ウェイマネージメント:グロービス著:湊岳 執筆:東洋経済新報社2010年9月発行
「ウェイ」の説明については後で触れるとして…パタゴニアという登山用品やアウトドア用品、サーフィングッズ、スポーツウェアなどの製造販売を行うアメリカの企業があります。
86〜88ページから引用します
同社における環境へのこだわりは、通常のCSR (社会的責任)の範疇を超えている。たとえば「1 percent for the planet)の基準を定め、売り上げ(利益ではない!)の1%を環境保護団体支援に用いることにコミットしている。その発想の根源にあるのは、「企業は(株主でも経営者でもなく)地球のものである」というシュイナード氏の信念である。
その他、当社の稼ぎ頭であったロッククライミング製品を、「環境破壊につながる」という理由で製造中止にしたり、消費者から回収したペットボトルを利用した再生フリースをいち早くウェア製品に用いるなど、環境に対するこだわりと先進的な取り組みは一貫している。
従業員に期待する行動の指針もユニークだ。「仕事は楽しく」がその根底にある。託児所などの福利厚生は充実し、また、他人に迷惑をかけない限り、フレックスでの働き方が推奨されている。「社員をサーフィンに行かせよう」には以下のフレーズがある。
「真のサーファーは、今度の日曜日の2時にサーフィンに行こうなどと、あらかじめ予定を立てたりはしない。波と潮回りと風がいい時が入る時だし、パウダースキーは、粉雪があるときに楽しむものだ。そして人に負けたくないなら、「誰よりも熱心に取り組む」べし。そういうわけで「社員をサーフィンに行かせる」ためのフレックスタイム制度が確立した」
一見、「こうしたやり方で経営が成り立つのだろうか」という疑念も起こりそうだが、同社の持続的な成長や業界における確固たるポジションを見れば、そうした疑念も消えるというものだ。
パタゴニアのやり方で感じるのは、「徹底する」ということの迫力である。アリバイ的に環境問題に取り組むのではなく、「環境保全・保護こそがミッションであり、ビジネスはその方法論」と位置づけることで、あらゆるステークホルダーにパタゴニアの存在意義を強烈に植えつけている。
従業員への接し方もそうだ。確かに管理的な視点から見れば一見非効率的かもしれないが、長い目で見れば、こうしたやり方が、環境やワークライフバランスに関心の深い優秀な人々を「往々にしていわゆる「会社人間」ではない)を引き寄せ、内発的動機を高め、高いパフォーマンスを生み出していく。シュイナード氏は言う。
「パタゴニアとその1000名の従業員は、正しい行いが利益を生む優良ビジネスにつながることを実業界に示す手段と決意を持っている」引用以上。
(パタゴニアは2009年現在全世界で200億円以上の売り上げがある、、と言う事実を知っても…
こんな耳障りの良い気分の良い会社があるなんてにわかに信じられない、周りでかっこいいことばっかりきかされてきた僕の過剰拒否反応だと思いますあはは🤣
こういう反応をこの本の指摘によると「負のマインドセット」というのだそうだ)
※ウェイとは、ある企業文化内で共有されている価値観をベースとした行動指針のことだ。サッカーでたとえれば、ボールを持った選手と周りの選手が瞬時に状況を判断して、いちいち声に出して指示をしなくともお互いの暗黙の了解で次のプレーの息が合うといったイメージだ。そのチームらしいプレイを行う際の規範となるのが上なのだ。(表紙裏袖書きより引用)
(大体僕も他の読者と同じように本というものは…こうすれば→こうなる、だから→こうせよ、、なんて流れで押し付けてくるとという論を予想している…で、、この本でもその会社の「ウェイ」を作るために、、負のマインドセットを打ち破るために、の項でストラーダ社という架空の会社の「ウェイ」作りついて展開して行く→ 110〜112ページ
ウェイ作成プロジェクトに参加するよう選ばれたメンバーのなかには、多かれ少なかれ「どうせうまくいかないんじゃないか」という猜疑心や、「本来は経営者の仕事なのになぜ自分がやるのか」という当事者意識の欠如が見られることは一般的であり、特にストラーダ社に限った話ではない。
こうした「負のマインドセット」に対して、ウェイマネージメントの事務局は、経営トップから直接メッセージを伝えることが効果的だろうと考えて、キックオフミーティングでは必ずといってよいほど、メンバーへの期待や経営者自身のコミットメントをスピーチする場をセッティングしている。このこと自体は全く悪いことではない。
トップからの語りかけは不可欠であり、メンバーのモチベーションを引き上げるためにはかなり有効な施策だ。逆に、トップがキックオフミーティングで自分の考えを直接伝えないウェイ作成プロジェクトなどありえない。
ただし、ここで誤解してはいけないのは、トップのスピーチが気迫にあふれ、自身の思いの伝わる素晴らしいものであればあるほど、メンバーはその場にふさわしく求められているであろう態度をとりがちだということだ。要するに、そこで不満や異論は絶対に出ないということだ。いくらトップのスピーチにうなずき、熱心にメモを取っていたからといって、このプロジェクトに対する真の当事者意識が芽生えているとは限らないのだ。
なぜならば、参加メンバーからすればトップの方が立場が明らかに上なので、期待を伝えられたといっても、どうしても使命感よりも義務感を感じやすい構図にあるからだ
ではどうすれば強制的な義務感ではなく、メンバーの中に自らの意思による当事者意識が生まれてくるのだろうか。
人間の心理に、ここを押せば必ずこうなるというような便利な方程式はないが、自分より下の立場や弱い立場の人に責任感を感じるということは、多くの人に共通する心の働きだといえるだろう。
ストラーダ社のプロジェクトメンバーも、部下のアンケートを見て、生の声を聞いたことによって、自分たちがなんとかしてやらなくては、という使命感が自然とわいてきたのだ。
すなわちトップのコミットメントばかりを前面に押し出しても、メンバーのモチベーションは必ずしも上がるものではなく、むしろ彼らが自分で責任を負っていると自覚できる対象(部下、同僚)からの刺激の方が強いモチベーションを引き出すことも多い。
「負のマインドセット」を乗り越えるカギは、トップのコミットメント1本に頼らずに、メンバーが強く使命感を感じるものが何であるかを理解して、彼らの心を動かすことにあるのだ。
(だってさ😅)
155〜159ページに、、議論のための共通言語作り…という興味ある項(ストーリー)が立ててあり、、
中略…ストラーダ社での経営環境分析プロセスは、議論がスタートしてから、想定したよりも順調に進んだ。
一般的には、このような議論を行うと、個別の事象に目がいってしまうことが多い。例えば営業は営業の立場から見えていることを、工場は工場の立場でふだんから関心のあることだけを話すので、話がかみ合わないことが多い。
話がかみ合わない理由は、他にももう一つある。共通の経営知識が欠如していることである。仮に他の部署で起きているある事象について「知る」ことができたとしても、その部署が会社の中でどのような役割を果たしており、他の部署や業務フローの全体像の中を下敷きとして、その中に「起きたこと」を位置づけられないからである。中略…
皆会社について断片的な事しか知らないのが常なのである。したがって、こうしたディスカッションを行うための前工程として、以下の2つの「認識合わせ」は不可欠である。
①事実の認識合わせ……会社の様々なところでこうしたことが実際に起きているとい、う事実を共有する
②経営の知識合わせ……起こった事実を整理・解釈するための定石的な枠組みを理解する
引用以上。
「ウェイ」を実際の言葉に落とし込む前に…言葉そのものの抽象度の高さをそぎ落とすために… 議論するときの5つのキーワードが載っていました→ 175〜176ページ
①具体的に言うと…
抽象的で守備範囲の広い言葉が出てきたときに、全体としてもっと具体的に考えるモードに意識を向けさせるキーワード
②たとえばの例を挙げると…
具体的に話すように促しても、どうしても抽象的で概念的なことを話しがちであるので、どんなに小さな事でもいいので具体例を話すことで、いったいどんな話をしようとしているのかを他者にわかりやすくさせるためのキーワード
③小さく分解すると…
何種類か異なる事柄が考えられそうなことを話しているときに、そのなかの一体どの事柄について話をしようとしているのか、話し手の趣旨を明確にするためのキーワード
④事実に基づいて正確に言うと…話し手の主観に引きずられて議論の方向性が誤った方向に進みそうなときのキーワード
⑤この話に名前をつけると…
あとで議論と議論の関係性を整理したり、違う議論をしている際に、今の議論の内容を参照したりするときのために、論点やトピックにラベルを貼ってわかりやすく共有するためのキーワード
引用以上。
(結局のところ「ウェイ」はたくさんの失敗と少しばかりの成功→
(地域的な交流に華々しい成功なんてあるわけないし、ビジネスをするにしても、サイズは小さい、小さいけどたくさんのモデルが増えたら嬉しい)
→や趣味を通じた交流や発展的に小ビジネスの楽しみをどんだけ感じたり共有しあえるかという環境の中に浮かび上がってくるものなのかな、なんてね)
(僕はこのところの我が兄との頻繁な接触を通じて…話が噛み合わない…状態に日々接している。兄弟でもこんな風なので他人においてはなおさらだと思いました。そこで僕が考えた他の人に接するときの応用作戦はこうです→
これから関わり合う、目の前のこの人は…どのような自分用のルールがあって…ルーティンを決めているのか…あるいは決めたくない人なのか…何に興味があって何に興味がないのか、スピーチレベルを気にする人なのかそうでないのか…とりあえずはその辺位をしっかり見極めたり教えてもらったりすることがその後の会話をスムーズに進められるような気がしています、その人の性分を知り(性分という適切な言葉を友人から教えてもらいました)その人のシステム?を説明してもらえば1番良いのですがなかなかその人自身もそんなこと意識している人ばかりはいらっしゃらないので「取材」という厚かましいことにことになってしまうかもしれません。もっと個人的なことを言えば…この人は空きスペース(土地ではありません念のため)をどのぐらい持っていて…そのスペースに僕の分を入れてくれる余裕はあるのか、、わかりにくいですね…つまり単なる情報交換だけがしたいのか…一緒に何かを探ってていける人なのか…とまぁ簡単に言えばこんな感じです。
そもそもなんでこんな本に興味があるかというと…これからいろいろなグループ作りをまた呼びかけていくわけですが…例えばこれから微助っ人クラブ、葛飾図書館友の会、家庭科実習の会等を呼びかけていくのに、それぞれに決まりが全くないよりは決まりがあったほうがなんとなく「会」らしくなってゆくのではないかなと思いました。遊びといえどもなんだって真面目に取り組んだ方が断然面白いと思ったからです。人の交流を通じてたくさんのストーリーが生まれる生まれて欲しい作ってみせる、僕がじゃないですよ…誰かがそんな時代を作るとか…そんな時代じゃないような気がしています一人一人がアゴ上げて前を向いて、人に言わせりゃ吹けば飛ぶよな歴史を作って、一人一人が物語を作っていく、そんな当たり前の社会になっていって欲しい…あはは。明日、明後日は兄のとこへ行きます、途切れ途切れでもフォーラムのアップはどこからでもできるので本を持参して参ります。今回は全部が自分用のメモでした😌)
ほんとすいません何回か笑ってしまいました、、僕は「積極的な敵」を作らない方なので…どんなやつでも5%位の範囲で付き合ってきたつもりですが…よく考えたら村八分だってニ分は付き合っていたらしいので…僕の基準の方が厳しかったかもしれません…あはは