風俗嬢の見えない孤立:角間淳一郎著:光文社新書2017年4月刊
(以下の読後感想は忘れないうちにメモした私見です念のため)
明るい闇には影がない。デリヘルビジネスにヤクザの影はなく、ビジネスとして成り立ち、30万人が参加していると言う。マッチングはネットを介して行い、売れっ子は売れ、売れない人は売れない。影がないが暇はある。稼ぎたい時間帯だけ稼げるシステム。詳しくは本書を読んでいただくこととして、問題は空いた時間の有効利用がされてないこと。デリヘルをしている人たちにプロとしての職業意識のない事はもちろん、つなぎの感覚でとりあえず現金収入になるのでやっていると言うのが現状らしい。問題は空いた時間を有効利用してキャリアアップのための勉強などの時間に当ててないこと…時間はたっぷりあったところで現状を明かすことなくキャリアを積む環境がない。履歴書に大きな空白の時間があるためだ。時間だけが経過して40才近くなると体力的に難しい仕事。ロールプレイングゲームなどして時間を潰すとか。学校へ通うほどの時間は無い、例えば通信教育に、ちょっと手を出すものの継続が難しい。そもそもそのような仕事に手を出す前段階として、生活保護を受けようにも敷居が高すぎる、つまり、伝:つてがない、手続きに時間にかかりすぎるし、つなぎのお金がない(システムの不備)。と言うのが現状のようだ(疲れきった人に声をかけるといなくなる!?ぼくが協力したい人が目の前からいなくなって一週間経つ)。
自分の身を振り返って、、、空いた時間をどうするかを知るためにどうしたらいいのかわからない。実際に次のステップを踏むとなると二の足を踏む。どうやって広告する。どうやって人を募集する。多分順序が間違っているのだろう。
そうではなく自由時間がある人同士を組み合わせることによって確実にステップを踏むためのバリアをなくしていくことだ。こんな風に考えてみたのは…現状をきちんと分析して次のステップを考えるこの著者の影響です。従来のNPO法人の陥りやすい欠点として2つを挙げています。
①無償奉仕中毒、、、無償奉仕の志の高さを示すために活動費の大半が寄付と持ち出し。
②刺激的なエピソード中毒、、、感動的な人助けエピソードに振り回される。
これも詳しくは本書に当たっていただきたいところですが…この件に関しては30年前に僕もこれに似た経験をして、振り回された苦い経験があります(現場では相変わらずこんな言説が現役だと言うことか!)
自らもNPO法人を運営し、風俗に身を置く人々の相談窓口となっている著者は17Iページの最後で短く、自分の思いをこう語っています。
高邁な奉仕者であるよりも、地道なビジネスマンでありたい。活動を続けることに、僕はその思いを強くしています。
(引用以上)
成果をすぐに求めない、そんな気の長い仕事民間にしかできないと僕は思う。(公務員が実績を積みたがるのは自分の地位向上のため、成果の見通しがつかないものに着手するのは上からの命令でもない限りないと思う、私見)
例えばキャリアアップのお手伝い…この分野に高齢者のキャリアを生かせないか。応援するためには子供のおもりも必要だ。有料だけど、世間に知られることなくキャリアアップが図れる。つまり通信教育のサポーターと家事手伝いのセット。サポートは…多面的に考えないとビジネスの成長は見込めないと思う。
例えば複合的に考える別の一例をあげれば(そんな大げさなものでは無いけれど)…慰問の音楽活動はギタークラブの繋がりでも育っていく楽しみがあり、将来盛んになれば、一連の活動をマネジメントするスタッフが、必要になり
そのスタッフに対してはきちんと支払いをする、とかさぁこんな小さいことからでもいいんだと思う、小さな成功をたくさん積み上げたい。
さっき、この本を読んでいて疲れたので荒川へ出た。グランドの隅でモヒカン刈りっぽいアルトサックスを吹いている若者がいたので、少し話をした。最近吹き始めたらしい。休日に土手で楽器の練習とは見てるだけで気持ちが良い。将来の訪問ボランティアスタッフに誘いたいと、思いました。高齢者は時間がたっぷりあるからこれをなんとかしようと言う直線的な!発想では何も前に進まない。そうではなくて空いた時間がある人を組み合わせることによって強みを出す必要がある。男女組にすれば受け入れ側の抵抗感は少なくなる。
この本の著者のように1983年生まれの人の発想は僕ら年寄りの凝り固まった頭を柔らかくしてくれる、そんな地味だけれど足が地についた1冊でした。僕の文章なんか支離滅裂でもいい、思いのメモを残すべきと思って書きました、なんちゃって。
「考えるのがめんどくさくて、なすがままにされることが多いです…笑って許して、ボケたふり、顔がいかついので・・・」
これと同じ反応した友達がいました。私が上記の顛末をぷりぷりして同い年のアケミちゃんに話したら、「へえ、そんなん知らんわ」と言ってたのですが、役所だか保健所だかに行ったら、やっぱりオバサンがあれこれ世話してくれたそうで「ああ、これか」と思ったそう。そして私に言うには、「あれ、楽やん、全部やってもろうたらええやん。」
私「あかん、そんなのに頼っていたら、それでなくてもとろい頭がどんどん呆ける。」アケミちゃん「いやあ、真面目やねえ!」、この真面目はもちろん称賛ではなく、半分馬鹿にしているんです。
向こう三軒の事情、近々報告いたしましょう。目下もちきりなのは接種の義務付けをするか、接種パスを持たせて旅行の可否判断にするか、接種していない人の扱いをどうするか。それからこのところドイツ・フランス・ベルギーを襲い続けている洪水の話もありますので、ちょっとお待ちくだ