1月 7日(土)晴 七草粥、、か
寒暖計…暑い暑い寒い寒いと声を出しながら何度寒暖計を見たことでしょう。前の住人の皆さんが折に触れ見ていた寒暖計。摂氏と華氏の両方の目盛りが付いています。
後で慎重に何十年分かの汚れをとればすっきりときれいになると思います。これを使って床下収納庫の中の温度を測ったり、今の時期、短い間ですけど温室状態になる2階の板の間の温度を測ったりしています。華氏まで併記されているのは親アメリカ、アメリカナイズの浸透?は、まあ、うがちすぎですかね。僕のところに昔からあった、つまり今でもある子供の頃から見られた寒暖計にも併記されていましたのでそんなことをつい考えてしまいました(写真2枚)
子供の頃は摂氏30度を大きく上回ることなんか滅多になかったような気がします。今は人間の平均体温を上回ることなんかざら。真夏の炎天下に不用意にでかければ致命傷になることだってある。頑健な人がいとも簡単に熱中症でやられてしまう。知り合いから体験を聞かされた時ぞっとしました。
僕がまだ現役だった頃の最後のほうの仕事ぶりを思い出します。午前中の仕事を済ませ昼の仕事を始めるのは3時過ぎです。温度こそ測った事はありませんが一気に楽になります。天気の良い日、夏場屋根の上の仕事は午前10時ごろまでが限度。土方仕事つまり穴掘り工事関係の場合30分交代位だと思います。それをしないために服の中に送風装置を仕込んだり冷却装置を背負いこんだりしています。涙ぐましい努力ですけどそうしなければ効率は上がりません。そうしなければならない事情が悲しいです。
あなっぽり(穴掘り)でスコップの使い方、ツルハシの使い方にもコツがあることを教えてくれたのは一緒に働いていた若い人達です。足場の立て方組み方も教えてくれました。長いものを持つコツも教えてくれました。僕が若い人に信頼を置くようになったのはそのせいかもしれません。経験は貴重です。以来ずっと今まで経験信奉者です。まずはフィールドワークをお題目にして仲間につい伝えてしまいます。タイパ、時間効率主義?だからこそなおさら。
エアコンで膝広い範囲を温めることが無駄だと思ったのは兄の所でした。亜庭湾起き抜けにエアコンで自分の居場所を温めるとすぐ消してしまって局所暖房の電気ストーブに当たっています。(今は焚き火を起こせる時代ではありません、そんなことしたら消防署に叱られます。♪かきねのかきねの曲がり角 たきびだきびだ落ち葉たき♪…もうぜいたくな火遊びになってしまいました)昔火鉢に手をかざした、あんな具合です。僕はすぐ真似をして、兄のところにあったものと同じタイプのものを求めました。正解でした。火鉢で手を温めながら体が緩むのを待ちます。こんな暖気運転の待ち時間が楽しいです。待つ必要がない時でも何もしないで手をあぶっている時間がなんとも貴重です。年寄りっぽくなる練習だと思えばなおさら楽しいです、あはは。
あたりですね新聞屋さんからもらったんだと思います。 火鉢に穴を開けて僕も使ってます。 五徳の煤拭きながら、寒さからおさらばできるちょっと浮き立つ気持ちがとてもしっくりきます。 重いものは気持ちの重しにもなるし日々の暮らしも落ち着かせてくれる、、ような気はいたしますね😌
このC/F寒暖計の三越調整って何だろう。その前に朝日新聞というのが??です。新聞取っている人へのお歳暮?
年末大晦日を友人宅で過ごしました。奥さんが日本人で一人っ子で、ご両親がなくなったので家を売って、まともな家財道具をドイツに持って来ている中に石灯籠があって呆れました。「どうせコンテナで運ぶついでだから」というのですが、重量からすると「ついで」がメインみたいなものでしょう。
いや、話は石灯籠ではなく火鉢です。彼女がいくつかのアンティーク火鉢を花鉢にしているのです。母のしていたことを思い出して、「これ下に穴がないから水入れて睡蓮なんか育てるといいわよ」と言っておきました。
もう一つ、大きな四角い火鉢(枠は木)があって、五徳がちゃんとセットされているの。懐かしかったですね。日本だったら譲っていただくんだけど、というと「何に使うの?」と訊くので、手を焙るのよ、もちろん。それと鉄瓶かけてお湯を沸かすと適当な湿りが得られていいのよ、と説明しました。
子供の頃の記憶で一句造りました。
・拭い去る五徳の煤や春近し
春はまだ全然近くないんですけど。もう一つ、火鉢の句、祖父の様子を思い出して。
・謡本小火鉢被う余寒かな。
余寒なので、これは春の句になります。小火鉢は大きめの花瓶に使えますね。