9月3日(火)
デッドスペースを活性化させると部屋の風景は良くなる。
デッドスペースは普段目が行き届かない所です…意識の中では無視したいところ、、そこに目が行くことによってもし楽しくなれれば気分転換できる場所が増えることになる。
トイレのドアの横に大工さんが作った狭い縦長の作り付けのドア付きの棚がある。おそらくは予備のトイレットペーパー入れておくために作ったものだと思います。
それを本棚として使ったらぴったりとおさまりました。
扉を開けたままにしておけばトイレに入るたびにそこに収めた本の背表紙が見えますので気分がいいです。
(昨日リクエストしていた本が届いたとのメールが図書館からきたので取りに行きました。
その後リサイクル家具のコーナーに寄ったら手ごろなテーブルがあったので500円で購入。家に持って帰りました。
設置するとこれがぴったり。小さなテーブルですが無骨なくらい、というかそれをウリにしているこれ見よがしの頑丈さです♪
今まで使っていた小さなテーブル2つは2階に片付けました。
その後、本を読み出して夕食前に読み終えました。まぁ夢中で読んだわけです。わが母を送ったときの状況と照らし合わせてみると納得するところもあるし人それぞれだなぁと思うところもありました。本の題名は、、
「死にゆく人の心に寄りそう」:玉置妙憂著:光文社新書2019年1月初版第1刷発行
ホメオスタシス(体の状態を一定に保つ機能)が人間の最後の着地に際してどのように表れてくるかがわかりやすく語られていました。周りで見守る方の人にとってはとても良いガイドになると思いました。
つまり…グッバイに向かう人のバイタルサインの衰退に対してどのように周りのものが対処すべきかを説いた本です。
僕にとってももちろん納得のいくもので僕自身の確信にもつながりました。人生の心得の1冊だとは思います。職業としての見送り人?の必要性についても言及していました(看護師でもある著者はお連れあいを見送った後お坊さんになっています)。
いずれグッバイする当事者としては、、野に生息する他の動物のように、、つまり他の動物たちが悩んでいるようには思えないので彼らを見習いたいというのが本心です。
毎晩絶食しているわけですから毎日その日のための予行演習をしているようなものです…あはは🤣
みんなが貧乏ならわがままできる→みんなが貧乏ならまだ我慢できる (書き間違えました、失礼しました😅)
ホントに手ごろな、でもとてもしっかりした印象のテーブルですね。これが500円!まさに掘り出しもの。元の持ち主はこれを捨てようとしたのかしら。捨てられなくてよかった。亀甲紋のクッションもうまく使えている。お台所がよく片付いて、主夫としては100点満点です。
死にゆく人の・・・昨日Mさん夫妻とちょっと話ましたが、88歳の奥さんのお母さんはもう長くないみたいなことを言っていました。何かを話したいらしいけれど、ちゃんとした言葉にならない。足が腫れ上がって歩けない。それよりなにより、訳が分からなくなって何種類もの薬を一度にガッと飲んでしまったらしく、朦朧とした状態になりました。夫妻もどこへも出かけられず、いつ何があるか分からないので、愛犬のヨシもケルンにいる息子さんのところに預けたそうです。(息子さんが連れに来てくれた。)
愛犬といえば、前に触れたように義姉のところにも犬がいて、しかも猫は4匹。お手伝いさんは週日午前の4時間の担当でお掃除・洗濯、簡単な料理が終わると帰ってしまうので、介護の女性が午後のお茶や犬猫の面倒を見なければならない。介護が仕事なので、犬の散歩とか外に出た猫を家に呼び戻すのは本来の任務ではないため皆不満で、早いずれ誰も来なくなると思います。介護士を派遣しているポーランド側のエージェントではそこに登録している人達の間で情報交換があり、「あの家は止めた方がいいわよ」となることも大いにあるようです。
朝起きてから就寝時まで就業時間は長いけれど、そばで水を飲ませたり薬を与えたり(トイレは一応、ほとんどの場合自分で行ける)血圧を測ったり、そんな大儀な仕事じゃないものの、やっぱり年寄りとずっと一緒なのは気持ちが落ち込むみたい。介護施設なら同僚もいますけどね。
介護士さんの休憩時間というのも定められて1時から2時半までは二階の自分の部屋で休めます。そのときはずっと国の家族と話すみたいで、ときどき上から会話らしい声が聞こえますが、それも義姉は気に入らず「モニカは1時間以上も娘と電話で話してる」などと不満を夫にぶつける。自国の言葉で何か話したい、という欲求は私なら分かるし、第一休み時間のことなのに、そういう態度だから嫌われて、早晩誰も来なくなったら介護施設に入るほかない。
犬猫も大きな障害になっているから誰かにもらってもらえば、と私が亭主にうと、「動物は彼女の生き甲斐なんだそうだ。」生き甲斐って、介護施設に入ったら犬猫は飼えないのに。30年来のお手伝いさんと今日話し合ってみると亭主は言っていますが、憂鬱そうです。
でも医師としてのキャリアを誇る面はあって、私が片頭痛持ちだったのが最近それはなくなり緊張性頭痛が起きることがままあるのですが、先日夫に電話してきて「ホメオパシーの専門家にあんたの妻の治療をしてくれるよう頼んだから、この日に行きなさい」などと自分が役立つところを見せたいのですね。私、ホメオなんちゃらなんているドイツで流行りの疑似医学は大嫌い、頭痛は一日寝ていれば納まるし、ホントの余計なお世話。でもそれもなくなったら認知症で介護施設ということになるのでしょう。もう困っちゃう。