9月14日(土)
昨日コーランの下巻(文庫本は上中下巻ある)を読み始める前に、助走をつけるために(そうしないと読みにくい)他の本を読み始めましたが、、助走どころか、勢いづいて止まれなくなってしまいました。見開き2ページで日本文化の特徴を表すキーワードを取り上げています。
「日本文化のキーワード」遠山淳/中村生雄/佐藤弘夫 編:有斐閣双書: 2009年3月初版第1刷発行
中で紹介されていた外国人が書いた下記の日本文化論発注しました。
「人間を幸福にしない日本というシステム」K.v.ウォルフレン著
その後、やっとコーランの下巻を読み出す、、半ば機械的にページを繰って、おしまいまでたどり着く、、(やっとたどり着いたというのが正直な感想)。
巻末の著者による解説はマホメット/ムハンマドの波乱に満ちた人生をコンパクトにまとめている。
ほんの数ページなのですが…僕が読み飛ばしてざっと読んだコーランの背景と重なりムハンマドその人の骨太な物語になっていて、、驚きました。
コーランをとにもかくにも通読してよかったです、ムハンマドが生きて戦った歴史書でもあったわけか、と遅まきながら納得できました。
ムスリムはそのうち世界で最大の人口を持つと予想されている。
誠に不謹慎な言い方ですがコーランは世界最大のベストセラーになると言うわけですね。
それが何故かを解き明かすのはきっとこれからだろう。
商売人でもあったムハンマドの優れたビジネス感覚が子孫繁栄を約束し、そのシナリオ通りに動いているとするとその壮大な物語のたどり着く先が気になる。
(今日は四つ木御殿で開かれるスープ研究会に顔出しします。
おろし蕎麦が今日のテーマで、そば打ちの実演が見られることもあって…そば打ち入門希望者の方を授業参観?にお誘いした関係上、久しぶりに、スープ研究会出席です)
昨日が当面は最後のつもりでしたが、そんなに時間を取らないのでちょっとコメントさせていただきます。
「人間を幸福にしない日本というシステム」という本、勿論読んでいませんけどその題から内容は察せられます。日本では古くから(どれくらい古いのかと問われると困るが)、節度、抑制、控えめなどが美徳とされてきました。それが欧米文化の影響で、ガンガン進む、やりたいことを遠慮なしにやる、喜怒哀楽を見せる、など、昔は否定的に見られた言動が近代的で進歩的とされるようになりました。
今年7~8月のオリンピックを(たいてダイジェストで)見ていて思ったこと。
メダル獲得が決まると、ドイツモコイツモ国籍を問わず、大きな口をあけて喉チ〇コまで見せて、ガッツポーズをする。これが私は嫌いで嫌いで。一度でいいから、特に格闘技の柔道・レスリングなどの決勝戦において、勝者が静かに一礼して去る姿を見てみたい。剣道などはオリンピックの種目にはないですが、その勝負を見ているとさすが日本人だと嬉しくなって、そういう典雅さを誇らしく思います。
中継のアナウンサーや新聞記事では「喜びを爆発させた」というのが常套句になっていて、それが褒め言葉なのがウザッタイ。勝利の喜びは静かに密かに噛み締めて、敗者への礼儀も忘れないでほしい。それが日本です。幸福かどうかは二の次。