すべては音楽から生まれる:茂木健一郎著: PHP新書2008年1月刊
3日ほど前に750円のとんかつ定食を食べに行ったら休みだった。そのまま家にとんぼ返りしてもよかったんだけど…どうせならと図書館のリサイクルコーナーを見て交差点で考えた…右へゆくかまっすぐ行くかちょっと考え右の道を奥戸街道沿いに歩いて岡島書店の100円の店を覗いてこの本を入手した。読み始めてこの本が意識に関する本でもあることに気がついた。
…意識に関する本を探していたときに、この本に当たらなかった理由はこの本の題名にある…意識と言う単語からググってもこの本にヒットしない。なんとなく右に曲がって良かったと思った。
読み進めるに従って音楽が意識に直結しているらしいと言うくだりを文章の中に見つけて、この本に出会えてよかったと思った。出会えたのは、ある意味奇跡的、このタイミングで出会った幸運、今まで出会わなかった幸運。出会わなかったおかげで…ちゃちな僕の頭で意識を考えていた時…意識が音楽としか結びつかないと思った自分の中での自然な成り行き、つまり、一気にシンフォニーのように目覚めるような意識が音楽のようでないわけがないと、自分なりに見当がついたこと。
124ページ…この世には、音楽にかかわらないものはなにもない。
生きるということは、時々刻々のすべてが音楽であって、自分の< 生 >の履歴は余さず音楽として感じることができるのではないか。世界はおしなべて音楽なのではないか。
以上引用終わり。
かつてのペンキ屋の発言ではない、脳科学者の発言です。誰でも考えることは同じだ、と思いました。G線上のアリアも引用してました。120ページより引用
、、、この敬虔な気持ち、教義のない宗教こそが、私の信仰だと思えてくる。
そして気づいた。まさにそれは、音楽なのだと。
例えば< G線上のアリア >を聴くと、敬虔な美しい気持ちになる。クリスチャンでなくても、バッハの音楽に心を打たれるという経験はあるだろう。別に宗教音楽でなくても構わない。宗教を信じない人でも、音楽はいいと思うだろう。
強いられるのではなく、自らの内から生まれてくる、祈りにも似た感情。そっと目を閉じ静かに頭をたれたくなるような、神々しさ。もはや言葉では言い表せない。そして言葉にならないからこそ、信用できる。それが祈りのような音楽の正体だ。
引用以上
誰でも考えること同じだと思った。ああ、ダメだもっと引用する。引用続く、120一ページ
言葉にならないものの存在を知ることは、貴重な体験だ。「言葉にならない=わからない」ものを探すこと。積極的に、自らの意思で探ること。その能動性が、脳に強い喜びをもたらす。< 私 >の生命運動に活力を与えてくれる。
パンに勝るとも劣らない「喜び」と言う糧。人間はそれを食みながら、生きていく。そして音楽の本質とは、まさにその「言葉にならないもの」なのである。
引用終わり。今日のフォーラムも終わり。
(この後も続く文章に僕は…その通りなので僕が何か付け加えることがほとんどありませんでした、こんな経験は生まれて初めてです、この著者のように考える人は経験のあるなし、経歴の違いを問わず多いのではないかと言う確信を持ちました、というかそれではいくらなんでも偉そうですね…そうではなく著者が僕の中の意識を言語化してくれたのですね多分。
本の中に繰り返しシューベルトについて言及する部分があり…久しぶりにCDを発注した…交響曲第8番未完成、評価の良い盤。ちなみに、僕はCDとか音楽はほとんど聞きません、ちんぷんかんぷん、でも聞いてみようかなと思いました)
(昨日夜寝る前友人とちょっとLINEトークしていて怒らせてしまったかなぁと相手の気持ちを和ませるつもりが逆効果で伝わったと思った僕は言い訳のLINEを送ったけどなんか落ち着かない…いつも持って歩いているリュックに2 、3日前100円で買った本があったの思い出し気持ちを落ち着けるために読み出したのが今日取り上げた本です、時間をおいてもう一度読み落としがないか読みたいです)
シューベルトが僕と同じような質素な家に住んでいたからと言って…僕がシューベルトになれるわけは、ありません、これは冗談です。今日読んだ本に日々の暮らしの中から天国で奏でられるような調べを生み出すシューベルト…と言うような書き方がなされていましたが、ドイツの森の中にそれこそ森羅万象を見ていたシューベルト…と勝手に想像するだけで楽しい気分になれます。質素な家に住みながら、心の中の宇宙をさまよって玄妙な音を紡ぎ出すシューベルトのような人もいれば口からでまかせなことを言って、それなりに楽しい一生を、うまくすれば終わる僕みたいな人間もいる。シューベルトならきっとそんな人間も見捨てないだろう…シューベルトを身近に感じられるびすこさんのコメントから…くだらない独り言を言って楽しませていただきました、ありがとうございました。 (ちょっと前のLINEトークで、ろれさんが、独り言は言えるけど…何か作品を生み出すのは難しいとおっしゃってました…僕は単なる独り言で作品に仕立てちゃおうと言う調子の良い人間なので、いま、ろれさんに作品を物してもらうために作戦を立てようかと思っています、蛇足)