4月22(土)曇り時々晴れ予報
悪気はない…ただ知らないだけ。ポイ捨てのタバコの行き先、難民の実態、、どうやって結びつけるか。人は自分にとって気になること、問題にしていることの軽重は自分勝手に判断している。お腹が空いている時何を食べるか考える。難民のことは考えていない。難民のことを考えている時お腹が空けば当然のように食事をする。
昨日、難民についての本を読んでいた。
「難民」とは誰か:小泉康一著:
明石書店:2023年3月初版第1刷発行
「本質的理解のための34の論点」とサブタイトルにあり、帯には、「当事者視点とグローバルな視座の両立をもとめて」と大書されて、、帯の下の方には、、「個人は、移住を通じて自らの望みを追求する自由をもつ。一方、人口流入に対して国家が懸念を抱くことも避けがたい。では両者の葛藤は克服しえないのものなのか?」とある。
言い回しは固いですが通読してみますと、まさに問題の核心を捉えていると思います、ぜひご一読をお勧めしたいです。
様々な理由で人が流動する局面の中に難民という現状では世界中が避けて通れない問題がある。人は様々な理由で移動する。
極端な例を…日本沈没で日本人が難民として世界中に散らばるざるをえなくなった場合、命からがら日本脱出してきたので証明するものは何もない。姿かたちがアジア系である。日本語を話す。姿かたちが似ていて家族であると類推できる場合信用度は増す?IT技術者であったり、引く手あまたのいろいろな分野の専門家は生き延びる可能性が強い。肉体労働者に向いているのは若い人。高齢者には辛い。軽い掃除ぐらいならできる。掃除ロボットにはできないような細かいところの掃除…あーよかった…てな具合に収まらないのが難民の問題。難民の問題は原因の解消に焦点は当てられずに応急処置に振り回されているというのが現状。基本的に人は誰だってまず安全に、次に幸せに暮らしたい。人が移動するのは止められない。
データを挙げて論点整理したこの本、出色です。オードリー・タンの「デジタルとAIの未来を語る」と一緒に四つ木御殿の玄関の外の巣箱図書館の中に入れておきます、回覧希望。
(難聴が不便とはいうもののとりあえず健康で生活費が確保できて、住むところがあってのんきに暮らせる現状を幸せと言わずして何とする。あまつさえ…人生の最終コーナーを自分のためにだけ使いたいなどと公言するぼく。平和ボケと言わないでほしい。
1人暮らしの知恵発信していきます)
難民の問題はさておき、アジア系であることへの差別は欧州にいると厭でも感じさせられますよ。そして一番不快なのは、欧州でも貧しいブルガリアやルーマニア、あるいは非EUのバルカン諸国などからの出稼ぎのウェイターやウェイトレスが、アジア人の客には不愛想で軽蔑したような態度をとること。時には故意に無視する。彼らは多分、同じヨーロッパの先進国の人から下に見られることへの恨みがあって、それを今度は東南アジア・東アジアの人間を差別することで心理的に処理しているんじゃないかと思う。これって人種に内在する差別意識というより、社会構造に起因するのでしょうね。人は人の下に人を作りたがるものだとよく思います。
考えてみると、男女差別の一因もそこにあるような。どんなに甲斐性なしとか無能力と思われている男でも、「自分の下にはまだ女がいる」ということを支えにしてきたケースも少なくないと思いますよ。戦後生まれの男性から、徐々に意識が変わってきたとはいうものの、それも遅々たる歩みで。