3月26日(火)
1階の机(といっても厚さ9ミリ、幅45センチ、長さ180センチの合板を2枚重ねただけですので、しなしなたわむのがたまにきず)に、パラパラめくるのに楽しそうな本を2冊置いてあります。
今は「シルクロード歴史紀行」田中信義著」という写真付きの本と、「文系も知って得する理系の法則:佐久協著」という文庫本です(どちらも図書館のリサイクル本です)。
2冊ともどこのページを開いても楽しくて、えーと驚くようなことも書いてあったりします🤭(シルクロードの旅の途中の出土品で、ギリシャ彫刻の影響もあるかと思わせる彫りの深い顔の仏像の写真も掲載されたりしていて…思わず東西の融合というか遠い昔の職人同士の会話まで聞こえたような気がして感動してしまいました)
物知りの友人がいるようなものです。僕の昔の相棒の2人は物知りでした。
気に入った本があるという事はそんな相棒がいるようなものですね。
ためになる暇つぶしで、知恵袋みたいな友人がそばにいるようなもの。
お茶とかコーヒーを飲む間にパラパラめくると…とてもぜいたくな気分になれます。
その上この相棒は機嫌が悪くなることがない。
楽しそうなことを伝える、伝えたい好意に溢れている。
これを贅沢と言わずして何を贅沢と言おうか…あ?前にも同じこと言ったかもしれません…これから特に悪気はないのですが前にも言ったことを忘れちゃって、繰り返してしまうことが増えると思いますが、ご勘弁願います。
毎日少しずつ組み立てている手作りロボットも🤖成長してきました。
鍵盤楽器の練習も課題曲の中に手に負えそうな好い曲が出てきましたので一つ一つ形にしていきたいと思います。やっと少し楽しくなってきました。
教則本は中古のものをアマゾンで買ったために、前この本を使っていた方の書き込みがなくなってきて、その後のページの使用感がない感じがして、、ああ、この辺で前の方は挫折したなと思いました。多分その他のことが忙しくなったんだと思います、、なんて勝手な想像です。
その方の分までがんばります!
小学校の時…ほとんどの人がわかる相対音感さえおぼつず落ち込んでいた僕ですが、そんなもんわからなくても楽しんでやる!という気分にもなってきました😅
音量を絞っているためと、高音は聞き取れないせいもあるのですが想像で補っています。耳が悪いからといってあきらめなくてよかったです。
この調子で乱視も気にせず、そのうち絵画制作にも挑戦する気になるか、、どうかな?
楽しみです。
(大体夜中に一度目が覚めて、空腹を確認します。ついでに日記を書いて、明日の朝何を食べるかちょっと考えたりしてから、もう一度寝ます…おやすみなさい)
あ、もう一つ…国家と企業のせめぎ合いはやっとこれからだと思います。野次馬的に言うと…面白くなってきましたね。
昨日のブログのコメントへのレスとして、世界の数パーセントの人が世界の富を独占する不均衡は社会構造を不安定にする、とおっしゃって、蓄財にも限度をと書いておられましたが、この話題は先週のエコノミスト誌でも取り上げられていました。
記事のタイトルはThe fallacious case for abolishing the rich、簡単に言うと「富を禁じることの誤り」となるでしょうか。エコノミスト誌としては、その名前に沿って富を推奨するのが本来の役目、ということでもなくて、これは最近話題になっている二冊の本への批判として書かれた記事です。
その一冊はオランダのユトレヒト大学の左派教授によるもので、題は「リミタリアニズムlimitarianism」。経済にも倫理を、ということで1千万ドル(現在の為替率なら15億円ちょっと)を政治的な限度とし、誰もそれ以上は蓄えられないような制度を設けよ、と言っています。そして、それよりも重要なのは倫理的限度で、医療は無料、年金は十分という国(欧州先進国)で、百万ユーロ(1億5千万円)以上の金融資産を持つことを禁止すべきとして、それ以上持っている人についてはsociety should scorn any one who doesですって。こうなると私は大いに反感を持ちます。何がscornだ、人の倫理まで統制するな、それは恐るべき傲慢不遜(ギリシア語でいうhybris)だ、いや、そうなるともうファシズムだ、と言いたい。
もう一冊の本はThe Richer The Poorerという題で、著者スチュワート・ランズレイは英国の学者さんです。どちらの本も日本で翻訳されるのではないでしょうか。ほら、トマ・ピケティの「21世紀の資本」が13万部も売れたような国だから、富の制限と聞いて賛同する人は多いと思いますよ。一見、分かりやすいですしね。
ただ、ピケティの主張も含めて、彼らのいうようにこの世界で社会不正義をなくし経済的平等を実現するには障害が多すぎて、まず無理、99%不可能というのが私の結論。だってそのためには世界の制度を統一せねばならず、ほんの少しでも抜け穴があったら意味がない。そんな制度に従うものか、と最初に言うのは多分スイス。他にもタックスヘイブンとされる国々は「へん、何言ってんだい」と無視すること間違いなし。いやもしかしたら、共産主義を唱っている中国辺りが一番怒るかもしれない。他にも不協和音が凄まじく、いろんな国の正体が暴露されることになるでしょう。
制度上の困難よりも問題なのは、富を禁止、あるいは限定することによる世界経済への大打撃です。世界中の人が今までとは全く異なる、一種の世界共産主義の下で暮らさねばならず、さあ、お金の意味はどうなる?さらに、人間の野心や野望が抑圧され、ちょっと自信のある人は、他の人と自分は違うことをどうやって示したらいいのかと途方に暮れ、生きることがつまらなくなってあがき、能力ある多くの人はすごいフラストレーションに苦しみ、人間のある種のエネルギーが閉じ込められてしまう。社会保障のある江戸時代みたいな世の中になりそう。あるいは明るい北朝鮮とか。
オランダの教授の説を一部でも実行してみたらどんなことになるか、これAIにシミュレーションさせたら面白そうですね。