(ろれさんが熊谷さんのちょっと前の旅行記✈️がわかりやすくて、読みやすく、楽しい、、とおっしゃっていたので、熊谷さんにお願いして公開してもらうことにしました。時間を巻き戻して一緒に旅をするつもりで楽しみましょう!: 投稿代理 大村)
2009年ドイツ紀行🇩🇪 001
この地球上には65億の人が住んでいるけれど、直接対話しようと思ったら旅に出る方法が1番です。英語と中国語を使えば、そのうち半分には対話が可能ですが、プラス歌を用いれば大多数の人に自分の意思を伝えることができます。60歳を過ぎたある日、そんなひらめきを感じた私は、日中友好協会の中国語講座に入門し、中国語の学習を再開(高校で2年間学習していた)、1年ほどして北京に1週間の自由旅行に出かけ、以来冬の時期に海外に出るのがあたりまえになりました。費用はかかりますが、健康診断でもどこも悪いところがないという体と、働きものの奥さんのおかげだと感謝しております。
今までに行った所は、北京、パリ、マドリッド、コルドバ、ローマ、フィレンツェの各都市で、帰国すると次の訪問先を決めて事前学習を始めます。歴史、地理、文化などを勉強します。今回のドイツは、まず第二次世界大戦後のベルリンの壁に象徴される諸問題がテーマです。訪問する都市はベルリン、ドレスデン、ポツダムと決めました。トーマスクックの時刻表を調べ、ハンブルグ発、ベルリン、ドレスデン、プラハ、ウィーン行きの国際列車があるのを見つけて、これに乗ってみることにしました。日程を1月23日か〜29日の8日間とし、ベルリンのホテルをベースに小旅行を組み合わせることにし、細かい事は旅行会社(社長が妻の高校時代のクラスメートでJTBのOB)にプランを作ってもらいました。何回も利用しているので、当方の訪問目的も理解してもらえるのが利点です。出発前に、急な円高となり燃料サーチャージも安くなったので、少し得をした気分になりました。スペイン旅行以降は妻と一緒に行動するようになりました。ホテルの1人部屋は意外と割高なのです。
以下、旅行日程に沿って順にお話ししましょう。
*1月23日(金)*
午前4時起床、朝食後5時50分に家を出て、8時に成田空港到着。JTB窓口で往復の航空券を受け取りボディーチェックの後、ルフトハンザ(LH)搭乗口に向かう。出発は10時30分であるが2時間前に到着。先客はドイツ人の女性1人で、早速英語で語りかけました。彼女は2人の子供がいるが観光で来日し、広島・京都・長野に行ってきたとのことで、フランクフルトの郊外に住んでいるのだそう。出発前に見たBSニュースでは、ベルリンは積雪が20センチ位で夜はかなり寒いとの事だったので尋訊ねると、長野と同じ位というのでまず一安心しました。私が旅行に必ず持っていくもの、それは歌集と「こんにちは、友だちになりましょう」という言葉を書いたノートです。出会った相手にその国の言葉で書いてもらいます。これで友好が深まるのです。歌詞を取り出し「I am a Japanese famous singer」と言って歌い出すとこれが結構どこでも受けるのです。「野ばら」をドイツ語でウェルナーとシューベルトの両方を歌うと、彼女はデジカメを取り出してパチパチ。今頃ドイツの新聞にその写真が載っているかも?この方はフランクフルトでわざわざ乗り継ぎのところまで送ってくれました。ダンケシェーン!
飛行機は予定通り出発し、日本海、アムール河に沿って西へ。真っ白く凍てついた大地の上を13時間もかかってフランクフルト着。途中機内食が2回あって、ドイツ人スチュワーデスが「洋食、和食?」と日本語で聞いてくれる。LHに乗ったなったのだからと私たちは夕食に白ワイン(ドイツは寒いので赤ワインはできない)。その間にも大きめのおにぎりが2回も出て嬉しかった。
フランクフルトでは「乗り継ぎのお客様はいらっしゃいますか?」と日本人地上乗務員が案内してくれるので安心でした。国際線ターミナルまで動く歩道で移動、これがかなり長い。LH国内線に乗り継いで約1時間、ベルリンテーゲル空港着。出口でJTB現地係員の日本人女性の出迎えを受け、タクシーで宿泊先のNHジョリーホテル着。この現地係員の女性はドイツ人と結婚して5年とのこと。ホテルのチェックイン手続きは全て彼女がドイツ語でやってくれました。フリードリッヒシュトラッセ駅の駅前ホテルなので、部屋から駅のホームが見渡せます。東京だと有楽町と似た場所です。彼女に駅の切符売り場、ホーム(改札口がないのでホームに自由に入れます)、駅地下のスーパー、食品売り場などを案内してもらい、明日からの行動に備えました。彼女が帰った後、夕食のためベトナムレストランを見つけ入りましたが、メニューは英語・ドイツ語・ベトナム語でさっぱり理解できません。ようやく見つけたのは「Fresh spring roll」と餃子、飲み物はビールです。ホテルに戻って翌日の行動をチェックして入浴、その際下着類を洗って浴室に乾しました。ドイツは熱水暖房なので部屋が乾燥することもなく快適に寝ることができました。第1日目はこれで終わり。(次号に続く)
旅行をする前にその地の歴史、地理,文化を良く調べてから行くと旅の楽しさも何倍も味わえますね、そこで出会った人との会話もまた旅ん楽しさだと思うし。。
本当に自分が体験したような新鮮さをもって楽しめました。
横着な私は数少ない旅行もそんな事前の調べをあまりしないで行くから本当の姿は見てなかったかもしれません。
次回も楽しみにしています。
ほうほう、今回の訪問地のうち、ポツダムは私行ったことないんです。連れ合いの仕事の関係で結構あちこち旅していて、ベルリンその他の旧東独の町も、知人の郷里だったりして訪問しましたが、ブランデンブルク州の州都ポツダムはご縁がありませんでした。ここ、ドイツで一番か二番目に貧乏な州なんで、おまけに社会主義者がやたら多くて企業には敵対的なので、あまり用事がないんです。ブランデンブルクもポツダムも、名前だけは日本ではよく知られているのにね。しかしこのドイツに一月に、というのは偉いですね。
2009年の1月って、前年の後半に世界を襲ったリーマンショックの騒ぎの真っ只中で、それでなくても暗いドイツの冬がめちゃめちゃダークでした。うちの強気のダンナさえしょぼんとしてた。慰めるとコケンに係わるらしく怒る。もう、やりにくいったらない。でもこの時期だけ私の言うこと聞いて節約に努めてくれたのは良かった。それも春が来て夏になって状況が改善すると元の木阿弥でしたけど。