8月31日(土)
1 +1 =(いちたすいちは)、、2(に)!、、、と、すかさず答えた応募者
他の応募者の1人…(算盤をはじいて)
2(に)でござる、、。
江戸時代の勘定方の登用試験、、即答した者は不合格…念には念を入れて算盤をはじいて、答えた者が合格。
勘定方に要求されるのは石橋を叩いて渡る慎重さ、、を伝えるための、よくできたエピソードだと思う、、。
歳をとったらこれぐらい慎重に行こうと思いました。
横着しない…片手でやらない、両手でやる。
所作を一工程増やす、丁寧に見える…見栄えが良い。心がこもっているように見える。淑女の基本、ジェントルマンのたしなみ🤪
ゆっくり歩く…転ばないように。ゆっくり話す…相手によく聞こえるように、相手が安心するように。
念入りに準備して、気が向いた時をとらえて、おもむろに恐る恐ることに当たる、少しずつやる…失敗したときに少し直せばいいように…。
ゆっくりで良いのだ。ゆっくりでしか見えてこないものがある。瞬間をとらえるためにこちらはゆっくりと構える…基本だと思いました。
(そういえばゆっくりわかってゆく楽しみというのもありますね、もしかしたらこれも最近わかってきたことかもしれません、、暇人の効用?)
予想もつかないいろいろな気分に合うように準備だけしておく。
すぐ描けるようにイーゼルや画材をすぐ出せる場所に置いておく(これは最近デッサン会を作ったので、ことのついでに大体揃った、、立ち上げてよかったです)。
二束三文の楽器類もすぐ取り出せる。音色がどうの、使い心地がどうの、、などと、楽器類に対して高級な欲求皆無の永遠の素人状態、、楽しくなれればそれで充分満足。
飽きっぽい僕がやっとここまでたどり着けた?
たぶん、70年以上かかった僕の自助努力のおかげです…
いっぱしの年寄りになれた、と言ったほうが謙虚に聞こえるかな…あはは🤣
ドイツでの老人へのケアと日本のそれとを比較すると、ドイツで最晩年を暮らすのは難しいなあと感じます。介護士や看護婦さん、ドイツでも一通りの研修は受けていて、一応は必要事項をこなすのですが(異常に遅いこともある)態度がビジネスライクというのはまだいい方で、優しさや穏やかさは全く無く、要するに粗野なのです。
日本では偽善的な感じを受けるくらいやさしく話しかける、これもちょっと嫌ですが。それから看護師はいいけれど介護士などすぐに「おじいちゃん」「おばあちゃん」と話しかける、これは止めてほしい。ちゃんと名前で呼びなさい。
ドイツと日本を比較すると、日本に軍配が上がることが多いですが、その中で一つ、これは是非日本にドイツを見習ってほしいと思うのは、全体にドイツ人の方が「待つ」ことに忍耐強くて人を急かさないという点です。
私自身せっかちで、昔から、駅で切符を買うのに自販機の前で上の鉄道地図を見ている人などを見るとイライラする。だいたい「どちらへお出かけですか、え、鶯谷?170円ですね」などと余計なおせっかいをしてしまいます(最近はさすがに私でもスイカを使いますが)。
こういうことはドイツ人にはなくて、バスに乗る風景を見ていても、前の人のモタモタに文句をつけない。黙って待っている。老人の動作の遅さもじっと見守っている。スーパーでは支払いのときお婆さんなどとんでもなく時間がかかることがあっても、後ろの若者は何も言わない。日本ってすぐ、チエッとか「ンもう」とか言われそうですが、ドイツの不良っぽい男でもそれはない。意外とその点は子供のときから躾けられているのか、周りがそうだからノロノロ文化に馴染んでいるのか。
何でもパッパと片づける日本人の日常は、健常者や若い人にはいいけれど、「人を急かさない」「時間がかかることに文句を言わない」という教育も必要だと感じます。
母の晩年に私がよく「さっさとしなさい」と急かして喧嘩になりましたが、これは私が子供の頃、食べるのも着替えるのも何でもかんでも無意味に「早くしなさい、どうしてそんなの遅いの!」と怒ってばかりいた母親の躾けの成果です。子は親の鏡ですからね。