2月16日(金)
2階の縁側でひなたぼっこをしていたら油圧式に座面が上下できるピンク色の回転椅子がピンク色ゆえに主張が強いのが気になって塗り替えを思い立った。
座面と背板が一体になった曲げ木細工部分のピンクをグレーで塗りかえる。曲げ木細工以外の部材はもともとグレーだったので仕上がった椅子は、アクセントがどこにもないグレー一色の奇妙な感じ。
目立たなくしたかったのに妙に浮いた感じでかえって目立つ。
こんな時は気持ちの方を切り替える。アクセントになる座布団でもおけばいいや、、なんてね。
(今、考えもなくだらだらと文章を書き始めましたけど…「ダラダラと書き始められる」日本語、、やはりすごいなと思いました。
英語と逆に述語に最重要課題が潜んでいる日本語構造。組み立てる部品をあーだこーだとくっつけていって、やっと、自分の言いたいことが見えてきて…見えたところでぼんやりしていた落としどころがはっきりして、述部で締める。
日記に適している、というか僕に適している。
結論が先に来るような、英語喋る国の人たちには日本語を読み下すのは辛いだろうなと思う。書くほうが気楽な分、オチがつくまで日本語を読まされる緊張が辛い。
でもなぁ…と僕は考える。日本語の特徴である述部の重要さ、そのことだけ留意していれば…英語をしゃべる人たちに自分の考えを述べる時… 述部を先に話すようにすればそれでかなりのことが解決するような気もしている。
なんでこんなことが気になっているかと言うと日本語と英語の違いを強調する人が多すぎて…ほんとにそうなのかよという反発心が僕にあるからだと思います。
言葉の違いを飯の種にしている、人騒がせな学者たちではなく、人間同士の話し合いにどんな気配りが必要かをきちんと教えてくれる人がもっといたほうがいいと思います。
昨日夕方パラパラ本を見ていただけなのにどっと疲れが出ていたのはこんなことを考えていたのだろうと今思い当たりました。一晩寝て頭を冷やし、やっと今少し落ち着けました。
今日は兄の友人のOKさんと待ち合わせ兄のところに行ってきます。兄は本当に良い友人に恵まれていると思います)
私も、周囲とマッチしない色のものがあると気になってしかたない性質なので、ピンクからグレーに、というのはよく分かります。色そのものもですが、色調も大事ですよね。ピンクでも灰色がかった桜色ならいいけれど、子供の仮装服みたいな「桃色」は厭とか。
知り合いのアメリカ人が、日本企業の準備してくれた洒落た家に入居したはいいが、寝室の隅に緑の電話が置かれていた。彼の話では、それが「雨蛙の緑」だったそうで、「朝目が覚めて、まず目に入るのが蛙色の電話機、というのは耐えられない。すぐ変えてくれ」と会社に頼んだそう。電話の色くらいで、と会社は呆れていましたが、私は理解できましたよ。
「言葉の違いを飯の種にしている、人騒がせな学者たち」の一人が書いた日本語/英語に関する本を昨夜読んだところでした。彼の言うには、日本人は目を重視(つまり書いた物を尊重)して、耳を使うことをおろそかにしており、講義や講演もちゃんと聴こうとしない。それは一つには、日本語の場合前置きが長く、要旨や重要な点はずっと後の方で語られるので、最初の部分には聴衆や聴講者が十分な注意を払わないせいもある、とのことでした。ね、いちまるさんの言説と重なるでしょう。