< 蠢く > 蠢動(しゅんどう)、蠢めく。まさに時宜を得た、お題です。クレマチスさんからいただきました。 先日の吉田博の作品の中にたくさんの牛が水浴をしている絵がありました。ソーシャルディスタンス?を微妙にとりながら十頭近くかたまっていたと思います。犇めく(ひしめく)と言うよりは静謐に満ちた画面なのですがじっとたたずんでしばらく見ていると、、、牛たちの鼓動が静かに伝わって参ります。小さな群で、絵の中の牛たちは、じっとしてはいるのだけれど、どの牛も内なる血潮蠢めかせている。 見飽きることのない絵でした。水面の小さな波紋がかえってその場の静寂を伝え、、その静けさの中に牛たちは確かにうごめいている。生命力をこうやって表現するのか、柄にもなく厳粛な気持ちにもなりました。 さて、うごめくとくれば青春の蠢きを取り上げないわけには参りません。僕にもかつてそんな時がありました。春ともなればなおさらのこと異性がさっそうと通り過ぎれば目で追うのは品がないとは思いつつ心ときめく。 年頃の男性は2分50秒ごとに異性のことを考えると、尤もらしい統計を見たことがあります。思い当たりました、当時は。皆さんはいかがですか? 春、今…黙って青空を見上げ、胸いっぱいに空気を取り込めば、地球の鼓動が、雑草が、ミミズが、ヘビが、生命が、うごめくのが手に取るように伝わってくる、はず。 実は最近、外に出て道路でそれをやったら静かに通り過ぎていった乗用車の排気ガスを胸いっぱいに吸い込んでしまいました。たまにその気になればこんなもんですが、歳をとっても、こころをうごめかせる事は心がけたいです。ほっといても心がうごめく時期はとうに過ぎましたので。
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そーか、ミミズが耕し、そこでキャベツの子が育ち、蝶々が生まれる!びすこさんの知り合いのお子は、その映像がきっと見えたのですね😀