9月13日(水) やや曇り予報
昨日、また規則を1つ作りました。1日にいっこずつ最後まで残っていた材料類道具類の処分を少しずつ進めること。
早速昨日いっこ片付けました。
リフォーム関係の材料とか道具です。
昨日は余ったペンキの1リッター分、目立たない裏の壁に塗りつけて空にしました。安物の電動ノコギリとか、電動ドリルなど、もしかして災害にあったときの復旧工事で使うかなと思っていたのですがその時はその時なので、処分します。(しかしまぁ本当に最後まで残った道具類は役に立ちました、儲けさせてもらいました)
母が内職で使っていた木槌… 何に使っていたかというと…おしめカバーというものがあって(今でも使っている現場はあります)それにホックをつけるとき、ホックの頭を小さな棒状の鉄の工具で押さえ、その工具を上から叩き、ホックを生地に固定します。
何十ダース単位で請負い、内職をするのです。
場合によっては夜なべをして祖母と母がその内職をしていたときの木槌で叩く音が何十年ぶりかで耳に蘇りました。
この木槌そのものは僕もリフォームの仕事をやるときに結構使いましたが、甥っ子たちが中学校の木工の授業の時に使っていたものがあるのでこれも処分することにしました。
今の時代職人さん達が手に馴染む道具何かなぁと少し考えましたが、アルミ材や鉄を切る道具はいろいろ思い浮かびますが…まったくの消耗品という感じです。
何百年何千年と使ってきた例えば大工道具達、この50年という短い間にほとんど消え去ったのではないでしょうか。
(道具たち、今までありがとう。使いこなしてきた手の感触はどうすれば伝わるのだろう。
結局は手渡すしか手はない)
これだけ身軽になると生活の楽しみのためにちょっとした小道具などもまた買う楽しみがあります。
今欲しいのは子供が料理に使う先っちょが丸まったペティーナイフ。100円ショップに売ってると思う。台所のコップの中にでも挿しておけばおしんこなどを切るときに便利です。
(昨日、読み始めた政治討論会のような、かつての大学の同級生同士の対談が面白いので後で読み終わったら感想を掲載します)
日本政治ひざ打ち問答:御厨貴・芹川洋一:日経プレミアシリーズ
2014年4月1刷
さっき読み終わりました。通読して僕が把握した事は以下の通りです。
政治家は、政治を通じてキャリアを積み組織の何たるかを知る。
官僚は官僚組織を通じてキャリアを積み行政とのパイプもしっかりつなげどんな政党が政権を取っても対応できるようにする。
政治家も官僚も財源ばらまき全体網羅主義ではもうやっていけない。原資(国家収入)に限度がありどこに資金を投入するかで、国の未来も決まる。
金権政治がぶっ壊わされ、派閥が弱められ、自民党といえども政党の執行部主導体制に移行してきた今、政治家がキャリアを積みにくくなっている。派閥の力が弱まったために、次の展開が読みにくくなっている。首を切られたら次はない。
(今スマホに今回の組閣のメンバーに女性が5人入ったとニュースが入りました。僕は単純に喜んでいます。その場所でキャリアを積んでください!最初は誰でも素人)
ところで、この本のキモは→
政治家の本領発揮は構想力、と言いたいのだと見た。歴代の総理大臣に不足していたのはどうもそれらしい。それって学者に筋書きを書かせてすむ問題ではない。世界がこれからどう変わっていくかを見定めて国の舵取りをしていくむちゃくちゃ難しい仕事。構想力、出番です、お願いしますってわけにはいかない。
ではどうするか。官僚はまたぞろ日本株式会社構想なのかな?でもそれをするには政治主導力不足、国民への説得力不足、、つまり妙案なんかないのだ、じゃあどうすればいい?
試行錯誤を許す国民的合意こそ今求められていると僕は思います。効率的な試行錯誤なんてのはありえない気がします。
それよりも何よりも僕は国民が目利きの芝居の観察者になるべきだと思いました。いい役者を育てるのは観劇者の役目、ちゃんとしたインテリを育てるのも国民の役目。つまり1番求められているのは国民の観察力、だと僕は思います。きちんと評価できる観察者がいてこそパフォーマーも演技のしようがあろうというものです。だらしないメディアがダラダラ流すくだらない情報をきちんと見分け評価できる観察者こそ今求められているものだと僕は思います。
以下は僕のちゃらんぽらんな私見です。本人はいたって真面目。
構想力をつけるにはどうしたらいいか…職人のオンザジョブトレーニングOJTがそれだと僕は思いました。組織とは何か、政治とは何か、官僚とは何か、国の安寧とは何かを考えるために誰もが職人になればいい。
職人は次の工程の人にきちんと仕事を手渡すことが仕事。仕事の全体の流れをつかんでいなければそれはできないと僕は思います。
日本は職人の国、それでいこう!
職人とは…専門職のことではない…それはそういう考え方を生きる人、、と誰かが言っていた。
自分の持ち分に責任を持つ、何千年も前にソクラテスが、口を酸っぱくして言っていることです。
今日も我田引水の持論でした。
御厨貴さん、例の放送大学でときどきお目にかかりました。2020年のことです。講義の題は「権力の館」、明治から昭和初期のエライさんのお家を拝見する。大磯の吉田茂の家とか(でもこれ、燃えちゃったんですよね、漏電で)。日本の家は火災に弱いのと、木材が主に使われているのでメンテナンスにお金も手間もかかりますね。庶民のレベルでも、プレハブみたいな軽い家をどんどん作る代わりに、古い家の維持・修理にお金をかければ職人の仕事も増え、それもマスプロダクションの注文をこなすのではなく、血の通った家を造れると思うのですが、これに関しては特に地方では古い家を買ったり改造したりした場合に固定資産税を安くするなどの優遇措置が必要だと思う。