正伝　陋屋記　118🏚     

4月12日(水)曇り時々晴れ予報

トランペットを吹いていて自分で出している高音が聞き取れないので戸惑う。がっくりくる。ちゃんとがっくりくることが必要だと思うのでちゃんとがっくりする。

スケッチブックを持ってパンジーを写生する、捉え方、描き方がなってない、今の状態を記憶する。

古い日本建築の空き家が結構ある。壁が剥落しかかっている、それなりに情緒がある。仕口が見えているからだ。あるいは格子の組み方が面白い、端面に丸みをもたせている。花のようにはっとするような美しさはなくてもたっぷり時間を吸収して風雨に晒された洒脱を感じる。これを見たいのはこの格子を作った本人だろうなぁと思う。

あちらこちらに新しいマンション風の建物がどんどん作られている感じがする。あっという間に建ち上がる。

西洋人のご家族ご一行が僕の横を通り過ぎる、小学生とおぼしき子供のめがねがかわいい、近くのゲストハウスの利用者たちだろう。

KOTORI CAFEで食事する。お客さんの1人から木の小枝で作ったペンをいただいた。Kさん、 Tさんと習字用のインクをつけ、書き味を試した、感触が柔らかく引っかかることなく最後のかすれも感じがいい。何十年ぶりかに画帳を携えてぶらぶら歩きした日になんと珍しいペンに出会えるとは奇遇、あはは。

(おっ地震だ、5時11分。

昨日と同じ今日も暖かい日のようだ。何するかなぁっと。

今日はバッグの中に虫眼鏡も忘れずに入れておこう)