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執筆者の写真クレマチス

Correspondence(2021/10/7-12/1)あるいは新型コロナの再拡大について、ドイツ連立政権など



AW: ブログ  アルザス訪問

2021/10/7, Thu 22:11

Cさま


日本では 10 月といえばもっとも快適な月とされますが、欧州では早くも、昼間ですら摂氏 10 度前後と風邪を引きそうな寒さに見舞われる日もあります。先週末から 2 泊でアルザスに出かけ、オー=ラン(ライン川上流)のコルマー(コルマール)やケーゼベール(カイゼルベルク)を訪ねました。

ケーゼベールはドイツ語でカイザースベルク(皇帝の山)と言い、これをフランス語化してしまっては意味がありません。アルザスにはそういう地名が山ほどあります。カイザースベルクはアルバート・シュヴァイツアーの出身地です。この話はいずれブログに書くつもりです。


バ=ラン(ライン川下流)の方にはアルザス最大の都市ストラスブールがあり、以前はよく観光やショッピングに行っていたのですが、近年はかなり物騒です。あまり報道されませんが小規模なテロはよく発生していますし、何よりも汚い・臭い。

はっきり言ってしまうと、移民が多すぎるのです。郊外に移民・難民用のコンクリート箱と呼ばれる住居が並び、まさにバンリューでここはパリかと思わせます。昨年、それら移民たちの声を反映させるためとかで公的資金で大きなモスクが建設され、保守派を怒らせましたが、これも民主主義の一部というなら仕方ありません。しかしフランスはライシテ(政教分離)を国家の柱とし、教会税などというもののあるドイツの後進性を馬鹿にしている国ですから、このモスク建設を税金でというのには矛盾があり、票が欲しい市長の人気取り策としか思えません。

もっとも移民擁護の急先鋒は、イスラム左派と呼ばれるストラスブール大学の教授陣とその生徒、および彼らのシンパであるジャーナリストでしょう。このイスラム左派が席巻するフランスの大学の現状には、マクロン政権も大いに頭を悩ませています。


というわけで、しばらくはストラスブールを外してこぢんまりしたコルマーに足を運ぶことが多くなりました。(村のホテルはその中間の辺りです。)コルマーには例の「ハウルの動く城」というアニメで有名になったメゾン・フィステルがあります。フィステルはもちろんドイツ人の名字です。

私は日本人をこの町に案内するまでアニメのことなど何も知らず、彼らが大興奮するので訳を聞いて「ふーん」と冷淡な反応をしたのでした。

この家は興味がないのですが、狭い通りを隔ててすぐ前の古書店は贔屓にしていて、よく立ち寄ります。「Lire et Chiner(読んであさって)」という店でオーナーはシュネル(Schnell)さん、これはドイツ語で「速く」という意味なので、夫はシュネルさんに、いつになったらフランス語で「速く」を意味するヴィト(vite、TGVの V の vite です)に変えるのかね、とからかっています。


コルマーでも観光客は以前(最後に来たのはちょうど 2 年前)よりも少なくなっていましたが、一つにはこれまでかなりの割合を占めていたドイツ人が減ったせいです。地理的には近いのですが、昨年前半のアルザスにおけるコロナの猖獗でイメージが悪化したこともあるようです。何しろここから上流のミュールーズにかけては医療崩壊などという生易しいものではなく、野戦病院が設置されたといいますし、一部の患者はライン右岸のドイツの病院に運ばれたそうです。


ワクチン接種の義務付けという、自由の国フランスの厳しい政策もこういう経緯があるためで、一部を除いて大きな抵抗がないのはこの国には珍しい現象です。

今日の新聞( 10 月 7 日)によると、フランスの接種率は 74 %、ドイツは 68 %で、この間までドイツは日本の接種率が低いことを非難していましたが、同じ記事に日本は 72 %とあり、これは英国と同じレベルです。EU 平均が 67 %、ポルトガルやスペインが平均を上げていて、一方オーストリア、ルクセンブルク、スイスは 65 ~ 63 %となっています。


ドイツでは「天邪鬼グループ」とかいうのが接種に反対していますが、そういう表立った存在ではないけれど夫の会社を含む一部の企業が困っているのは、ロシア系の従業員の接種拒否です。

1989 年にロシアから父祖の国に戻った 200 万人のドイツ人(家族を含む)のことはこの冬のブログに書いた通りですが、日系ブラジル人の場合と同じく奥さんがドイツ系で夫の方はロシア人というケースもありました。この場合、男性は家庭でもっぱらロシア語を使っていたことに加え、外国語の習得は女性ほどスムースにはいかないことが多く、もちろん 30 年も経っていますから今は日常生活に支障はないけれど、彼らにとってドイツ語は母語ではありません。


それで工場でもどうしてもロシア帰り同士でかたまる傾向があります。何といってもロシア語の方が快適なのです。(これは私などにもよく分かる。)そして彼らが家で耳を傾けるのが「ラジオ・モスクワ」ときている!!(元はこう呼ばれていた放送ですが、何年か前にボイス・オブ・ロシアとかいう名称に変わりました。)

それで困ったことに、この放送では「ワクチン接種は西欧先進国の陰謀」とか「健康に大きなダメージを与える」などという説を流すので、ロシア系の人たちの多くは恐れて接種を受けようとはしません。


これが彼らの子供の世代になるとドイツ語・ドイツ人に馴染んでいるので「ロシアの声」なんかには関心を示しませんが、今の 50 代~ 60 代の人達は頑固で、雇用主である夫も手を焼いています。

数年前に現場で暴力を振るって首になった元社員が先月感染して死亡したという事件があり、数日前には娘がコロナにかかって自分は未接種だから仕事を休むと言ってきた人もいました。企業主の多くは、いっそ政府が全国民に接種を義務付けてくれればいいのだが、とこぼしています。


近況とニュースはこの辺にして、今回のブログをお送りします。そこに出てくる聖マーチンのガチョウのローストの写真も添付しようかと迷いましたが、ご希望があれば、ということで、取りあえず写真は二枚です。


B



AW: AW: ブログ ワクチン接種拒否

2021/10/21, Thu 00:40


Cさま


このところ春硯さんのブログにライントークと充実している葛飾文芸クラブですが、そこへまたまた遠くからひょいとお邪魔させて下さい。今回は、というか、今回もちょっと映画がらみで、そこから最後の方は自分の現在の住まいに移り、これも一種の我田引水かな、と思いつつお送りしています。


昨年ドイツに戻ったときは晩秋・初冬、いわば冬隣りでしたが、いま再び秋が深まって、そのせいか日本に帰りたいという気持ちが強くなっています。先日、夫の親戚のことで夫婦喧嘩して(国際結婚カップルの不和の原因ナンバーワンは夫の側の親戚)、病み上がりの義姉の皮肉・意地悪があまりにひどいので怒ったのですが、そもそもその種の害から妻を守るのが夫の義務だと思うのに、彼は知らん顔をしている。まあ、これは日本でも多分同じで、関わりたくないのは分かりますが、私の親戚ではないのですから少しは責任をとってほしい、交通整理をせよ、というのがこちらの言い分です。

それで「もう日本に帰る!」と喚いたら、「え、いつ?」残念ながら今はちょっと無理で状況(ドイツの)がいくらか好転するまで待つほかなく、「来年春に」というと、なんだ、まだずいぶん先のことじゃないか、と取りあわないのがますます腹立たしい。


日本のコロナ感染者は急減( 200 人台とか、カウントする必要があるのかとすら思ってしまう)、一方ドイツは相変わらず 1 日 1 万人前後と高値安定なので、日本側は欧州からの旅客受け入れには当然神経質で制限が解除されません。欧米では「そんなことではグローバルなビジネス・チャンスを無くす」などというけど、あんたらのビジネスを助けるためにリスクを冒すわけにはいかないさ、というのが普通の日本人の反応だと思います。

韓国が日本の感染者がこんなに急に減るのは変、と言っているそうですが、欧州にもそういう声があります。だけど昨年春からの感染者数・死者数のレベルが他の国々とは全然違いますからね。これについて信憑性に欠けるという声があるかと思えば、台湾や韓国に比べて誇れる数値ではないという批判もあり。でもこれら 2 国と違って日本は強権的なやり方はとっておらず、罰則も適用せずにこれだから、東アジアの劣等生などと評されるとムッとします。


そもそもこのパンデミックは世界中で状況が刻々と変わり、スピーディなワクチン接種の浸透で模範的とされていたイスラエルや英国でも、今はその効果が鈍っていて感染が沈静化せず、とくに英国などは「こうなったらみんな自由にしてくれ」とやけっぱちになっているようにすら見えます。それも一つのやり方かもしれませんが(スウェーデンなどは一貫してその姿勢)、もう少し感染が落ちつくまで待った方がいいのでは。


おかしいのは、接種を義務付けてかなり厳しい措置を取ってきたフランスの政府が、最近英国に比べて感染者が半分以下になったことを大得意で発表して英国を貶していますが、それもほんのいっときの「勝ち」かもしれないし、この 2 年近くの間の変化を見ると正解はどこにも見つからず、それぞれの事情に応じた措置を取るほかないようです。欧州大陸の真ん中にある国が、遠い島国のニュージーランドのように 1 人の感染者が出たと言ってロックダウンするなどあり得ない。だから○○国をお手本に、などというのも実に馬鹿げていることは承知のうえで、新聞記者やレポーターとすれば何か書かないといけないので「取りあえず何でも言う」という感じですね。


フランスはこのごろ英国に突っかかってばかりいますが、ブレクジットへの怒りに加えて、豪州への潜水艦のセールスが頓挫したので恨み骨髄に徹している。しかし同じ EU 内でもドイツ人は「自業自得」と密かに思っています。だって契約価格をちょっとはみ出すどころか数倍に膨らみ、そこへ今頃になって納入期日も非現実的などとシャアシャアという。そりゃいくら鷹揚なオーストラリア人だって怒るでしょうよ。マクロンの方は、自国の企業に「お前らが悪い」というと来年の選挙で勝てなくなるから、一方的に英・米・豪を責める。そのあたりはみんな分かっていて、いずこも狐とタヌキの政界です。


でも英国在住の人達の話によると、それでフランスがつけるインネンを聞き流すというわけにもいかないようです。コロナのせいで労働不足が甚だしくなっていますが、そもそも EUとの決別で東欧からの移民が母国に帰ってしまったので、工員・店員・職人の大半が消えてしまった。そこへコロナの打撃。深刻なのは運送業で、ブルガリア人やルーマニア人に頼っていたトラック運転手がいなくなって物流に大きな支障をきたし、スーパーや大型店でも絶望的な商品不足に陥っているとか。


これはちょっと問題だなと思ったのは、EU 加盟国だった時代には英国ではドイツからの薬品が多く使われたのですが、今はかなりの関税が課されるため薬代が高騰してしまい、国もそんな高価な薬を使わせるわけにはいかないと国内産に切り替えたところ、自国の製薬会社は信用できないと英国人が怒っているという話です。

一般の商品なら妥協しても、健康に関わる問題ではやはり素直に国産品愛用とはいかないのでしょう。


日本の衆院議員選挙には 466 人の定員にその約 2.3 倍が立候補したそうで、私の高校受験ではそのくらいの倍率だったことを思い出しました。今の有名校並み? 私は地元のことがちょっと気になっています。公示から選挙まで 2 週間以内と短いのはいいですね。車から連呼する喧しい期間が長いと、特に都会の住人はたまらないでしょう。

先日、地元の市議選のことで郷里の人と話したら、今は選挙法がとても厳しくしかもきめ細かくなっているので、親戚・縁戚に応援をしてもらうこともお金や物が絡むとペケ。そういえば数年前に誰か女性の国会議員が団扇を配ったというので騒ぎになったことがあり、団扇程度で、と呆れたのですが、線引きが難しいのでとにかく全部ダメということなのですね。それでその同郷人が言うには、お金を使う必要がなく原資が要らないので誰でも簡単に立候補できるようになったとか。それ自体は「機会均等」でいいことでしょう。私が子供の頃には大人たちが、政治家になると「井戸塀」とよく言っていたものでした。


話変わって、最新のライントーク、私は 20 年来浦島太郎現象の中にいますので(いくら衛星の力でグローバルな情報伝達とかいっても、流行歌やタレントについては○○ボ桟敷)へえ、そんな歌があったのか、と驚きました。さすがに「フランシーヌの場合」は知っていましたけど。この女性については、私でさえ「こんなことで死ななくても」と思いました。死にたくない人達が死なねばならなかった戦争からようやく 20 数年経ったばかりだったから、余計にその思いは強かった。

でもあの頃は確かにおっしゃる通り「乱暴狼藉が日常茶飯事になっていた」ようです。そういう時代の病に若い人は多かれ少なかれ感染していましたね。そのあと自分も社会人になって本格的な苦労というか、意のままにならないことや八方ふさがりの状況に直面したとき、やはり「昔はなんて甘かったんだろう」と痛感しました。まあ、こんな風に反省はするんですけど・・・


元来私は悲嘆にくれてよよと泣き崩れるタイプではなく、怒りのエネルギーで手早くごまかす方なんですが(だから同情を誘わない)、それでも中島みゆき的になることはあって、町ですれ違うどの人を見ても「この私よりは幸せ」と思ったことが三度ほどあります。(これからまたあるかもしれない。)

苦労人なのね、という台詞が「上から目線」なんて全く思いません。それにしても、中島みゆきはどこからあんな言葉の霊感を得るのでしょう。英国風に言うと、ミューズに愛され守られている人間というところ。(ライントークに出て来た小椋佳も「シクラメンのかほり」で驚いて、それが銀行員の作詞・作曲というのでまた驚いて、本人の写真を見て三度目に驚きました。いずれにしても、ほぼ同世代の活躍は嬉しかったけれど。)


もう一つ話題になった鳳仙花、これは特に目立つ花ではないのに、よく歌になるのですね。島倉千代子も歌っていましたっけ。私は子供の頃に沖縄の「てぃんさぐぬ花や爪先に染みて」という民謡が好きで、独りでひっそり(なぜ?)歌ったものでした。

昔よく見た鳳仙花は日本でもこちらでもほとんど見かけなくなりましたが、その仲間のツリフネソウというのがもう大繁殖して外来侵害種に指定されています。一説によるとインドやヒマラヤ辺りから欧州に移って来たというのですが(多くは種が船の貨物に混じって)、これを日本のウィキで調べると逆に(準)絶滅危惧種に指定している県があるとのことで「えー、うそ」と思わず叫んでしまいました。

英国人の親戚が来てこれは何の花かと訊くので、一種の impatience(インパチエンス)みたい、というと納得した様子に逆に心配になって調べたら、間違いではありませんでした。我慢できなくてパッと莢が弾けるからこう呼ばれるのでしょう。そのため繁殖が早く広く、まさに野山で猛威を振るっている観があります。

普通のツリフネソウは紫がかったピンクですが、黄色のもあって「キツリフネ」と呼ばれ、こちらは中欧原産で侵害種ではないらしい。それだけに数は多くありません。先月末の森の散歩でそれが群生している場所を見つけました。


・新月や闇に漕ぎだす黄釣船  びすこ


夕闇の中でこの黄釣船を眺めていて浮かんだ句です。写真を見ていただければ納得?


では、よしなに。

B



Blog and Fotos

2021/11/2, Tue 02:04


Cさま


今日 11 月 1 日はこちらでは万聖節(All Saints‘ Day)で、ドイツとスイスのカトリックの州では三連休になりましたので、このところ来訪者続きだったところへ転倒して肩をしたたか打った夫の休養を兼ね、先週の木曜日からまたスイスで休暇を過ごしました。

カトリック(が多数を占める)州で休日、プロテスタントの州では普通の週日、というのは全く混乱させる慣習で、なぜ 21 世紀の今日までそんな旧弊に拘っているのか、特にアジア人には不可解というほかありませんが、これについてはいずれ折を見てブログで取り挙げたいと思っています。


今回は私自身もわけあって冬を迎える前にスイスに行きたかったのですが、その目的だったペスタロッチ子供の村には正直失望しました。その代わり、同じホテルに宿泊していたバーゼル在住の夫妻から勧められてでかけたバート・ラガーツ(ザンクト・ガレン州)という保養地の町を挙げての野外彫刻展は素晴らしく、半年にわたるイベントの最終日に間に合って訪れた昨日の日曜日は見事に晴れわたり、背景を成す高い山々、古い教会の尖塔、広大な公園や街の通りに並べられた前衛的な彫刻、メタセコイヤの大木、公園の一角を占める超豪華ホテルなど、スイスという国の豊かさについて改めて考えさせられました。

これに関しても感想をいずれブログにと思っています。今日の所は面白いと思った作品数点の紹介と、近影というのも恥ずかしいので幸いマスクで半分隠れた公園での写真(作品と一緒に)をお送りします。作品に触らないでください、とあるのにばっちり触りました。


肝心のブログを忘れてはいけませんね。私はどうしてもダラダラしたブログを書きがちですが、今回は特にあれこれ盛り込んでいるうちにとんでもなく長くなりました。写真は取りあえず 2 枚です。

それではよろしくお願いいたします。


B



お誕生日

2021/11/7, Sun 04:17


Cさま


お誕生日おめでとうございます。・・・ 70 歳を過ぎると本当に 1 年 1 年が大きくて体調・体力も変化しますし、一足先を走っている連れ合いを見ていても、眼や耳の衰えとそれに因る小さな失敗は逃れようがありません。一緒に行動してもかつてのように「お任せ」とはいかず、緊張をもって相手の様子に注意を払うようになりました。


日本のコロナ感染者数は激減しており、一時は一日数十人にものぼって「飲み過ぎだ!」と腹を立てていた高知県でもここ一週間近くゼロで少し安堵していますが、このまましゅーっと消えてくれるかどうか。ワクチン接種が大きな要因だということで、それはあると思う一方で油断したらまた何度目かの波になるのではないでしょうか。


こちらは連日3万人とか4万人のレベルです。不思議に思うのは、coronavirus updateで世界各国の連日の感染者数を見ていますが、ドイツの数はこの国で報道されている数値の 3 分の一以下になっています。一方で日本の数には、ずれがありません。またフランスなどは新たな感染者を WHO に報告していないようで、これではどこで正確な状況を掴んだらいいのか。フランスはとにかく感染者/死者が英国より格段に少ないことばかり自慢していますが。


先日夫が抗体の検査をしてもらったら余り多くないと言われたので、来月早々には三度目の接種を受けるとのことで、私も勧められていますがその前に近くの病院で抗体を調べてもらおうと思っています。

昨年空港でお見送りいただいてドイツに戻ったのが 11 月 11 日でしたからほぼ 1 年になりますが、ドイツの状況は危ういままです。今年 5 月から店やレストランやホテルがすべて再開したものの、夏を過ぎるとまたもや懸念が高まりどこもおっかなびっくりというのが実態です。


昨年の秋に予定していた今年の春の帰国が叶わなかったばかりか、それならばせめて秋にという願いも潰れてしまいました。おまけに親しい何人かからか日本の食料品を送りたいという親切な申し出があったのですが、日独間での食品のやり取りは望ましくないと日本の郵便局から言われたそうです。

ドイツの少し大きな町に行けばアジア食品の店はあるものの、やはり輸送にも支障をきたしているらしく、薄口醤油がなかったり寿司酢が消えていたり。またこちらでは削ったカツオブシが買えないのでどうしてかと思っていましたら、欧州ではカツオブシには発がん物質が含まれるとされているそうです。それも一昨年辺りに日本と EU の貿易協定に当たって再調査が為され、一応クリアされたとのことでしたが、多分コロナを言い訳にそのままになっています。


食べ物の恨みといってもそれはまあ我慢できなくはありませんが、やはり自分の国に帰れない現状にはちょっと途方にくれています。最近日本は国際的なビジネスを活発化するため入国制限を緩和するよう諸外国から求められているそうですが、日本国籍を持つ者には規制はなく、ただ帰国してからの隔離というのが面倒なだけです。それと直前の検査が必要ですが、それが日本で 24 時間以内とされていると出発前に空港で検査を受けるほかなく、聞くところによるとそれに相当の時間を要するので空港には 6、7 時間はやく行かねばならないなど、実に面倒です。

それでも、このまま日本の感染者数が落ちついてドイツもさほど急増しなければ、何とか来春には帰りたいと思っています。夫が商用でというのも難しく、妻に付き添わねばならない状況でもないので、独りで帰ることになるでしょう。


先日スイスの町でスポーツ靴の店を営む韓国人の女性と話したら、9 月に家族(配偶者はドイツ人)を残して独り韓国に帰っていたとのことで、日本の何倍も入国制限の厳しい韓国によく帰れたわね、というと、高齢の両親を見舞うという名目で許可されたそうです。ただし、首都ベルンの韓国大使館まで行っていくつかの書類を整えねばならず、結構手間取ったと言っていました。

私には高齢の親はいませんが、といってこのまま状況が劇的に好転するのを待ってはいる気にはなれません。時計が冬時間に変わって曇天が続くにつれ、日本の気持ちよい 11 月の気候を思い出しては動けない状況が恨めしく、百人一首の歌ではありませんが「あわれ今年の秋も去ぬめり」という悲しい心境です。


そんな暮らしの中で、葛飾文芸クラブにブログを書くことが大きな慰めになっています。まったく大した内容ではなくても、人さまの目に触れる物を書くということで、普段の暮らしでも小旅行でも少しは気をつけてアンテナを張っているところがあり、他にすることが余りないので机に向かって読む本からも、思わぬヒントを得たりしています。

気晴らしは限られる代わり、集中を余儀なくされる日々は、殊にこの年では悪いことではありません。


日本への帰国というより、いずれは軸足を日本に移したいので、自分の国でゆっくり過ごせるようになったらラインにも参加して、もしかしたら立石のどこかで皆さんとお会いできるかもしれませんね。

当面は前期高齢者としての毎日を元気でお過ごし下さい。


B



Re: お誕生日

2021/11/13, Sat 05:19

B様


メールをありがとうございました。長く返信を怠っていること、お詫び申し上げます。

その後体調は相変わらずですが、コロナの沈静化とともに徐々に行事が増えるのに反比例して体力は減退の一途で、回復に時間を要して先送りになる作業が積み重なっております。このような時に限って予定外の事故が発生して足をひっぱります。日本の老朽化したインフラと同様、次々と不具合が生じてだましだまし日々をやり過ごしておりましたが、この夏からもう10年使っている洗濯機や照明器具がおかしくなり、買い替えや取り換えで電気店に足を運んだり、入れ歯の修復で歯医者通いと予定外の行事が続いて対応に大童でした。とはいえ基本は現役を引退した気楽な年金暮らしの独居老人ですからある程度の時間は自由になるので、のろのろとそれなりに忙しくやっております。


とはいえ、スマホとパソコンの不具合がこのところ頻発して対応に苦戦しております。どちらもパソコン講習の商売道具ですから、1日も休ませるわけにはいきません。スマホは4年前から使っていた(アメリカに睨まれていた)ファーウェイ製の格安スマホで、バッテリーも含めて機能的にはまだどこもダメになったところはなかったのですが、このところKBC も含めてLINE で使用することが多くメモリー不足が顕著で同じファーウェイ製の上級機種に変えました。10年選手のデスクトップパソコンは台湾製のエイサー acer ですが、Windows 7の時に購入して Windows 10 にアップデートして使っていましたが、4 年ほど前に 1 度おかしくなって、ハードディスクを交換してすっかりよくなっていたのですが、このところマウスが突然動かなくなったり、起動時に黒い画面でフリーズしたりすることが頻発して種々対応に追われることが多くなりました。いざというときはレノボ(IBMのブランドを中国のメーカーが買収した)製のノートパソコンで代用しますが、画面が小さくて使い勝手がよくありません。


さて、あなたを都さんとともに成田で見送って 1 年が経過しました。こんな展開になるとは予想だにしませんでしたが、昨日のことのように思い出される一方で、コロナや KBC のことを挟むとなんと多くのことがあったのかという不思議な時間感覚を覚えます。コロナは確かに時の流れを一挙に加速するもののようです。


気になるコロナですが、ドイツではまた感染者数が拡大して心配ですね。ワクチンが普及してフランスやイギリスももう感染者数は気にしなくなったかのようですが大丈夫ですかねえ。日本の感染者数の激減ぶりは、韓国のように数字を偽装しているかのように疑っている向きもあるようですが、元々厚労省と国立感染症研究所が完全管理している統計ですから、韓国のようにPCR検査を全数検査している国の統計と比べてもあまり意味はないでしょうが、それなりのデータとしての一貫性はあるのでしょう。

なぜ日本の感染者数が激減したかは日本の専門家の多くが明快な説明はできないようです。ワクチンの普及とマスク着用を中心とする衛生観念が浸透している日本人の生活習慣がもっとも大きな要因であることは間違いないとおもいますが、私が知る限りもっとも信憑性のある説明は以前にも引用したかもしれませんが、東大先端技術研究センターで新型コロナのゲノム解析を中心に研究している児玉龍彦先生の、変異株が増殖を繰り返した果てにコピーミスでゲノムの校正機能を担う部分が失われて自滅したという説です。

「コロナの波をつくるもの 変異と科学的対応 【新型コロナと闘う その先の世界へ】」


以下に最新の政府の公式見解らしきものをご参考までにお目にかけます。新型インフルエンザ等対策推進会議(https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/ful/taisakusuisin.html)の「新型コロナウイルス感染症対策分科会」の第10回資料です。


興味がありましたらじっくり目を通していただくとして、以下に冒頭の要旨を引用します。


//令和3年10月26日厚生労働省新型コロナウイルス感染症対策アドバイザリーボード資料

直近の感染状況の評価等

<感染状況について>

・ 全国の新規感染者数(報告日別)は、今週先週比が 0.57 と減少が継続し、直近の 1 週間では 10 万人あたり約 2 となっており、昨年の夏以降で最も低い水準となった。一方、60 代以上及び 10 代以下の新規感染者も減少が続いているが、感染者に占める割合は、60 代以上は 8 月を底として 2 割弱まで上昇しており、10 代以下は 9 月以降、2 割程度で横ばいの状態が続いている。

・ 新規感染者数の減少に伴い、療養者数、重症者数や死亡者数も減少が続いており、重症者数は今回及び今春の感染拡大前の水準以下となった。一方、死亡者数は今回の感染拡大前の水準を超えている。

・ 緊急事態措置等の解除後、多くの地域で夜間滞留人口の増加が継続しており、新規感染者数の今後の動向に注意が必要。…

<今後の見通しと必要な対策>

• 多くの市民や事業者の感染対策への協力やワクチン接種率の向上( 2 回接種完了者は全国民の約7割)等により、緊急事態措置等の解除後も全国的に新規感染者数の減少が続き、非常に低い水準となっている。一方、多くの地域で夜間の滞留人口の増加が続くとともに、一部の地域ではクラスターの発生や感染経路不明事案の散発的な発生による一時的な増加傾向が見られ、感染者数の減少速度鈍化や下げ止まりが懸念される。今後、気温が低下していくことにより、屋内での活動が増えることにも留意が必要であり、今後の感染再拡大も見据え、現在の感染状況が改善している状態や低い水準を維持していくことが重要。

• このため、引き続き、クラスター対策としての積極的疫学調査を徹底することにより、感染拡大の芽を可能な限り摘んでいくことが重要であり、また、未接種者へのワクチン接種を進めることも必要。ワクチン接種が先行する諸外国において、中和抗体価の低下や大幅な規制緩和の中でのブレークスルー感染やリバウンドが発生している状況もあることから、対策の緩和を進める際には留意が必要。あわせて、追加接種に向けた検討を進めていくことも必要。

• このような状況を踏まえ、今後もワクチン接種を進めるとともに、これから年末に向けて社会経済活動の活発化が見込まれるため、改めて一人ひとりが、感染拡大を防止するための行動を取ることが求められる。ワクチン接種者も含め、マスクの正しい着用、手指衛生、ゼロ密や換気といった基本的な感染対策の徹底について、引き続き、市民や事業者の方々にご協力いただくことが必要。また、少しでも体調が悪ければ検査・受診を行うことが求められる。一部の県を除き、飲食店に対する営業時間短縮の要請が終了し、対策の緩和が段階的に行われている。今後、飲食や会食の機会が増えることが見込まれるが、一定のリスクの高い状況が重なると集団感染に繋がる恐れもあることを踏まえ、飲食の際は、第三者認証適用店を選び、飲食時以外はマスクを着用することが利用者に求められる。

• 国や自治体においては、外出時には混雑している場所や時間を避けて少人数で行動するよう周知を行うことや、企業におけるテレワーク等の推進状況を踏まえた柔軟な働き方の実施に向けて呼びかけを行うことが必要。

• 10月15日に示された政府の方針に基づき、ワクチン、検査、治療薬等の普及による予防、発見から早期治療までの流れをさらに強化するとともに、次の感染拡大に備えた医療提供体制・公衆衛生体制の強化を進めていくことが求められる。…//


岸田政権は、9月いっぱいで緊急事態宣言を解除し、総選挙で単独過半数を確保してから、条件付きながら行動制限を緩和して経済優先への政策転換を明らかにしています。https://corona.go.jp/emergency/

あなたの気になさっている出入国管理については、入国制限が従来の10日間から3日に短縮されるようです。


専門家はこぞって第六波の感染拡大はあるといっています。日本の現状は毎日250人未満の感染者数で底這い状態ですがこれから寒くなって感染症の拡大期になるのは間違いないので十分な備えが必要なのは当然だと思います。政府は新型コロナのブースター接種を年明けころから推進する方針で、すでに必要数を確保しています。またメルクやファイザーや塩野義の経口薬を積極承認の意向を示しています。というわけで、コロナ対策についてはとりあえずやれやれといったところです。むしろ昨年流行のなかったインフルエンザが心配かもしれません。


私は12月3日に出版健保でインフルエンザのワクチン接種を予約しました。コロナとインフルエンザのワクチン接種は間をあけないといけないのですが、私はコロナの第2回接種から8か月目にあたるのが3月ですから、問題ありません。なおワクチン接種後中和抗体は高齢者ほど早く減少するのでブースター接種は早くするほうがいいかもしれませんが、すでに接種していれば感染しても重症化するリスクはすくないようです。

ワクチン接種率の低い東欧はもちろん根強いワクチン拒否者の存在する米欧は早くからワクチン接種をすすめていたにもかかわらず7割の壁を超えるのが困難なようですね。絶対的にワクチン普及の困難な発展途上国を含めて、新たな変異株の発生源にことかかない世界の現状では当分新型コロナの脅威から人類が解放されることは考えられませんね。


東京はこのところ穏やかな天候が続いてコロナ以前のような落ち着いた日々が続いています。コロナの感染サイクルからすると今が帰国のチャンスかもしれませんね。

明日は KBC の読書会で、日曜日から湯河原で1泊の筑摩囲碁部の年に一度の秋季合宿です。

とりあえず今夜はこれで。


C



冬隣りのドイツより

2021/11/16, Tue 04:28

Cさま


その後、体調はいかがですか。


今日はコロナ感染者日本の統計で東京が 7 人、日本全体で二ケタの数字を見て信じられないような思いでした。

どうしてここまで減らせたのか、検査数を減らしただけなのか。胡麻化しがあるといっても、ここまで数値を操作するというのは辻褄が合いません。

日本人としては嬉しい限りと言っても、問題は感染者激増のドイツから日本への入国の規制が緩和されないことで、逆に日本からドイツへの旅行にはあまり支障がなさそうですが、でもそれには本人にとってのリスクがあります。


自国にいて夫の健康を気遣うのもちょっとストレスが大きすぎますので、春まで様子を見てみようと思っています。政府も五里霧中のようなところがあり、誰もが毅然とした方針を打ち出すことができずにいます。


赤(SPD)緑(緑の党)黄(自由民主党)の「信号」連立の交渉もガタガタしており、得票率15%の緑の党は当初12%の自由民主党に対して高飛車でしたが、このままでは連立が成立しないので、重要な財務大臣の地位を狙う自由民主党に妥協すべきという声も出ています。でないと SPD は今までの CDU を連立相手にするほかなく、緑の党はせっかくの大臣のポストをふいにすることになるので外務大臣辺りで満足すべきと考えている様子。それよりも、ドイツではエネルギーが不足し原発で発電するフランスから電気を買わねばならない状況になっており、原発を全部閉鎖して原発からの電気を買うというのは「グロテスク」な話だとフランスに笑われている始末です。


メルケル主導で世界から称賛を浴びたグリーンエネルギーや反原発や電気自動車の推進は、いずれ行き詰まると思っていたら、やっぱり。言い出しっぺのメルケルが消えて、他の政党がその実現または撤回にこれからさんざん苦労することになるでしょう。


さて今回のブログ、そこそこ軽い話題に抑えました。ドイツについてはちょうどフォーラムに旧東独を廻ったハルさんの旅行記があって、渡りに舟と昨今というより今昔のドイツ事情をコメントに書き、おかげさまで幾分かフラストレーションを晴らせましたのでブログでの深刻な話は避けることができました。


そろそろ春硯さんのブログも登場するのではと思われますが、互いに色合いが異なるので多分お邪魔にはならないだろうと、勝手な言い訳です。


B



Re: 冬隣りのドイツより

2021/12/01 05:47

B様


11月もたちまち終わって、あわただしく師走の予定を書き込んでいます。


今回も返信が遅くなりました。10年選手の気まぐれなデスクトップがいよいよ怪しくなって下書きを繰り返しているうちにデータが消えたりして苦戦しております。Glary Utilitiesなどのメンテナンスアプリを使ってファイルチェックをしましたが、スタートアップの不具合は好転せず、昨日は 1 日マシンと格闘して諦め加減で控えのノートパソコンで最低限の作業をこなして様子を見ていたら、いつの間にか息を吹き返して使えるようになりました。種々調べてみましたらどうやら、電源ユニットに問題があるようで、カバーを外してマザーボードを開こうとしたら、5 年前にハードディスクを交換したときに締め付けたプラスボルトのねじ山がつぶれていて開くことが不可能なことがわかりました。あと4年でWindows10のサポートもなくなるというので、どうやら Windows11 のリリースを機に、PC の新調を考える時期がきたかもしれません。


さて、世界がコロナの再拡大に苦慮しているのを尻目に日本は専門家も説明のできないほどに感染者数が減少して、東京都ではこのところ1桁の感染者数が続いています。さあ、やっと日常が動き出したという矢先に、南アフリカ発のオミクロン株が突如大爆発の兆しをみせて、年末年始の商戦に期待を膨らませていた人々に冷水を浴びせることになりました。

岸田政権の最初の試練ですが、前政権とは対照的な異例の素早い対応で全世界からの30日間の渡航制限を決めました。


「外国人の新規入国「原則禁止」に “駆け込み入国”も」(TBSニュース 11/30 (火) 11:38配)

政府はこれまで、「オミクロン株」が確認された南アフリカなど9か国からの外国人の入国を止めていましたが、きょうからはさらに強化し、すべての国を対象に外国人の新規入国を原則禁止としました。日本時間のきょうの午前0時よりも前に外国を出発した人は対象外となっていて、けさの成田空港には入国禁止の直前に入国する外国人の姿がありました。・・・

 政府は日本人の帰国者についても、指定した宿泊施設での待機を求める対象を 23 の国と地域に拡大したほか、ワクチンを接種した人を含む、すべての帰国者の自宅待機期間を最短3 日間から 14 日間に引き上げました。今回の措置は「当面 1 か月」としています。


さらに、速報で28日に入国した30代の男性(ナミビアの外交官)のオミクロン株感染がゲノム解析の結果確認されました。


「謎多きオミクロン株 国内初確認で「流行のきっかけ」可能性」(毎日新聞 2021/11/30 21:17)

 世界で感染が急拡大している新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染者が国内で初めて確認された。政府は国内流入をなるべく防ごうと水際対策を強化するが、専門家は市中感染が起きるのを完全に防ぐのは難しいとみる。オミクロン株は未知の部分が多いが、国内でもこれに対抗するため3回目のワクチン接種を早めるよう訴える声もある。・・・

 オミクロン株の感染力の強さや重症化リスクは、明確にはまだ分かっていないことが多い。それでも、海外で急拡大しており、政府は30日から全世界を対象に外国人の新規入国を原則禁止した。


「オミクロン株感染者の濃厚接触40人は都内在住 都が隔離要請」(毎日新聞 11/30(火) 19:36配信)

 東京都は 30 日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染が国内で初めて確認された男性の濃厚接触者約 70 人のうち、約 40 人が都内在住者であることを明らかにした。航空機の同乗者などとみられる。いずれも空港検疫で陰性が確認されているが、都は約40 人について宿泊療養施設に移り、隔離期間を過ごすよう要請している。


さてこのところ、ドイツのメルケル首相の引退と新政権の発足を控えて、日本でも、赤(SPD)、緑(緑の党)、黄(自由民主党)の「信号」連立政権のニュースが報じられることがおおくなりました。首班候補のドイツ社会民主党(SPD)のショルツ財務相は伝えられるところでは、なかなかの教養人で評判はわるくないようですね。緑の党の突き上げもあるのでしょうが、核兵器禁止条約の締約国会議へのオブザーバー参加を政策合意書に盛り込んだというニュースには軽いショックを覚えました。広島出身の岸田首相が連立与党の公明党の主張を無視して、アメリカに忖度して(?)一顧だにしない態度と比べてしまいますが、どうでしょうか。


台湾をめぐって米中の対立が鮮明となり、ベラルーシとポーランド国境では「人道」を盾にベラルーシが難民・移民を兵器としてAUに送り込もうという作戦をロシアが後押しするという構図。

コップ26ではきわどく合意が成立しましたが、性急な脱炭素化に急ハンドルを切ったため、化石燃料の需給にアンバランスが生じて石油・天然ガスが急騰し、コロナによるサプライチェーンの混乱で世界的なインフレ圧力が高まってアフタコロナの正常化にブレーキがかかっています。青天の霹靂のようなオミクロン株の急拡大は金持ち国だけがワクチンを抱え込んでいたらこのようなことが起こると警告されていた通りですが、原油の高騰に冷やし水のような意味もあったかもしれません。


大村さんのケストナーについての「イモヅルシキホンノキ 067」のコメントでフルトヴェングラーの戦後の「非ナチ化」裁判について触れておられたのが気になって調べてみましたらそれらしい記事が見つかってコメントしようとしたのですが、下書きしなかったので、8割方書き込んだところでミス操作して雲散霧消してしまいました。これについては場を改めて書こうと思っています。


ヤフーメールが大幅にデザイン変更になったので、違和感がありましたら教えてください。


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