4月10日(木)
ペッドラー/行商人…気分を味わった。
ご近所の自動車修理関連のお店のシャッターが開いていたので…こんにちはと声をかける、、やがて社長さんらしき方がにこやかに顔を見せ、僕を品定め。
ご近所で「家開き」をしている者です。家開きと聞いて、すぐぴんとくる人はほとんどいない。メンバーをリクルートするために適当に作った名刺がまだ数枚残っている。名刺を出して手渡す。やっと一通りの説明だけは聞いてやろうじゃないかみたいな雰囲気。なかなかこういう方すら日本では珍しい。疑わしい目で見られて追い払らわれるのがオチ。
四ツ木御殿近くのビッグエーで買い物を済ませた後、線路際の四つ木公園で若い奥さんたちが子供たちを遊ばせながらお花見。1度は通り過ぎたのだが面白いので強引に輪の中に入り話の糸口を見つけ、先ほどと同じように家開きの話をする。今度は途中でもうわかりましたみたいな顔をされました。出した名刺を扱い兼ねているので、どうすんのかなぁと思っていたら、捨てるわけにもいかず、僕が見ている前でバッグの中にしまいました。僕は名刺に声をかける…頑張れよ。
夕方思い立ってちょっと知り合いの居酒屋に顔を出した。最後に顔を出した時から、何年も立っている。やぁ、と手を上げたら、後から5人連れが来ると勘違いされたらしく小上がりに案内された。やぁと昔みたいに手を挙げたその手を5人連れが来ると、読み取られ、ちょっと複雑な気分。簡単なボディランゲージが通用しなくなっている。
生ビールを頼み、焼き鳥を口に放り込み。お客がちょっと少なくなったところで声掛けして近況を報告する。LINEでつながりませんか?やってないと言う。家に戻って、これ以上飲む気もしなくなり、安物の補聴器を両耳から外し、バタンキュー。
人間は顔と顔を突き合わせて、ほんの5分話せば、お互いの状況が知られる。総会話量は少なくても得られる情報はちょっと大げさですが、膨大です。
友人たちにも手伝ってもらって、微助っ人、やっと100名近くなったので、これで僕のリクルート活動は一応終わりにします。
オープンハウスって言葉がありますが、それはモデルルームなど中に入って自由に見られる家ということらしい。家開きっていうのはちょっとちがいますね。見るだけでなく、家の中で何かをすることができるわけでしょう。
人を見たら泥棒と思え、という格言が蔓延している世の中で、家を開く、などというと、びっくりして、まあ、なんて大胆な、何か魂胆があるのでは、と思われるのは仕方ないかもしれません。それでも、諸外国に比べるとそのアイデアは特に突飛ではないと思いますけど。
ちょっと訳があって3日ほど留守にしていました。行先はアルザス。木組みの可愛らしい家がたくさんあって、見るたびに「中を覗いてみたい」と思います。最近は土地開発が進んだ地区もあり、ところが全部今風の快適そうな家ばかりでちょっとつまらない。