11月24日(金)
封印された叫び:斎藤学著:講談社1999年12月第1刷発行
今通読し終りました。どっと疲れました。
子宮から誕生し、母の腕の中からまた誕生し、思春期前後にも誕生し、社会に出てからもさらに僕らは誕生する、存在なのだなぁと語りかけられた気がします。
人は一人では生きられない。
バージニア・ウルフ著の「灯台へ」を図書館にリクエストしました。辛いけれども誕生し続けた大先輩の言葉に耳を傾けたいと思います。
(小説の中に出てくる籾二の妻、タミに、いくらかでも血を通わせることができるかどうか、あんまり自信がありません。
今日から出会う一人一人について僕は背景の物語にきっと圧倒され続けるのだろうなと、、でも疲れちゃうから適当にします)
午後から兄が入院しているリハビリセンターへ行ってきます。
灯台へ、、は彼女の作品の導入でして続編があるのですが…僕は大先輩にご挨拶?のつもりで導入部だけ(でもこの部分でかなりのことが語られているらしいのです)しっかりと読みたいと思っています。実を言うと僕にはちょっと負担です😅
バージニア・ウルフは私の若い頃に結構女学生に人気があったのですが、自慢じゃないけど私は一冊も読んでいません。読もうとしたことはあります。でもこの人の文は多分お上品過ぎて、味付けでいうと京の懐石料理みたいに、うーん、塩気も薄く香辛料などという下々のものは使わず、素材の本来の味を強調しているので、私のように下品な生まれの者には何とも物足りないのです。
純文学の典型なんでしょうね。でも私は今でも、勧善懲悪の「ウハウハ」と笑って読めるお話が好き。読んでから「あ~、よかった」と安堵できるもの。
というわけで、「灯台へ」はこれからも読みそうにないので、是非感想をお聞かせくださいませ。