9月29日(金) やや曇り予報 昨日は真夏なみの暑さだった
兄の家族LINEの音声入力の声を聞いていると…母親譲りの心配性でごまかしのない気持の吐露だなぁと感じます。
子供の頃映画のバンビを見て泣き泣き帰ってきたと母から聞いた兄が戻ってきたような気がします。
だいぶ前ですが自由の庭で何かの集まりがあった時…兄と兄の親友のOKさんと、机の対面に座った僕とクレマチスさんが同席する場面がありました。ややあって兄と僕との会話を聞いていたクレマチスさんが…(いちまるさんの)お兄さんって、いちまるさんが、ブログに書いている通りの人ですね、、とおっしゃいました。
会って、すぐに兄の性格、人となりをいっぱつで瞬間的に捉えたご発言だなぁと今度は僕の方が驚いてしまいました。
兄は人を疑うことを知らない性格で、損することもありましたが、歳をとって環境の把握が危なっかしくなったとき、よく言われている根拠なく人を疑ったりする事は少なくて済むのかなあと思っています。うまくできてるなぁと最近しみじみ兄とLINEで会話を交わすその都度に感じています。
大変だと思うけど、リハビリ頑張ってくださいね、、とLINEで送ると…ほどなくして、、はーい🙋♂️と、音声入力の声が返ってきます。
まるで子供が返事をするような、かすれた弱々しい声を聞いた途端、押し寄せてくるものがあり胸がつまるのは僕の方です。
(あたしが)なくなったら、お前は家族があるけど、いちまるは一人ぼっちになっちゃうんだから…(力になってやるんだよ)…頼んだよと、僕が席を外した時に再三再四母に言われたと、のちに兄が僕に漏らしてくれました。
兄に長男の自覚を持たせるための母の一策だったかなと思います。
まぁ僕に言わせれば… 2人の思いとは別に…ありがた迷惑とまでは言わないまでも、余計なお世話、僕は1人がいい…または1人でいい(この2通りの言い方の前者は主張、後者は諦め)。
今までも1人…これからも1人、、人の好意を無にする全く失礼な男ですね、僕ってやつは。
昨日も毎日のように通っているジムの風呂に入って疲れを取るだけのような気持ちで、ざっと入ってさっと上がってきたら、ケアマネさんからメッセージが届いてました。兄のショートステイ先の見学日の案内、よろしくお願いしますと返事しました。同じ日に借りていた介護関係の機器を全て返却。ここの部分はもちろん兄がいらぬ心配をしないように口外無用。
僕にとっては…未来小説のような現在のシステムは順調に稼働していきます。
午後、用事で自由の庭に行き冷蔵庫の中のクレマチスさんお手製の干し柿をいただく。濃い緑茶にぴったり、風味が何とも言えない。まだ五個残っている、これは明日のお楽しみ…ごちそうさまです。
夕方、ここ1週間の緊急のじたばたドタバタ騒ぎの疲れがどっと出て二階の縁側でしばらく寝転がっていました。
おじさんをこき使いやがって!と家族LINEで冗談めかしてぼくは彼らに毒を吐き、甥っ子たちも取り急ぎとっ散らかった気持ちを整理して「事件」から2週間後には兄と対面できる運びです。
人間は2週間もあれば変わる、変われる、変わってしまう。
もちろん今までの風景もがらりと変わって見えてくる。
兄のこと、姉のこと、そして彼らの子供たち、兄の孫たちのことをやっと静かに考えられる。それぞれの秋。
世界中の高齢者に人生の実りの秋届け、、なんちゃって(世界中の、、を枕詞のようにして使うと結構面白い)
(昨日午後から四つ木御殿に行って少し仕事をしようと思いホームセンターに寄って材料を揃えましたが暑さで戦意喪失)
(あたしが)なくなったら、お前は家族があるけど、いちまるは一人ぼっちになっちゃうんだから…
お母様って本当にいちまるさんに優しい方だったのですね。これはやはり、異性の子供に対して親がとる「自然な」、あるいは本能的な態度かもしれません。
私に家族がないって事情はいちまるさんと同じだったのに、母は美代子さんのような考え方はせず、まして弟妹に家族のない姉をよろしく頼むなんてことは微塵も口にせず、「あんたは養う家族がなくて稼いだ分は全部自分のものになるんだから、将来弟の負担になる可能性を考えて、あの一家を財政的にしっかり支援しておくように」と言うのです。弟とその一家の世話になるなんて夢想もできなかった。生まれつきそういう人たちで、もらうことだけが関心事の一家なのに、母にはそういう息子の冷淡かつ計算高い本質が見えていない。母親と息子ってこんなものか、と思いました。でもかちねっとでいちまるさんのご一家の話を聞いて、いや、世の中にはわが家と全く違う家族もあるのだと、救われたような気持ちになると同時に、自分の境遇に寂しさを感じたものです。
その一方で、いちまるさんのお姉さまは、ひょっとして私のような寂しさを感じることがおありだったのかも。お母様に娘と息子を差別する意図は全くなくても、母親と息子の間に入っていけないことに、疎外感を抱いていらした、なんてことはないのでしょうか。