリチャード三世の戦場として有名なボズワースの近くに住んでいた夫の従姉の葬儀の時で、もう10 年も昔になります。小さなレストランにすら、シェイクスピアの「リチャード三世」の中で馬を失って敗北の決まった王が叫ぶ 'A horse, a horse, my kingdom for a horse' (馬を、馬を、馬のためなら王国もつかわす!)という台詞が壁に書かれているのを興味深く眺めました)、私としてはコロナと Brexit で英国が嘗ての静けさ(あるいは適度の賑わい)を取り戻してほしいと願っています。


コロナが発生する数年前、2016 年辺りから欧州の観光地は日本同様に空前のブームで特に中国人の集団で町が汚され、あちこちで「来てもらいたくない」という声があがり、ザルツブルクなども観光バスの乗り入れを禁止したほどでした。

コロナは終わっていないのに、もう一部では「オーバーツーリズムの再現にどう対処するか」という議論が起きています。G7 で中国への対応が大きな議題になり、ドイツが中国との貿易で利益をあげて経済が潤ってきたことは周知の事実ですが、フランスなども中国人観光客が経済に貢献してくれていたので、マクロンは攻撃を避けています。ただ、政府やパリのブランド店は別として、一般国民の中国人への反発・敵意は顕著なので、再び観光客が殺到したら殺傷沙汰が起きる可能性も。


今日ニューヨーク・ポストの記事をドイツの新聞が転載していましたが、内容はスティグリッツのドイツ批判で、ビオンテックの特許を全世界に開放すべき、というもの。ドイツは特許を維持してその代わりに発展途上国に数十億回分のワクチンを寄付する、としていますが、スティグリッツは、「これは世界の人間を人質に取るやり方だ」と怒っています。

でも医薬品会社も商売あっての研究開発活動ですから。特許を無効にしたり取り上げたりしたら、次回の疫病に際して企業が新薬開発を推進するモーチベーションがなくなる。学者や研究者は儲けでなく科学的活動自体が目的といっても、彼らに厖大な研究資金は無く、企業も一般人も理想で動くわけではないので難しいですね。解釈によっては、成功の罰、みたいになってしまう。


まあ、またもや長くて申し訳ない。ご多忙中と知りながら、ついあれこれ書いてしまいました。「ノーマル」の編集はお任せしますが、既に書いたブログをお送りしておきますので、それとの兼ね合いと、それぞれのタイミングをご判断下さい。

B



情報をありがとうございました―高新投稿、ミニ同窓会、葬儀

2021/6/15, Tue 16:17

Cさま ニュートンの件、ありがとうございました。品位も尊厳も失ったような彼の後半の人生についてはかなり聞いて、いや読んで、いましたが、もう一つのケンブリッジの方は新しい情報なので、あとでゆっくり読みます。感想文も書いちゃおう。 全員に返信のアプリ、気がつかなかったのですが、よく見るとありました。はい、使います。

投稿文が掲載されたのはいつかとのご質問、さあ、困った、自分も知らない、と思ったのですが、義弟からのメールが残っていたので分かりました。そのとき彼は実家がある安芸市から横浜の自宅に戻っていたのですが、田舎の私の幼馴染みから電話があり、「あんたの義姉さんが書いた物が今朝の新聞に出てるよ」と教えてくれて、電話で読み上げてくれたとありました。そのメールは 12 月13 日(日曜日)です。日曜日だから朝刊、ではなくて、私がまだ日本にいるときに高新の夕刊はなくなりました。 高知に帰るとミニ同窓会を企画してくれる西山(旧姓栗山)寿万子さんが以前この「声」欄の常連で(最近は滅多にない)、そのことが頭にあったので昨年自分も投稿して見ようと思ったのですが、彼女から、高新について地域の人との関係維持のためにも必要だから読んで、と言われていました。面白いことに、妹の葬式のあと遺影も遺骨もしばらく置いてあった我が家に弔問客が何人か来て、その中に義弟の土佐高時代の同級生(当時67歳)もいたのですが、高知市の市役所を退職しており、市役所には学芸の同級生が何人か働いていたという話をして西山さんの名前を出したら、ああ、高新によく投稿してる人ですね、有名ですよ、と言っていました。浜田千夜子さん(付中でしたね)ことも知っていて、彼女組合で活躍していたので「元気な人ですよねえ」とのコメント。お人形みたいだった千夜子ちゃん、かつては想像できなかったのですが、なかなか雄弁で「闘士」だったようです。ほんと、高知は狭い。 義弟の同級生は、奥さんが薬剤師で仕事をしていて相手をしてくれないので、暇で花に水遣ることくらいしかすることがない、とこぼしていました。まさにろれちゃんが感想文を書いていた「終わった人」になっている。私がこれからやるつもりのこと・やりたいことを話すと、これも「元気ですねえ」と溜め息ついて「俺、これからやることなんか考えたことない」とのことなので、義弟がいずれ田舎に居を移したら彼を動員することも考えなさいね、と話しています。義弟は妹の最初の発作の後で間もなく退職、五体は満足だった妹ですが気力・知力が衰えていて、そのため主夫業を彼女の死まで 7 年やっていた人なので、もう一度社会で活動してもらいたくて、その支援も私の仕事です。私のお節介は幼稚園時代から(とってもおとなしかったのだけど、見ていられなくてすぐ手を出す)。雀百まで、です。

B




Re: 癌と免疫学
2021/6/15, Tue 11:16
B様
早速に「ノーマルとは」の Word ファイルをありがとうございました。
ところで、高新の掲載日時、朝夕刊の別がどこにも記載されていませんがわかりませんか? 公刊された記事を公衆送信するためには初出の刊記は必須です。
日経新聞の記事*は私は無料登録しているので毎月10本までは閲覧できるので、ワードにコピペしたものを添付します(写真までキャプチャするのは今回だけの特別サービスです)。現在はどうなっているかわかりませんが登録すればすくなくとも1か月は無料購読できると思います。
*科学者・ニュートン、その残念な後半生 ゴールの流儀・人生100年の羅針盤 2021年5月30日 5:00 [有料会員限定]
ライントークは月一のペースでアップするつもりでしたが、ろれちゃんや前田さんが加入されてからは、女性陣の投稿が活発で、今は月2のペースになってしまいました。今日は月中ですから、また今夜の夜なべ仕事になるかもしれませんが、今日は夕刻から月例のマンション管理組合の理事会があるのでどうなることやら。
それから以前にお願いしたことがあるかもしれませんが、返信メールを作成するときに、「全員に返信」コマンドで作っていただくとたすかります。ヤフーメールをメインに使っていますが、ときどきトラブルになるので、私がメールを送り出すときは、交信の確認とバックアップをかねてCCに自分あてのGメールアドレスを入れて送信しています。全員に返信で返していただくと次にまた返信するときにいちいちCCにGメールアドレスを入力しなくてすみます。
メールアプリのどこに全員に返信コマンドがあるかわからなかったらかまいません。
C

癌と免疫学―ビオンテックの創始者

2021/6/15, Tue 05:19

Cさま

二つ目の資料をちゃんと見てなかったのですが、ワクチンと癌との関係を深めていくと新たな世界が広がりそうですね。そういえばビオンテックの創始者サヘル氏は腫瘍学と免疫学が専門でした。癌と免疫とは無関係に思えますが、癌の治療に免疫学の活用が可能とも聞いています。

私自身、癌になりやすい体質らしいので(思春期に副腎ホルモンなどホルモン系の薬を多用した影響もあるようで)、これは朗報です。

明日はホームドクターとの面接です。月末に胃カメラ・腸カメラの検査をフライブルク大学病院で受けるのでその説明とかで、もう何度も経験しているのに「決まり」なのだそうです。この医師もホスピスの病院院長だった腫瘍学の専門家で、数年前に引退しましたが退屈に耐えられないらしくいくつかの病院を掛け持ちしています。

B



このファイルでよろしいですか―山中伸弥、カリコ、ニュートン

2021/6/15, Tue 03:05

Cさま

お申し出、ありがとうございます。買い被って下さって(?)光栄です。

実はこれ、手元にWordファイルはなかったんです。高新には直接入力して送り、「こちらへの書き込みは消えますのでコピーを手元に残して置いて下さい」という警告があるのですが、無視していました。

でも短いですしタイプは全く苦にならないので新たに入力しました。それをお送りします。

山中伸弥博士とカリコさんの対談、ありがとうございました。昨年の今頃には山中氏は結構TV出演が多かったので、気がついたときは見ていました。チャーミングな人柄で、彼となら、と対談を受ける人も多いのでしょうね。若いタレントさんとの人間の幹細胞の話で、その減少だか機能衰退だかのため、人間の寿命はどう頑張っても今の時点では 120 歳が限界、などという話も面白く、実はその限界を知ってなぜかほっとしたのですが。

ワクチン接種はライントークで話題になったのですか。私が見られたのはムクドリとヒヨドリの話が最後だったのですけれど、そのうち更新されるのでしょうか。

「ノーマル」の件は嬉しく思いますが、月一度か二度のつもりがこのところ三度以上書いていますので、KBC の皆さんにちょっと煩がられるのでは、と少し気にしています。いちまるさんの方が頻繁ですが、彼のは短めなのが利点ですね。

次回は来週初めにお送りするつもりで、もう書いてしまっていて、免疫研究のノーベル賞受賞者にも言及しています。どの話題を選んでも何かしら共通点や繋がり(イモヅル?)があるのは、コロナという枠(Rahmenラーメン)の中で考えることが多いからでしょう。

何かこちらでできることがあればお申し付け下さい。

B


追伸:このところ日経新聞でニュートンの記事を見かけます。5 月29 日には「科学者・ニュートン、その残念な後半生」、6 月13 日は「コロナ禍のニュートン;ケンブリッジ大の革新」というもの。購読料を払ってないので初めだけしか読めませんが。

ずっと昔にNHK第二のEnglish Hourというのを聴いていたのですが、そのときの偉人伝シリーズで今も記憶に残っているのは、アレキサンダー・フンボルト、バルーク・デ・スピノザ、そしてニュートンです。ペスト流行でケンブリッジの寮にいられなくなったニュートンが郷里の家に籠ってそこで大発見をしたという話を最近よく思い出し、今こうして気晴らしが減りその分集中を余儀なくされている時期、現代の科学者にもひらめきが訪れるチャンスではないかと思っています。彼の残念な後半の人生については、造幣局の長だったときの黒い噂がありますが、私は最近離婚したビル・ゲイツの後半人生について考えました。ノーベル平和賞が欲しくて例のエプスタイン(ノーベル賞選考委員会の関係者とコネがある)に近づいた夫にメリンダ夫人が愛想づかしをしたとの報道もあり、あれだけの大才がなぜ、と驚いています。晩節を汚した人間の一人になってしまって、気の毒でもあります。



ノーマルとは

高知新聞 12月13日(日曜日)掲載〕

 今春コロナ感染症の嵐が吹き始め、やがて一般人の暮らしもその渦にのみ込まれていった頃「ノーマルな生活を再び」という声が高まり、そのうちコロナウィルスのしぶとさに折れてかニューノーマルなどという言葉も生まれた。

 ところでノーマルとは何か。私たちが考えるのは、コロナに突然襲われる前の、人も物も自由に移動でき、混雑した市場も若者であふれる居酒屋も「常態」とされた敷きのことで、されそれがいつ戻るのか、と訊かれれば誰一人応えることはできない。

 実はドイツにはノーマルヤー(ノーマル年)という歴史上の用語があって、これは1618 年に始まり戦場と化したドイツを中心に 800 万人の命が失われた三十年戦争の後始末の際に使われた。最後の宗教戦争・最初の国際紛争といわれるこの戦いで奪ったり奪われたりした領土を元に戻そうというのだが、ではどの年の状態をノーマル(基準)とするかで揉め、一応 1624 年となったが確たる根拠はない。

 そもそも固定された状態などというものは人類誕生以来存在しなかったのに、変化を嫌う特権階級が自分たちに好都合な状態をノーマルとしたことで今日がある。日本の旧家父長制度などもそうやって誕生した。ノーマルばかり追っていては進む道は途絶える。




Re: またまた長い
2021/6/15, Tue 00:24
B様
高新の記事、3月の「春は来たけれど――ドイツの黒い森から 番外(びすこ)」と同じスタイルでブログにアップしましょう。

この画像からテキストを起こすのは面倒なので、原稿にしたWordファイルがあれば高新の掲載日時、朝夕刊の別を明記しておくっていただけませんか。 
例によってメールの一部をつまみ食いして「ノーマルとは」のタイトルにまとめたいとおもいます。
ワクチンとコロナとオリンピックについては、久々に「コロナリテラシー」の続編を書こうかと思っていますが、なかなか時間がありません。

カタリン・カリコ博士と山中伸弥のクローズアップ現代はホームページ*をWordファイルにコピペしたものを、AnsersNews の「新型コロナワクチン「スピード開発」の舞台裏…ファイザーとビオンテックはいかにして先陣を切ることができたのか」という興味深い記事**とともに添付します。
 *  https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4550/index.html
 ** https://answers.ten-navi.com/pharmanews/19777/

・・・
C


またまた長い―ビオンテック、ワクチン接種、高知新聞

2021/6/14, Mon 17:22

Cさま

ブログの編集とメールをありがとうございました。今の方がサラリーマン時代よりお忙しい? 引退後の暮らしは実りのとき、と誰かが書いていましたが、今その実りを手にしておられるのでしょう。

リンクを貼って下さった放映内容、特に医療崩壊とやらについては私も「何なんだ、これは」とずっと思っていました。

ビオンテックの副社長のことは知りませんでした。こちらの人も知りません。何故でしょう、日本ではかなり有名らしいのに。ハンガリー人だから日本人と同じで名字が先にきてファーストネームがあとなのですね。

夫の会社にも1人ハンガリー人がいます。キューバ系も。土曜日にはスペイン人(とその家族)の面接があって、採用が決まりました。2年前にスペインからドイツに来て北部で働き始めましたが企業が倒産し、ネットで職を探して申し込んできました。

メルケルが移民歓迎政策をとったときの口実が「ドイツにダイヴァーシティを持たせる、労働不足を補う」でしたが、どちらも、何を今さら、です。ドイツにはすでに戦前から東欧の人が多く働いてきたし(特にルール地方)、戦後は南欧・バルカンからも出稼ぎの人が大勢やって来て現在はドイツに根を下ろしています。うちみたいな零細企業でさえ、6、7 か国の人が働いています。

アラブ系は一般に適応力が低く、家庭の方針でイスラム教徒以外とは一切付きあわない一方で、欧州といっても広く多岐にわたるものの、やはり文化・価値観は共有されていて、短期間でドイツ人と変わらない働き方になります。

一昨年引退したクロアチア人、ドイツの年金なら母国でリッチな暮らしができるので帰るのかと思っていたら、クロアチアが暑すぎる夏はドイツで、ドイツが寒い冬はクロアチアで、という暮らしです。(私もそうしたい。陸続きじゃないのが残念。)4 月末にドイツに戻った時、ものすごく大きな容器に入った絞りたてのオリーブ油をお土産に持ってきてくれました。

あ、そうそう、昨夕わが家から車で 20 分ほどのワクチン接種センターで接種をすませました。針が刺さったと思ったら終わっていて、え、これだけ?と言ってしまったくらいです。終わって外に出る前に 15 分待つ必要があるのですが、こんなの不要なのにと思いつつ大きな待合室に座っていたら、前の中年男性と20 歳くらいのひょろっとした若者のうち、若い方が突然首をがくっと後ろに傾け、続いて椅子から転げ落ちました。足をぴくぴくさせて。医療関係者が飛んできて、数分後に男の子は目が覚め車椅子で運ばれていきましたが、こういうことがあるから接種後に少し待つのだと分かりました。

しかしこんな若い人が接種ということは持病があるのか、あるとしたら逆に接種は危険ではないのか。接種すればいいというものではないと考えさせられました。二度目は 6 週間後、遅いですがこれは普通みたいです。こちらはレストラン・カフェ・美容院ともに接種済み証明書( 2 回)か陰性証明書、または既に罹患して治った証明が必要です、陰性は町のセンターで 20 分ほど待てば確認でき、それで先週からオープンしたレストランにも行けるようになりました。このやり方、面倒ですが、日本もこれを採用していれば夜の街の集団感染は減ったでしょうね。

ただし、これも昨日夫が、引退して今は郷里のフランスに住む元従業員と話していましたが、フランスはほったらかしみたいです。マクロンや首相がいろいろな対策を発表しているけれど、国境のチェックもなくもちろん飲食店の規制も実質的にはなく、大きな集まりは禁止なのに数十人がパーティなどして、野外パーティなら 100 人単位、警官が駆けつけると逆に他のグループを呼んで襲撃してくるので(それで警官の死亡者も)、実態は上記の通りほぼ「ほったらかし」。

日本ではオリンピックの件が問題のようですが、欧州は 9 割以上が無関心、あるいはオリンピックがあることも知らない。彼らの関心は目下「バカンス」のみで、ルフトハンザはマヨルカ島にジャンボ機を飛ばすそうです。

コロナで自分たちの暮らしを根本的に見直すということもないまま、モヤモヤ、シューっとこの騒ぎが終わりそうな気もしています。

それで思い出したのですが、昨年末にドイツに戻って間もなく、高知新聞に投稿した私の「独り言」を添付します。昨年夏に日本で投稿していたので(「八月は戦争を考えるときだから、それに関連した投稿を募ります」と新聞にあったので)これは 2 度目で、高新からのメールで「あの○○○を書いた人ですね」との確認あり。これも、郷里の人に「ちゃんと元気にしてますよ」のメッセージ代わりでしたが、内容が硬すぎたのかあまり反響はなし。今年春のと違って、男性の若手の知り合いからのコメントが多く(添付はその一人がメールで送ってくれたもの)、そのことを 1 人で興がっていました。

あら、ブログ並みの長さになってしまった。お邪魔してごめんなさい。

それでは。


Re: ブログと近況
2021/6/12, Sat 20:53
B様
今回はちょっと重い内容でしたので、1行空きを少し多く入れました。
このところ庭仕事とシニアIT講座とホームページの更新が切れ目なくあり、ライントークも活発で、サラリーマン時代より多忙になりました。

私は明日1回目のコロナワクチン接種です。ファイザー製になるとおもいます。
葛飾区は割に順調にワクチン接種は進行しているようです。ラインやパソコンに不慣れな高齢者には電話予約しか手段がなく予約を取るのにバタバタはあったようですが。

コロナのワクチンについては様々なことがいわれていますが、ファイザービオンテックとモデルナの mRNAワクチンについては、ライントークで宮坂昌之大阪大学名誉教授の日本記者クラブでの講演「変異ウイルスとワクチン」のユーチューブを紹介しておいたように、素晴らしいワクチンであることはまちがいありません。
https://www.youtube.com/watch?v=Rk3rJ6EduwQ&t=34s

3日ほどまえのクローズアップ現代でこれを開発した、ハンガリー生まれで現在ビオンテック上級副社長のカタリン・カリコ女史とiPS細胞の山中伸弥教授がリモート対談して、ともに常識にとらわれず研究を進めて画期的な結果を得るに至った経緯を語り合う印象的な番組になっていました。山中教授も mRNAワクチンを絶賛していました。
まだホームページのラインページにはアップしていませんが、リアルタイムのラインには投稿しました。時間があれば、児玉龍彦×金子勝の最新のユーチューブも見ておくといいとおもいます。
https://www.youtube.com/watch?v=FZU_4AKJ1tg
C



ブログと近況―ファイザー、ビオンテック開発ワクチン

2021/6/12, Sat 01:24

Cさま 先日のいちまるさんのイモヅルホンノキ 020 を読み、差別問題に関して自分も書いてみようと思っていました。例によって長くなってしまい、少々ご迷惑かもしれません。読んで下さる方は飛ばして下さればいいのですが。 ここ数か月気になっていたワクチン接種、ようやく次の日曜日の夕刻に接種センターで第一回目が受けられることになりました。それまでいろいろあって、高齢者優先は終わり、私の場合は 70 代ですが一昨年に手術を受けているので優先順位の 3. になるとホームドクターが言っていたのに、一向に予約できません。そのうち 40 代・50 代も終えたというので焦っていました。 このまま国民の大半が接種して、集団免疫を獲得したというので私は未接種のままになるのでは、と恐れていたら、やっとネットで予約できました。二回目は 7 月後半、かなり遅いですが、4 週間以上開けるのは問題ないそうです。 こちらはビオンテックです。ファイザーと共同で開発されたワクチンで、国産優先というわけではないのですが、ドイツ人のみならず他のヨーロッパ人もアストラゼネカやジョンソンでなく、ビオンテックを望んでいます。 これを開発した医師はトルコからの移民労働者の息子で、同じくトルコ系の妻と会社を設立し、今はドイツのトップ富裕層に属します。それも大変興味深い話題だと私は思いますが、差別問題で言葉狩りやら重箱の隅をほじくるような言論検閲がある中、微妙な話なのでマスコミではこの夫妻のことはあまり取り上げられません。 夫は 2 月だったのに私の方も手配が大幅に遅れて夫婦喧嘩になったほどですが(私が外国人冷遇かと怒ったら、それは甘く考えていた自分が悪いので、差別ではないと抗弁していました)、ビオンテックの利点は、少し手を加えれば変異種にも容易に対処できることだそうです。今インドからの変異種で再び感染者が増えるのではと懸念されています。秋には第四波とのうわさも。 日本の水際対策は非常に厳しく、帰国した人から入国の難しさについて脅されていました。接種が済めば航空機の利用も問題ありませんが、7〜8 月のオリンピックで日本の感染者が爆発的に増えたら、日本側の問題で渡航できなくなる恐れもあります。 ちょっとドキドキです。 それではよろしくお願いします。 B

閲覧数:34回1件のコメント

1 Comment


hmdhonau
Jun 21, 2021

昨日のオーストリアの新聞に、同国のクルツ首相が例のドロ―ステン博士とベルリンで会談したという記事がありました。首相35歳、博士⒋9歳。若い二人ですね。

Like
bottom of page