8月30日(金)
長く感じた8月だった。好い夏ごもりができた。
家が体の一部分のように感じられてきた。僕の方で家に馴染んできたからだろう。
隣の家のリフォームも順調に進んでいるみたいだ。天井を塗り替え壁、床を張り替え、1階奥に風呂場を増設し、エアコンを1階と2階に設置する、、9月初旬には完成とか…。狭い土地で、今風の暮らしを確保させようと思えば工夫は限られる。職人の腕の見せ所。
僕は時々入り口が開け放たれているのでリフォームの状況はちょっと覗くだけ。持ち込まれる材木の量とか仕事の道具で勝手に想像しているだけですが、結構楽しめました。
壁1枚を隔てておとなりさんの新しい暮らしが始まる。入居する方はまだ決まっていないかもしれません。
隣は何をする人ぞ…まぁあまり関心はないが、それでも人の気配を感じればなんとなく環境の安全性が増したような気がするから不思議。
台風の季節。突風を伴う大型台風の影響で明日土曜日のデッサン教室は休みにした。
僕の中では段取りが済んでいるので僕を含めて5人のメンバー、どんなふうに進んでいくのか、風まかせです。
(実は今…書くことがなくて困っていたのです…昨日1日、日本の防衛に関する本を読んでいたのですが…感想が多すぎてまとめるにまとめられない、、十数年前に書かれた本なのですが…まさか中国があっという間に空母まで建造してしまうなんて当時誰が予想したろうか。
ほんの30年前、中国が日本の国民総生産をしのぐようになる時期、、経済学者の予想は大外れ、あっという間に抜きさられました、、だからどうした…僕はどう考える…なんて、僕のような素人が書き出したら収拾がつかない?いや待てよ…国を守るのに専門家も素人もあるのか?!、、もちろんある。
どこまで守るのか…その大問題がなおざりにされては、防人たちだって決心のしようがない、、専門家に任せておいて国民の合意は何も進まない…これが日本の現状か、、やめやめ…ゆっくり考えよう、、他の国も日本の出方をゆっくり観察しているだろう…という希望的観測で、この件思考停止😪)
…というわけで…「長く感じた8月だった」…と後先考えないで音声入力してみたら、、やっと書けました、、ふとんに寝転んだまま見通せる台所の窓の外が早くも白んできました、、起きてとりあえずコップ1杯牛乳を飲んでそれから、お湯を沸かせて(ん?水を沸かして?)いつものようにコーヒーを入れてとりあえずぼーっとしよう😅
空き家になっていた近所の家に誰かが引っ越して来ると嬉しいですね。私の日本の田舎も、母の存命中(90年代後半)は女性一人暮らしの家が並び、私は不謹慎ながら「ヤモメ通り」などと呼んでいました。それから30年近く、寡婦の皆さん疾うにあの世に旅立たれ、空き家が増えていたのですが、その一つに最近都会から誰かが越して来ました。すると郵便局長さんが「夜になって灯りがともると嬉しいですよね」とニコニコしながら話しかけてきました。
あ、それで思い出した。日本家屋の特徴。田舎の少し大きめの古い家というのは、たいてい塀や垣根で囲まれていて、平屋が多い上に塀も高いので家に灯りがついているかどうか分かりません。でも今風の家だとせいぜいブロック塀で二階建てなので住人がいるかどうかすぐ分かる。
ヨーロッパの家というのは、大都会の石造りの家などは分かりませんが、塀なんかなくて境を示すのにちょろちょろ灌木を植えている程度、家屋は丸見えなので、それで窓に花を飾ったり、バルコニーに洒落た椅子を並べたり、見られることを意識して外観がきれいです。ときどき丘の上にポツンと立っている童話みたいな家も見かけます。ああ、これは嵐の時は大変だろうな、などと思うのですが。
ということは日本ではやはり台風や嵐のことを想定しているのですね。田舎の古い家の多くが平屋なのも、地震に備えてだと思われます。この風土の違いって大きくて、先日亭主の同窓会があった土地は元は優雅な保養所。昔はきっとパラソルを被った女性やシルクハットの紳士が行きかう所だったでしょう。今は庶民の地になっていますが、ホテルの造りなどに昔の面影があります。
それより私が感嘆したのはホテルとその周辺の樹木です。どの木もものすごく丈が高くて、マロニエ(馬栗/西洋トチノキ)、楓、プラタナス(鈴懸)、西洋菩提樹、胡桃などが枝を大きく広げ、子供がその下で駆け回っている。こんなに堂々とした木は日本には見られません。多分台風などで樹木が倒れる危険が大きいので、木は一定の高さに抑えるという決まりがあるんでしょうね。
それでまた思い出したのは、奈良の春日神社の大木を伐った話。これは古木・神木の類なのでずっと伸ばしておいたのですが、台風で倒れると鳥居その他に大きな被害が出るのでついに伐ることになり、それでその針葉樹(杉だったか檜だったか)を伐る前に、売りに出したところある材木商が買った。これは大きな賭けですね。買って伐って見てみたら、中は空洞ということも結構あるので。でもその神木は木目のみっちり詰まった名木だったそうな。
追加:私にとっても長い8月でした。そしてとても厭な月でした(まだ終わってなくて、今日明日何が起きるか分からないけれど)。嫌なことの連続で、それは7月に始まって、まず血圧計が突然壊れた。大したことじゃないと言っても、私より亭主が定期的に使っていたもので、それも割と高級品だったのに電池を入れ替えてもウンともスンとも言わない。その後、私の電子辞書が急に故障して、これも画面が真っ黒なまま。これには困りました。英語の他に日本語の辞書各種で漢字など読み方が分からないときは付属のペンで画面の一隅にその字を書くと音読み・訓読みを教えてくれる。英語の本も結構読むので重宝していたのに。(独語と仏語はそれぞれチップカードを買って、それを必要な時に挿入しており、これは同じ機器を買えばまた使える。そうでないと一個1万5千円のチップが無駄になる。)あ~あ、日本でまた大枚はたいて買い直さねばならない。
そのあと、スイスに行くとスマホで電話できない、インターネットが繋がらない。これはスイスがEUでないためで、EUから来た人は郵便局でスイス用のSIMカードを買う必要があるのです。3年前はそんなことなくてテレコムのSIMで日本にも電話できたのに。スイスってケチな国だなあ、と腹を立てたのですが、これは考えてみるとスイスよりEUが数を頼んでスイスに意地悪をした可能性が高い。それでスイスが報復したのでしょう。
私のスマホにそのスイスSIMカードを入れたものの、3日もすると機能しなくなった。ドイツに電話しなければならない亭主は、スイスとオーストリアの境界にある丘の上に行ってそこから電話していました。オーストリアはEUだからテレコムでOK。グローバル、グローバルとお題目のように唱えながら、狭い欧州の中で互いにイヤガラセをし合っている、これが今のヨーロッパの現実です。
そのあともいろんなものが故障して、あるいは妙な理由で使えなくなって、洗濯機まで言うことを聞かなくなり、ホントに困りました。ドイツの景気もどんどん悪化して、売り上げ激減で亭主も可哀想。もっとも夏休み中で受注が少なかったのは仕方ないのですが、2,3の取引先がやはり不景気で何と9月半ばまで社員に休暇を取らせたり、10月末まで時短で働かせたり。好転は当分望めません。