9月22日(金) 雨
例によって図書館のリサイクル本コーナーからもらってきた本、午後から読み出しました。
神の国アメリカの論理(宗教右派によるイスラエル支援、中絶・同性結婚の否認):上坂昇著:明石書店2008年11月初版第1刷発行
世の中のトラブルで1番多いのは近親者同士と言うのはどうも間違いないような気がいたします。
イスラム教、ユダヤ教、キリスト教、それぞれの経典のそもそもをたどれば、それぞれの宗教がなんか親戚関係のような気もしてきます。
紀元前20世紀…つまり今から4000年も前にユダヤ教が生まれそこから年月を経てイスラム教キリスト教と分岐している。
イスラム教のパレスチナとユダヤ教のイスラエル、それぞれの宗教の教えるところによれば国土の分割について互いに妥協はできない。
清教徒がアメリカに渡りアメリカを開拓していった歴史を考えればアメリカが神の国であり続けていることに単純な僕はストンと納得してしまう。
何万人と収容できる大きな教会が全米のあちこちにありその他に考え方の違ういろいろなグループがそれぞれの教会に熱心に礼拝に通う実情。
国民の過半数どころか、出所は違うけれども信教に関する世論調査の結果は大多数が神を信じている国アメリカについていかに僕が知らないかがこの本を読みだしてすぐにわかりました。
無神論者の居場所を探すのは難しいから、いつぞやちょっと耳にした無神論者の宗教団体?があるという噂も納得がいく。
(雨模様の今日はこの本と取り組みます。夕方は立石図書館のリサイクルコーナーで友人に確保しておいてもらった本箱にするコーナーボックスを受け取りに行く予定ですが雨が心配☂️天気予報を聞きながら友人に協力してもらいます)
アメリカって国がすごいなあと思うのは、AIとか宇宙旅行とか騒いでいる中で、州によっては堂々とダーウィンの進化論を禁止している学校が、それもかなりあるということ。神のつくりたもうた人間がサルからの進化などであるはずはない、それは神への冒涜だ、というそうで、人類の歴史はアブラハムから始まったと教えるそうな。アメリカに駐在した日本人の家族が、学校でそう教わったと子供がいうのに頭を抱えたと言っていました。もしかして、これも州によっては冒とく罪というのがあるのかも。
一方で、フランスでは昨年リシャール・マルカというモロッコ生まれのユダヤ系フランス人によって
Le droit d'emmerder Dieu(神を馬鹿にする権利)という本が出版され、話題になっています。さすがフランス、何でも自由。今月末にはドイツ語の翻訳本が出るそうで、是非読んでみたい。宗教に関してはドイツ人の方が遥かに慎重というか保守的なので、こんな本を出版していいかどうか迷ったのでしょうね。