10月6日(金) 快晴予報
昨日の朝、さすがにもう扇風機は、いらないだろうと戸棚にしまうことにした。長袖のシャツ1枚の首周りのボタンをきちんと閉めてもちょっと寒い位。入れ替えに電気ストーブを2階と1階に置く。
朝食を済ませてから四つ木御殿に出動。
おむすびを食べながら昨日は1時半ごろまで四つ木御殿でみんな文庫の細かいところを直していた。とにかく狭いお風呂場を改造しての、なんちゃって図書館。
狭いところなので圧迫感のないように工夫するのが面白かった。本箱はコンクリート釘を使ったりして壁に固定した。
しっかり汗をかいた後はプールでリラックス、リハビリ。
今日は午後にケアマネさんと南鳩ヶ谷の駅で待ち合わせ、その後ショートステイ先の見学。その後は兄の家に行き借りていた手すり、介護ベッドなどを返却するのに立ち会う。
兄のこれからの生活を一般的に考えれば電動車椅子で自由に移動して気分転換を図れるように考えてしまいがち。
街で見かける電動車いす、手元のレバーなどで簡単そうに操作しているが、いくらスピードが出ないように工夫していても、巧緻性は要求される。
兄の話を聞いているとどうも病院ではそういう話題にも触れているらしい。そのような課題にも兄が混乱をきたさないようにいっこいっここれから対処していくことになるだろう。
それにつけても思い出すのは、ご近所の老人介護施設に通い続けて屋上に畑を作ったりして利用者の皆さんを楽しませていた水戸さんのこと。自由の庭も盛り上げてくださった。
65歳できっちり自営業を辞め、数年間を宮城県の農村でログハウスを作り地元の子供たちや老人たちと交流…東京に帰ってきてからはご近所のボランティア活動…自由の庭つながりで、他の皆さんとも楽しんでいらした、、、
亡くなる数カ月前には沈みがちな奥様を伊豆の保養地に連れて行き好きなだけ気が晴れるまでいると良いと言って旅館に長期滞在の費用も置いてくると言う愛妻家ぶりも発揮していらした。
思う存分好きに生きて、さっと消えていったように思える人生(もちろんそんな単純なものではないとは思いますが)堂々たる道のりだったと僕には思えます。関係した施設の職員さん達にも慕われていました。
東日本大震災のときには数年間をログハウスを立てて過ごした東北の地を日参のごとくにおとずれ縦横無尽にボランティア活動をされていました。それが原因で肺を患ったとおっしゃる方までいらっしゃいました。肺ガンが発見されて10日もせずにあの世に旅立った。
歳をとればまず自分のことで精一杯というのが普通だと思いますし、まずそれを目指すのが1番だと思いますが、閉じこもることなく自分自身を解放してご近所の皆さんと交流していくこともお互いの活性化になる。
施設側のほうも同じ。地域に開放していって周りの住民の理解を得て、交流を深めていく…口で言うのは簡単ですが…簡単ではない。組織のルールがあるからだ。それでも閉じてはダメ。
では一体どうするか。僕は簡単だと思います。戸を開けて中に入る。こじ開けてでも中に入る。水戸さんがやってきたことだ。
「どこでもドア」はドラえもんの絵物語にしてはダメなのだと思う、、堂々巡りは…繰り返すことに意味がある。たちどまらないことだと思います。
(ちょっとかっこつけすぎましたかね… かっこつけないと…どんどんぐずぐずになってしまうような気もします…あはは🤣)
足元に温み探るか今朝の秋
こちらは朝晩の冷え込みが厳しく、日没もぐっと早くなりました。気候・天候が人の精神状態に及ぼす影響は大変なもので、フィンランドなどの北欧がヨーロッパで自殺率一位というのも、アメリカ中西部の高齢者が冬になるとフロリダに避寒に脱出するというのもよく分かります。
私たちも季節でいえば秋(晩秋かもしれない)、一日でいえば夕暮れ時にいるわけだから、不安も強まるし、哀しいニュースにショックを受ける度合いも高くなりますね。
田舎に帰るたび、戦中・戦後の厳しい時代を潜り抜けて来た高齢者の様子を見て、やはり戦後世代の私たちとは大きな差を感じます。がんじがらめの村の風習に縛られ、互いを監視したり嫉視したりしながら物資不足を凌いできた人たちだし、学校教育の内容も今とは全く異なっていたし、家族も子女に割く時間はなかったし。いわば彼らも「お国の犠牲」になってきた人々なので、せめて最晩年は穏やかに過ごさせてあげたい、と願うのは人情でしょうが、今少しだけ余裕のある団塊世代もやがて来る真冬・夜を思うとなかなか積極的になれない。もっと若い世代は、現在の自分たちの生活のことで精一杯。
小堀鴎一郎さんが自宅介護・看護の経験について書いた本の中で、若い介護士や看護士をもっと増やすべきと人は言うが、いや、若い人には福祉にかかる費用を賄う税金を払ってもらうため、しっかり他の所で働いてもらわないと国も社会も持たない、と述べていました。
それで何がいいたいの?いえ、結論なんてないんです。AIに訊いたって答えられるはずがありません。