< 物語る > → < 開く >
去年の8月ごろに隣のボロ家に移動して、シロアリでおっこっちゃったモルタルの外壁を直し、足の踏み場もない位抜けていた床に合板を敷き、繊維壁を塗料で固め、雨漏りを止め、屋根のといを掃除し、あちこち直し終わったとき、AKさんに一階のコンパネ張りっぱなしの板敷の六畳間の使い途をお尋ねした。
改造しても、汚してもらってもオッケーなんですけど何かに使えませんかね…(何か物語、始まりませんか?)
あれから何ヶ月も経って、あきらめかけていた頃、先日使いたいとおっしゃる方をAKさんに紹介された。何でも話しておくもんだなぁと思いました。
家と言うものは人が出入りしていると、汚いとこ見られたくないので掃除します。片付けます。暮らし方工夫します。自分自身も他の部屋に移動します。環境も気分もすっかり変わります。ほんとです→ 家を開く。
物語る、と言うことは「あるまとまった考え」をストーリー性を持たせて伝える…と拡大解釈してみたいです。なんたって物語(ものがたり)ですので語られた方は…続きの物語を作ってくれる可能性が出てきます(エピソード記憶は定着しやすい)
物語るときのコツは…物語の続きを作っていただけるようなスペースを用意しておく。日本画のスペース、文章のスペース、部屋のスペース、スペースのありかを暗示してお伝えする。これを心がけたいと思いました。
そういえば作文を通じて知り合うことだって、かつて葛飾にあったSNSかちねっと、がそうだったし、我等が葛飾文芸クラブの誰でも参加できるホームページはまさにそうですもんね。あ、うちはヨーロッパ在住の特派員から生の通信が届くくらいの新聞社なみのワールドワイドウェブなんですぜ、わーい、スペースは無限だーい♪
あなたの物語り聞きたいなぁ、
付け入る隙もいっぱいあけといてくださいね、心の原っぱがここにありますと示しておく。広いところでお話ししましょ♪
(お前と暮らしているとまるで空き家に住んでるみたい…何でもかんでもすぐ捨ててしまう僕を見ていて言った、母の精一杯の嫌味です。空き家に惹かれるのは昔からそうだったと今気が付きました)
昨日、午前中僕の家の一階を使いたいという方が雨の中☂️お見えになりまして15分ほどあれこれ打ち合わせめいたことをして…使っていただくことになりました。後は例によって僕が、DIYの話だの、相手が聞きたくもない僕の自己紹介がわりの昔話などをして、8割方僕が話をして2割位相手の方のお話を伺いました。
その方が手短に話す話の中から、その方の物語の断片を感じた僕は、もうそれで充分でした。あ、もう物語は始まりそうだな、と感じたからです。
目論見を伺ってちょっと感動しましたが…ポーカーフェイスでごまかしました。物語の中に顔を突っ込む気はさらさらないからです。そばにいれば何となくわかる、一切口出ししない、そういう立場が一番無責任で楽しいです。
(人生もタバコも吸い始めが一番美味い(うまい)…といった皮肉屋さんがいたらしいけど…僕の場合は立ち上げ、のちょっとしたお手伝いとか、成立を見届けるのが好きです。後はほったらかし、こういうやつもいたほうが面白いと思うんですけど…この指とまれ役)
部屋を利用してくださる方をご紹介いただいたA Kさんに、いきさつを簡単にご報告して、よかったです、ありがとうございましたとお礼を申し上げ、僕の仕事はおしまいです。あー面白かった。
今日のこのブログは、僕の新しい居場所、ニ階の部屋からお届けしました。隣に立派な大きな3階建ての家が立ってしまって、家の中まで薄暗くなって、気分も鬱っぽくなりそうなところ、新しい展開で僕の心まで明るくなりました。一人ではしゃいでいるのはそのせいです。
明日は上野の展覧会に行きます。葛飾文芸クラブの数人と東京都美術館前10時待ち合わせです。あ、そのうち < 観る > を取り上げようかな。
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最終更新: 2021年2月16日
動詞マニア 物語る 005
動詞マニア 物語る 005
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当方の母娘の当意即妙のバトルは…そばで聞いている気の小さい僕には少々辛すぎました😞