11月3日(日)
魂棚の奥なつかしや親の顔
魂棚(たまだな)、、神棚?
向井去来の句、、俳句集をパラパラめくっていたら目に止まった。200年前の俳人の気持ちに思いを寄せる不思議。
我が父の歳を優に超えて生きた。
母の歳に追いつくのにあと20年、、想像もつかない遠さ。
父よりも長生きしたことで父のことがわかったとも思えない。
母のこともわかったつもりでいたけれど…晩年母に言われた…お前もこの年まで生きれば私の気持ちがわかるよ…との言葉を確認するためにはあと20年かかる、、日暮れて道遠し。
人が人の気持ちをわかるなんて至難の業と思う方が気が楽だ。
なけなしの芸で暮らしていこう、、いざとなったら…歳をとるのも芸の内と開き直れば良い…あはは🤣
吊るし柿障子の影も色づけり やったー💕こういう一筆書きのような俳句がいいですね、恐れ入りました🙇♂️ そこら辺のにわか俳人は怖じ気付いて二の句がつげない、名句◎
向井去来、この俳人の墓に参ろうと、父母と落柿舎を訪ねたことがあります。22歳の時の暮れだから、もう55年も昔です。本当に小さな墓で、その目立たなさに感銘を受けました。こんな感想を持つ人は日本人なら珍しくないでしょうが、欧米の「ビッグ」「グレート」、それから「華麗」が大好きな白人さんたちには理解できないでしょうね。
落柿でなく干し柿の記憶。
・吊るし柿障子の影も色づけり