Do Androids Dream of Electric Sheep ? Philip K.Dick著:講談社ワールドブックス1995年12月刊
アンドロイドは電気羊の夢を見るか? 、、早川書房の日本語版がまだ届かないので仕方なく読み始めました。
人型ロボット:アンドロイドが人間の代わりに働いてくれる時代を描いています(アンドロイドの方から見れば人間の奴隷時代)。
iPS細胞でノーベル賞受賞者の山中さんの業績はもちろんこの小説には反映されていません(本の出版は1968年)。第三次世界大戦後の荒廃した地球が舞台です。1989年のベルリンの壁崩壊までまだ20年もあります。出版された当時すでに、第三次世界大戦後のその後の物語は今から見ればちょっと無理がある展開だなぁと思いつつも、すぐに物語の中にどっぷり身を沈めていました。アンドロイドが、人間の代わりに悩んでくれたからです。供給された「共感マシン」を使って核の灰が積もっている中をアンドロイド自らが社会に辻褄を合わせていく物語、つまりはアンドロイドにこと寄せて人間の行く末を考えさせられる物語でした。バーチャルリアリティーと照合していけば、極めて今日的な問題ともいえます。50年も前にこんなことを提案できるなんてやっぱり小説って凄いと思いました。
(今本を閉じて思う事は…僕らはもしかしたら既に産業革命から始まった資本主義にどっぷり全身をしたして、その中から抜け出すことも、その中に入っている自覚すらも…失っているのかもしれないなと思いました。口ではほとんどの人が資本主義の悪口を言いながら…身の処し方はそれに合わせている、合わせている自覚もないまま…。そして時代は今…疑問点を次々に解決してくれるガジェット「便利小物」、AI環境に囲まれている、そのうち僕らは海面水位が上昇するに合わせて情報の海の中を漂うようになるのだろうか…なんちゃって)
うーん、道筋をつける…あの手この手で…やるしかない。昔…日本株式会社…親方日の丸で復興に邁進して行った時誰が頑張ってたか…物産や三菱の商社連中が仕事取ってきて中小企業を巻き込んで外貨をため込んでいった、、、。今サプライチェーン等でお金と物資の流れが変わったとは言え1億人が生き延びなければならない。 民間の活力を引き出すために「政策」だと思います。恥ずかしくてもかっこ悪くてもいいからどんどんプランを出す。自給自足を見直す。お客は世界中にいると…商社マンは飛び回っていたけれど…日本には1億人もの目利き、の良いお客がいる…見直しても良いのかもしれませんね。 あ、ところで後半のパラグラフは消そうと思って間違えてアップしてしまったものです…皆さん…といっても何人もこの欄を見ていただいてるわけではありませんが…すいません後半部分抹消させていただきます。大変失礼いたしました。