4月9日(水)
家の近くのジムの付属のバスルームで御年配の方とお話しする。
トレーニングルームでの若い人たちの作法について苦言。スマホを見ながら、トレーニング器具を一人占めして、一人ひとりの使用制限時間を過ぎても知らんぷり、マナーにかけていて嘆かわしいとの事。
僕は軽く反応する…そうでしょうか、鏡の前で整髪したりしている若い人たちを見ているととても紳士的だなと僕には見えるんですけど…と申し上げると、、さにあらず、ひとりじめはダメですよと注意しても、日本語が通じないかのように軽く受け流して無視されるとのこと。
当然持っていてしかるべきマナーに欠けているという事ですか?残念ながらそうだとおっしゃる。
では、若い人同士の間では、どのようなコミュニケーションがなり立っているんだろうと僕は考える。彼らにマナーがないとでも?世代間の感じかたの違いはあるにしても、彼らには彼らなりのルールやマナーがあるのだと想像してみる。
公共の施設の中で、小グループの活動を見てみると不文律としての社会的常識に則したビヘイビアが存在すると誰もが認めていると思う。
年配者の苦言は、仮想の小グループがその社会的常識レベルに達していないことを嘆いているのかなと考えました。仮想小グループのほうは、お互いの個性を尊重して、お互いをカバーしながら、それぞれの目的を達成されるので完結している。
まさに社会の縮図と、ここはちょっと強引に言ってしまう。
さて、スタートはここからだと僕は思う。社会は分断化されなければ、とりあえずはまとまれない。とりあえずまとまれればそれでよしとする。とりあえずまとまってみて。とりあえずの安心感を得て、それからゆっくり他の集団との付き合いを考えれば良い。共有と言う耳障りの良い言葉も、各集団の中でうまく使いこなしている状況が現代だと思う。偉そう。
集団を細かく言えば、小学校の1クラス、趣味で集まったグループ。一気に大きく出れば、葛飾区グループ→東京都民グループ→日本グループまで規模の違いだけで集団と言えば集団。
微助っ人クラブはもちろん何の目的もない。まとまる必要もなければまとめる必要もない。面白いと言えば、細く薄い浅い付き合いの中で社会を考えるための実験装置とは少なくとも言えるかもしれないと思いました。
微助っ人クラブの平均年齢はいつぐらいになるんだろう。できれば日本全体の平均年齢に近いとなおさら面白い。日本は失敗するわけにはいかない。微助っ人クラブは失敗しても大丈夫。1億分の100だからだ。
微助っ人クラブの約100分の1のコメントでした…失礼しました。
微助っ人クラブってゲゼルシャフト(英語でソサエティ、フランス語でソシエテ)なんですね。法人とか団体という意味もあるけれど、まず社交の場。
これがゲマインシャフトとなるとコミュニティ、フランス語のコミュノテ。私、coという接頭辞が付く言葉にはちょっと怯えてしまうのです。ドイツ語のゲマインも「共に」とか「一緒に」とかいう意味で、この「コ」やゲマインとかは要するに「共」あるいは「公」を指す。これだけで何か義務・道徳を課されたような気が私は(あくまでも個人的感想)がするのですよ。そして欧州人はこれが好きなんですねえ・・・(他人のことなんか知らん、という生き方のくせに。)
ソサエティの方はまだ「好きに振舞っていい」という印象。私自身は全く社交的ではないけれど、社交なら拒否することもできる。共産主義と資本守護の違い?一緒に貧乏にならなくても、一人だけ貧乏でも、別にいいんだ、ほっといてくれ。と言える。その自由の価値を無視したから、ドイツはNaziの国になっちゃった、とまで言うと過激すぎるけれど。
ところで英語にはsocialite(ソーシャライト)って言葉がありますね。
A socialite is a person, typically a woman from a wealthy or aristocratic background, who is prominent in high society.
とウィキにあります。金持ちでも貴族でもそれは構わないようなものなんだけど、私が呆れたのは、アメリカの前国務長官ブリンケンさんの母親の職業(?)がソーシャライトとあったことで、こういう人の家庭で育ったスーパーお坊ちゃんが国務長官になるって、やっぱりアメリカだなあと感じます。あ、いけない、忘れていたけど、元総理大臣の鳩山さんちもご一家でソーシャライトでしたね。
微助っ人クラブに入ってソーシャライトになろう。そしてソーシャライトの定義を変えよう。