5月24日(水) 晴れ予報
昨日はそぼふる雨の一日、寒かったです。夕方6時14度。
中島敦の文庫本を読んでいました。「李陵」、、その中に司馬遷のことが出てきて父子二代で完成した「史記」が完成に至るまでのいきさつが司馬遷の想いとともに語られます。短い文章ですが小説の力を感じました。
(※司馬遷は李陵を弁護したために武帝に宮刑(去勢刑)に処せられる、史記はその屈辱を乗り越えて完成したもの!司馬遼太郎のペンネームは司馬遷に遠く及ばぬところから命名したと聞いたことがあります)
昨日の夕食はキャベツを輪切りにして皿に並べその上にセブンイレブンで買ってきたミートボールをのせレンジでチンして食べました。冷凍の枝豆を同じくチンして食べたらお腹いっぱい、並行して飲んでいた日本酒は小さめの湯飲みて3杯。
寒かったので冬仕様…三枚重ねの毛布で就寝しました。
(身の回りが少しずつ片付いてゆき適当に頭と体を疲れさせ食べたいものを食べ飲みたいものを飲む。そんな生活でも残っていくものがある…残り物には福がある、、そうかもしれないなと思いました、残り物が僕を支えてくれている)
中島敦は私が敬愛する作家の一人です。「李陵」は何かにつけて思い出します。「夜と霧(原題:ある心理学者の強制収容所の経験)」の著者ヴィクトール・フランクルが別の著書の中で、自らの理想や良心に従って生きることができなかった人が、そのように生きた人を前にして、「私である人間が、私であり得た人間に哀しく挨拶する」という表現をしていますが、これは李陵と蘓武との関係に相当すると思いました。