11月13日(日)晴れ
11月8日電信柱の建物特売のビラに気がついて連絡して内覧、即決して一昨日午後一番で契約した紛れもない路地の奥の陋屋。夕方菓子折を持って肩寄せ合って暮らすことになる3軒の家に挨拶に向かう。隣の旦那さんに深く腰を折って挨拶した。聞けばその隣は空き家だと言う。とば口の方にもご挨拶…ほっとする。
昨日の朝早く折りたたみの椅子と机を運び込む。
今朝、台車で三尺と四尺の脚立を運び込む。今住んでいる家より若干四ツ木駅が近くなったような気がする。自転車で家の付近をぐるっと回ると、近くにトンカツ屋、寿司屋、蕎麦屋、居酒屋がちらほら…そのうち、おいおい攻略していけば良い。
欄間にかけてあった止まったままの丸い金枠の時計を家に持って帰り電池を入れて動かす。時計の裏側に僕も聞いたことがある四つ木にゆかりの会社の、第3工場落成記念と印刷してある、先代の記憶としてとっておこう。代わりに拾った、木枠の丸い時計をもっていくことにする。欄間には飾らない、時計を欄間にかけては、せっかくの職人の技を一部隠すことになるので、作品が泣く。
今日はここまで。明日のことは明日考えます。電気水道ガス開通は明日以降にしよう。まずは雑巾がけして、1年半のほこりを拭き取ります。保険屋さんには連絡済み。あ、そうだ表札は今、玄関にかけてある木の表札を持って行こう…古い家には古い表札…文字もかすれて見にくいところまであの家に溶け込む、、あはは。
恒例の湯河原秋季囲碁合宿から帰ってみると新シリーズの「正伝 陋屋記」がどんどん進行していて遡って拝読しています。四ツ木御殿の近傍に次の物件を見つけて直ちに行動を始められた様子、いつもながらの仕事の速さに驚きです。この間もおしんこ研究会やスープ研究会のライントークでメッセージや写真の活発な投稿をされていたのは音声入力を巧みに活用されていたのでしょうが超人的というしかありません。
ちょっとお願いですが、この新シリーズのタイトルに私のような怠け者があとからまとめよみをするために前シリーズのように通し番号をつけてくださるとたすかるのですが。
ぼちぼちと、と見ていたら、でも随分行動が早いのですね。いろんな雑事が手際よくタッタッタという感じで片づけられていく。陋屋のこれからが楽しみです。時計や欄間の話も面白い。こういう話には膨らみや深みがあって、聞くだけでも楽しい。
・忘られた時計を動かす人の秋 びすこ
・冬近しここにも表札古き家 びすこ