4月2日(火)
畳屋さんへ行ったら案の定、廃業。
仕方なく、確かもう1軒あったはずと…平和橋通り沿いの畳屋さんに行って見積もりをお願いしたらすぐに来てくれました。
1週間ほど預からしてくれとおっしゃるのでオッケーです、よろしくお願いしますと発注。
最後までしぶとく残っていた畳職人の仕事も風前の灯のようです。
まさかこんな時代が来るとは思いませんでした。
千年以上も続いてきた畳の歴史…呆気ないものですね。
もちろん需要はまだまだあるのですが職業としての畳屋さんの絶対数が少なくなるのはやむを得ない、つまり畳のある家が少なくなったのですから。
女房と畳は新しいほうがいいなどと言う言い古された差別発言も、まもなく死語になってしまいます。
昨日見積もりにみえた畳屋さんがちょっと部屋を見せてくださいと他の部屋も見て行きました。
自分でリフォームしたのですか?たいしたものですね…と聞けばお世辞と分かっていてもやっぱり嬉しい。
職人は職人に褒めてもらうのが一番うれしい。
早速布団を2階から1階に移し1階の4畳半に寝床をつくりました。
今その寝床でこの日記を書いています。
和室の天井はもちろん、机の下、押し入れの天井、台所の天井まで丸見えの風景が面白い。
このまま夏まで暮らしてもいいなと思います。
(職人は職人に興味がある。
畳屋さんは… 1階の4畳半の黄色い壁を触りながら、、興味津々なのがすぐにわかりました。
交わす言葉は少なめでも、仕事を通してその人を見るのはお互い様です…久しぶりにその気分を思い出しました)
職人は職人に褒めてもらいたい。そりゃそうです、英語のできない人に「お上手ねえ」なんて言われても意味がありません。英雄は英雄を知る、とも言いますものね。
日本の我が家はかなりの部分を畳からフローリングに変えましたが、それでも畳の部屋が4つあって、この畳替えは工務店さんに任せています。工務店なら襖・障子・畳など一手に引き受けてその紹介料も商売のうち。ワンストップで便利と言えば便利だけれど、職人さんと直接交渉する機会が亡くなったのはちょっと寂しいですね。