からす たろう:やしま たろう 文・絵:偕成社1979年5月刊
みんなにのけ者にされつづけたチビは、、、
ただの てんじょうも、なんじかん ながめても あきませんでした。(10ページ)、、というような子で、、、
ある年の学芸会でちびはカラスのなきまねをします、、そして、、たろうがまねるカラスのいろいろな声を聞くうちに それを耳にした子供や親たちは…
...だれの こころも、 ちびが まいにち かよってくる とおい 山のほうに つれてゆかれました。(25ページ)
この後ちびはみんなから、からすたろう呼ばれ親しまれてゆく。
こがらす、かあさんがらす、とうさんがらすの表情を見るだけでも一見の価値ありです。図書館から借りられます。
(軍事教練を拒否して学校(現・芸大)を退学、講師をしたりしていましたが1939年に渡米し、戦後アメリカで発表されたこの本を含む著者の3冊がアメリカで高い評価を受けました)
(住んでいる地域に受け入れられる事は大事なことですけど、受け入れる方の地域力も必要だ。地域力ってなんだ…僕の友人によればその地域に1人の面白い人がいればその分だけその地域は面白い地域…当たり前と言えば当たり前。最近シビルプライドと言う言葉も聞いた。地域愛とでも言うのかな。結局は人だと思いました。せめて顔だけでものんきそうにニコニコしていよう、少なくとも1人分その地域はニコニコしている、ほんとかや、あはは🤣)
あー、第二の故郷…憧れますね♪
ドイツ語で故郷を意味するハイマートという言葉は、グローバル化で「地球は一つ」、故郷なんかフンと馬鹿にされている今でもやっぱり根強い人気があります。
ハイマートクンデというのは郷土研究という意味ですが、郷土誌のことでもあり、うちにも毎年配布されてきます。最新号の特集はナチスの時代のわが町で、ハーケンクロイツの旗がずらりと並んで翻っている通りの写真が掲載されていました。
ハイマートリーベという言葉もあります。言わずと知れた郷土愛。面白いのはヴァールハイマート(Wahlheimat)という言葉。Wahlというのは選択という意味で、自分で選んだ故郷、つまり第二の故郷のことですね。
地域力、覚えました。