12月27日(水)
朝っぱらから兄の所へ行き、前に兄が住んでいた所へ行き、行ききして、いろいろな用を足す。
兄に寒さよけの重装備?をさせ、車椅子に乗せて、重い車いすを操作して施設を出る。
近くの吉野家へいかにもいつものように顔を出し、しじみ汁と野菜サラダと牛丼の上に紅しょうがをたくさんのせて2人でかきこむ。
その後同じく初めて入るマックにいつものような顔して席を取り2人でコーヒーを飲む。帰りにセイムズによって練り歯磨きを買ったりトイレットペーパーを買ったり膝サポーターを買ったりする。
施設に戻り溜まった洗濯物を施設の洗濯機と乾燥機を使って済ませる。来年からヘルパーさんにやってもらう仕事をとりあえず自分たちでやってみた。部屋に戻って適当に洗濯物を広げて、あっちこっちにぶら下げる、乾燥機で乾かしてあるけれども気持ちの問題。
外バキ用の兄の靴がきついのでその場でAmazonにゆるくはけるスリッポン式のズックを発注。
こうやっていつものような仕事を増やして行きだんだんに施設に慣れていってもらう。
兄とさりげなく別れ…いつもの喫茶店に寄り、友人に付き添ってもらって友人の家に行き形ばかりに花を添え、お線香をあげ、世間話をし帰宅。
ヨーカドーに行って頼んでおいた兄のシャツをクリーニング店から引き出す。トンカツ屋に行って生ビールを飲みエビクリームコロッケ定食を食べる。
そのまま電気座布団を仕込んだ寝床に入って寝て起きて今これを書いている。
また今日から強引に普段の生活に戻す。頼りにならない言葉に頼り、今日からまた友人たちに言葉を返す。日常がクソ面白くもない世の中を渡らせてくれる。なんだかんだ言っても言葉しかない。言葉を頼ってゆく。
あ、そうだ…友人が僕が住んでいる家に掲げる看板を書いてくれた…「ゆず御殿」。早速表札の横にぶら下げてみると…ぴったりはまり、立派な陋屋?、になり、ある友人に言わせるとまるで温泉宿に見える、そのまま雪でも降った風景が見たいとか。
今日もまたこんがらかった頭をプールで泳いで気持ちのバランスをとりもどし、湯につかって肩こりを取る、その後は…これから考える。
いや、もう凄いですね、ここまで丁寧に心籠めてお世話なさる。多分50年連れ添った夫婦の間でもこうはいかない。体力の問題もあると思うけれど、いちまるさんだってもう後期高齢者ですから、半端な老人の言い訳なんか聞くのも恥ずかしい。お兄様は多分60代で配偶者を亡くされたのだと思いますが、弟さんの真心溢れるケアはその御不幸を補って余りあると思います。お義姉さまを呼ばれた神様がお兄さまに「あ、ごめんな」といいながら遣わされた。遣わされる側にはさぞしんどいこともおありでしょうけど。
柚子御殿、命名も実態(多分)も粋だこと。古い表札が残っているのもゆかしいですね。