11月30日(水)小雨
昨日昼過ぎ新宅へ行った。
家の外に散らかった砥石やブロック🧱で玄関先に置くオブジェを作ることにした。適当にひと形を砥石とブロックで作り、番線でぐるぐる巻きにする…四つ木のしばられ地蔵、ではないです、タイトルは「絆」、意味はもちろん自分自身をがんじがらめにしている地域との絆…あ、先刻ご承知だと存じますが適当なこと言ってます。
ベランダを整理した。猫の通り道になっていたようで猫が嫌がるとげとげがあちこちにおいてありそいつをば、まず全部とっぱらってゴミ袋に入れた。小さな植木鉢だのも全部片付け、よくわからない小さなボトルが10個ばかり並べてあったので、そいつも全部、中の水を捨てペットボトルはペットボトルでまとめる。猫もまたそのうちここを通るようになるだろう。
僕自身の居場所づくりのため、2階の4畳半を掃除する。ここで火鉢でも起こせば古い家独特の匂いはすぐ消えるのだが、消臭剤でごまかす。
押し入れの襖、6畳との仕切りの襖も全て捨てられてしまっていたが、このままにしておけば6畳とつながり、部屋が広く見えるのでこのままにする。何なら押し入れの中に簡易ベッドを持ち込んでも良い。カーテンで仕切れば万年床、冬も襖の仕切りなしで夏座敷楽しもう。
4時ごろまでかかってあちこち掃除、3時間は働きすぎ。でも久しぶりにあちこちの小さな筋肉を使ったので気分が良い。
さて今日は電気とガスの立ち会い。それが終わったら、家のあちこちに釘が打ち込んであるので全部引っこ抜こう。
ざっと見たところ収納場所が豊富…でも入れるものがない。夏は階段下の収納庫にでも入れば涼しいかもしれない、アハハ。
新宅は昔、3軒の映画館があった場所の真裏(郷土史家が作ったカルタの「え」の札に、、映画館銀映 文化 四つ木館 庶民の賑わい夢の跡 、、とあり、新宅にアプローチする横町の一部が写っていた。新宅から通りに出る左角の呉服屋の隣がパン屋、バゲットも焼いている、ありがたい。
明日から12月。例年の12月は早く過ぎてもらいたいだけの月でしたが…いただいた、樅の木をかたどったムクの木材に彩色し、オーナメントをぶら下げたら、雰囲気が出て、部屋がすっかり楽しくなったので、12月も楽しく過ごせそうです。普段の月は裏返しておけばそれはそれで納まるように適当に油絵の具で塗っておきました。
砥石というのが面白いですね、実は日本の家にもたくさん残っているんです。包丁は全部父が研いでいたので。この30年、外の流し(魚や畑から取ってきた野菜を洗う場所)の下にほったらかしになっています。刃物を研ぐのは難しいのでしょうか。何だか怖くて試してみる気にならないのですけど。
昔、といっても私が子供の頃ですが、まだ桶屋という商売があって、村を回って箍が緩んで洩り始めた桶・樽を修繕してくれたのですが、そんな風に家々を訪ねて包丁を研いでくれる人があればなあ。
桶も樽もさすがに消えてしまいましたが、写真のような半簠(はんぼ)というのは残っていて、これは冠婚葬祭で大勢の客を呼ぶとき寿司飯を作るのに使いました。これも壊れたら修理してくれる人は無さそう。