10月2日(月) 曇り時々晴れ予報
昨日は、朝から現場で工事をしているから電話に出られますせんと兄にLINEで宣言しておいた。
10月3日にコロナが完治したかどうかの診察があります、それでオッケーが出れば面会ができます、、それまで頑張ってください押忍オス、とLINEで送りますと…がんばる❣️ 3秒の音声メッセージで返事が来ました。
どこまでも素直な兄です。泣けてきます。
電話は無しでした…いちど決心して自分自身が納得すれば実行する兄です。親友たちにもう電話することもないでしょう。
四つ木御殿で、友人が作った掲示板をブロックに取り付けました。その周りに葉っぱの模様をステンシル技法で形を押し付けて散らしました。グループLINEに公開すると…まぁお世辞でしょうけどかわいい、素敵と言われました。
もちろんリップサービスでしょうけど本人としては失敗した作品。にじんでしまったし、アクリル絵の具を使うのを面倒くさがって水性ペンキで仕上げたために発色が悪い、くそ!職人の端くれとしては面白くない、それでもLINEで皆さんが褒めてくださるので少し気分が持ち直す。
先程の通り、兄も朝1度電話があっただけでその後電話なし。病院のスタッフが兄とうまくコミュニケーションをとってくれているんだろうと思う。
ケア付きの老人介護施設のレクリエーションが充実しているところに入れば兄はどこでも馴染むので飽きる事はないだろう。
一生通じて山登り…友人にも恵まれて… 65歳まで定年延長して働いた兄、兄の精神の変化にもかかわらず、それを知っているはずの仲良し3人組は先月末、兄の自宅まで迎えに行ってその足で、老神温泉に行く予定だったらしい…ぞっとした。
結局兄が延期してほしいという電話をかろうじてしたのが幸いして中止になった。
風呂に入れても…湯船から立ち上がる事は至難、滑りやすい浴場の中を移動する事は不可能に近い。今はどこの行楽地の温泉にも手すりは付いているところが多いにして、ホテルや旅館内は増築、増築で段差や障壁が多い。旅行中止して正解。
それをショートメールでOKさんに伝え、兄の変化にもかかわらず、変わらぬ友情に弟としても感謝、と返信しました。
冷静になってみれば、結局、親友と兄の子供たちが兄の状況をすんなりとは受け入れられない状況…教科書通りですね…親しい者ほどどんどん変化していく状況を認められない。
(ところで、工事…といってもたいした工事ではありませんが気分転換にはなりました。
ところが仕事を始めるとヘマばかり。早いとこ職人を辞めて良かったなぁと思いました…集中力が続かない…それでもなんとか格好つけて工事終了。
狭い庭の草取りその他をやってくださる方が出てきました。ありがたい。日本家屋は人が出入りしている限り長持ちする。狭い、小さい、奥まっている住宅を面白がってくれる人を少しずつ増やしていこう!街中のため息の吐き所?!
突然ですが…起きて半畳寝て1畳、本当のところ人間はこれで暮らしていける。周りの人と人間関係が保たれている限り精神も安定すると僕は思います。
荒川の河川敷で寝ている知り合い(とあえて言わせて欲しい、普通に街で会えば、挨拶して話をする仲にはなりました)を見よ。彼は生活保護の窓口で散々嫌な思いをして今は自立して生きている。背中を叩くと仕事で鍛えた背筋が、実直に現場仕事をやってきたことを物語っています。
そのプライドは、生活保護の窓口で無礼な態度を取られればプイとそっぽを向くに決まっています。窓口の方どこに目をつけていらっしゃるんですか。
僕は彼に路上生活脱出マニュアルを近所の方に手渡してもらい…いつでも僕はそこ曲がった所の突き当たりの家だから身元保証人になりますし、住所もそこで生活保護申請すれば…旦那みたいな人こそ堂々と生活保護を受けられるし、受けるべきですと申し上げました。
彼は笑って手を振りました。僕とのやりとりの一部始終を近所の2人の方が見てました。彼は近所の方とも仲良しです。近所の方の勧めでコロナの予防接種も何の証明書もなしに共産党系の病院で打って貰いました。たまには共産党も役に立ちます。
私見、ですが共産党も末端の人ほど真面目一筋、オタクそこまでやる?と言う人が多いですね。一、種の宗教だと思います。マルクスには内緒です🤫
僕は彼を尊敬しています。野垂れ死にの覚悟だなと確信しています。まさに金子光晴言う所の野垂れ死に(金子光晴がこれを明言しているわけではありません。僕が勝手に解釈していることです、つまり彼、金子光晴が言いたいこと…見栄や外聞が世の中を誤らせている)
荒川河川敷を住居とする堂々たる人生万歳、、と言いたいところですが…何とかならないものか。他にも仲間はいっぱいいるはず。
彼はスーパーなどの店に入る時は真新しいタオルを頭に巻いて入っていきます…まぁマナーは完全とは言えないまでも一応気にしてることがわかります。つまり僕が言いたいのは彼は常識人であるということです。社会の非対称(なんちゅう言葉だ)は組織が作り出している。
ブロック塀に取り付けた掲示板、素敵です。羊歯の葉っぱが洒落てる。色もいいな。
共産党系の病院って言えば、私が仕事でよく行っていた団体(千代田線沿線)の近くに「民衆病院」というのがありましたっけ。仲間と「なんとも素朴な名前だねえ」などと言っていました。中も、ちょっとのぞくと昭和30年頃みたいな印象でした。もう30~40年余り前のことです。
共産党員というのはどうもいい記憶がないのですが、荒畑寒村なんて人は面白いと思っていました。今改めて見てみると、獄中にいたとき妻が幸徳秋水(そうそう、この人を私好きになれない)と不貞を働き勝手に離婚して、出獄して妻を殺そうとしたけれどうまく行かなかったとか、党を結成したものの離党を繰り返したとか、新左翼に肩入れして幻滅したとか、こちらは人間らしいコミュニストって感じです。当時で91歳まで生きたというのは、元来丈夫な人だったんですね。