< 蠢く > 蠢動(しゅんどう)、蠢めく。まさに時宜を得た、お題です。クレマチスさんからいただきました。 先日の吉田博の作品の中にたくさんの牛が水浴をしている絵がありました。ソーシャルディスタンス?を微妙にとりながら十頭近くかたまっていたと思います。犇めく(ひしめく)と言うよりは静謐に満ちた画面なのですがじっとたたずんでしばらく見ていると、、、牛たちの鼓動が静かに伝わって参ります。小さな群で、絵の中の牛たちは、じっとしてはいるのだけれど、どの牛も内なる血潮蠢めかせている。 見飽きることのない絵でした。水面の小さな波紋がかえってその場の静寂を伝え、、その静けさの中に牛たちは確かにうごめいている。生命力をこうやって表現するのか、柄にもなく厳粛な気持ちにもなりました。 さて、うごめくとくれば青春の蠢きを取り上げないわけには参りません。僕にもかつてそんな時がありました。春ともなればなおさらのこと異性がさっそうと通り過ぎれば目で追うのは品がないとは思いつつ心ときめく。 年頃の男性は2分50秒ごとに異性のことを考えると、尤もらしい統計を見たことがあります。思い当たりました、当時は。皆さんはいかがですか? 春、今…黙って青空を見上げ、胸いっぱいに空気を取り込めば、地球の鼓動が、雑草が、ミミズが、ヘビが、生命が、うごめくのが手に取るように伝わってくる、はず。 実は最近、外に出て道路でそれをやったら静かに通り過ぎていった乗用車の排気ガスを胸いっぱいに吸い込んでしまいました。たまにその気になればこんなもんですが、歳をとっても、こころをうごめかせる事は心がけたいです。ほっといても心がうごめく時期はとうに過ぎましたので。
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そーか、ミミズが耕し、そこでキャベツの子が育ち、蝶々が生まれる!びすこさんの知り合いのお子は、その映像がきっと見えたのですね😀
はーい🙋♀️、キャベツは確か明治時代葛飾の親子2代のキャベツ農家の方が大変な苦労をしてしっかりまいた丸いキャベツツに仕立てたと聞いてます。それを上野の精養軒に持っていって採用された、とか。僕も所属していた朗読会で知りました。
ミミズは土を作り、土がキャベツを育て、キャベツを食べて、蝶が生まれます。
啓蟄、ソフィー、蚯蚓、、、なぜか親しみのある言葉なんですね、ぼくにとって。 お歌、いいなぁ、、清々しい春の景色に思わずジィのぼくまでミミズがチョウになってほしいと願ってしまいました😉
啓蟄ですか。そういう言葉はドイツ語にはないなあ。そろそろ春の兆しが感じられる三月になって霜が降りると、これは「冷たいソフィー」あるいは「氷の聖女」の仕業だといいますけど。
そうそう、知り合いの子がみみずと毛虫を取り違え、みみずを見て「これ、蝶々になるのよね」って言ってた。うーん、なるといいけどね、と私。
・しゃがみゐて蚯蚓よ蝶になれといふ 幼き願い成るよしもがな びすこ
みっともないアヒルで終わった婆さんの思いです。