9月26日(火) やや曇り予報
動かなければいけないけれど時間調整がある場合…イライラを防ぐにはとにかく調整時間、待ち時間内に動いてしまえば、雑多な用済んでゆくと体験的にわかっていますので、昨日は早朝から四つ木御殿に修理の材料を運んだり、家の中を片付けたりして気が済んだところで通勤時間を避けるために早めに家を出て兄の家に向かいました。
兄が普段摂取している市販の膝の常備薬と財布とスマホの充電器を持って、すぐに電車とバスを乗り継いで病院に行きました。
病院の窓口で入院誓約書(保護者、及び連帯責任者の記載のあるもの、要するに先々金のトラブルを避けるためのものです)その他の書類を提出し入院手続きを済ませました。
コロナ入院なので面会はできませんがスマホの充電器等を看護師さんに兄のもとへ届けて貰いました。兄に見せて気持ちが安定するかなと思って持っていったものはもちろん病院の規則によって受け受け付けてはもらえません。市販の常備薬といえども、いま病院で摂取している薬との関連での思わぬ副作用を考えれば病院側が慎重になるのは当たり前と言えば当たり前です。
1万円以下の小口現金についてもやっとしぶしぶ認めてもらった位です。これまた人が出入りしている個室内での事故を考えれば当然です。面会もできませんので見せて安心してもらおうと思いましたがそれも叶いませんでした。
その後退院後の事について窓口を紹介してもらい担当者の方とお話ししました。
現状の当方の介護に関するマンパワー不足と、退院後に、今まで住んでいるところに戻っても設備、マンパワーの介護体制、その他何も揃ってないことを洗いざらいぶちまけました。
もちろん相手はこんな状況は一般的なケースですので、、話はとんとん拍子に進み、当方のケアマネさんとも直接連絡を取り合ってその結果を僕のところに知らせてくれる段取りになりました。この間約30分!
家に戻れないのなら介護付ショートステイ60日、、この間にいろいろなタイプの受け入れ施設を探すということになりました。60日を過ぎても受け入れ先が決まらない場合日延べができます。
あっという間にとりあえずは解決です。帰りのバスを待つ間に、とりあえず安心してくれ、こうなったと経過報告をしました。
まさかこんなに早く解決がつく(兄のほうの心の準備はこれから話し合いと言うことになります)とは思わなかったので午後約束していた会合にも間に合いました。
青戸の仲間の集会所で開かれた創作料理をご馳走になり…仕上げに手作りスポンジケーキでコーヒーまでいただいてしまいました。先方のご好意に甘えて会費はお支払いしていません。
家に帰って生あくびが立て続けに出るほど疲れていたのでそのままプールへ行って体を緩め、体を洗ってさっぱりしました。
気が抜ける位あっという間に兄の今後についてめどが立ったのです。兄への説得はこれから時間をかけてゆっくりチームで取り組むことになります。
甥っ子たちには介護保険制度発足以来の20年の成果だと伝えておきました。
兄の出身地を聞かれましたが…兄の現住所である東川口は結婚、子育て、今となっては1番長く暮らしているところなので故郷同然ですと事実を伝えますと先方は納得顔。
なぜ納得したかというと介護を受ける場所に親しみを持てるかどうかがポイントになっているようなのです。それを聞いて今度はこっちが納得です。
以上ざっくりとした結果報告でした。
後は兄本人が納得してくれるようチームで説得に入ります。シナリオは移動するバスや電車の中で適当にまとめ、昨日のうちに甥っ子たちに家族LINEで流しました。
決してあせらず時間をかけて本人の納得を引き出すことをそれぞれが直接働きかけることを、念押ししました。
と申しましても、焦って勇み足があるといけませんので…あくまで兄の納得を引き出すように箇条書きにして、明日から少しずつ、手分けして説得に入ります。
(介護の現場では、利用者は、ほとんど事務的あるいは機械的に体を取り扱われることもあると思います。十数年前のヘルパー実習の際、芋洗い状態の現場を目の当たりにしました。今はもちろん改善されていると思いたいです。
福祉関連の大学で4年間学んだ純粋培養の卒業生が現場にきて…それぞれが抱く学習の理想と現実のギャップに悩むのも今は少なくなっている…とはとても思えません。
先ほど申しました…制度がすっきり垢抜けして見えるのと、逆の立場で介護を受ける方の気持ちの問題は最後まで残ってしまいます。
要は慣れの問題だと思います。まるで商品のように取り扱われることに対し抵抗のある方は多いと思います。
そのような一般的な反応は単なる経験不足だと思います。僕はそうされた方が気分が良いです。丁寧に商品を扱ってくださればそれが何よりだと思っています。
こんな僕の言い方に抵抗のある方がほとんどだと思いますし、それが正常だと思います。
経験を積んでいろんな場面を見れば僕みたいになれます…あはは。
だってそうされたほうがこちらの心の負担もだいぶ軽く、相手もそうだと思うからです。介護は他人にやってもらうに限ります。身内だといろんな思いが介在するのでややこしく、介護する方、される方、双方疲れます。
これから一気に場面が新局面を迎えます。兄と兄の家族の間に入っての説得と兄への説得が、僕に回ってきた役回りです。
関わらざるを得ない全員が抱える葛藤と自分自身の気持ちの整理に加え兄の気持ちにどこまで添えるかがポイントになるのですが…単なる経験不足による無理解はどうしてもすぐには解決できないと思います。後回しにしてきたツケはそれぞれが長い時間をかけて払ってゆく。
厳しいことを言うようですが、すっきりした制度運用、体制の整備と個人の気持ちの整理とは全く無関係です。僕を含めて、それぞれのツケはそれぞれが支払わなければならないと思っています。
(僕自身のガス抜きのために…彼らには…おじさんは疲れたよ、と冗談めかして伝えておきました、これから歳をとっていっていつか僕のそんな独り言を思い出してくれる日が来るのかななんて思ったりして…あはは)
昨日の話の続き。お宅は確か82歳のお兄様を75歳のいちまるさんがお世話しているわけですが、それも老々介護ではあるものの、ウチの場合は87歳の姉の巻き起こす混乱を83歳の弟が収拾しなければならない、という、もう超老々の面倒見です。義姉には子供がいないので、お金で人の関心を買おうとする傾向が昔から(特に未亡人になってから)強かったのですが、そこへもってきて最近は、ほんのわずかな血の繋がりにも執着し始めたため、従兄やハトコやその子・孫までと片っ端から連絡を取り、彼らはチャンスとばかり金目当てでやってくる。そして彼女は判断力がゼロときている。
この点は私にも他人事ではありません。いつか自分が一人になったら、やっぱり甥だの大姪だのの存在に縋り付くようなことになるのだろうか。その頃、頭がとろくなっていたら、なけなしの蓄えを惜しげもなく与えてスッカラカンになり、惨めな最後を送ることになるのかもしれない・・・などと考えてしまう。
いやあ、老いの身はお互い大変ですよね、ご同輩。