8月15日(木)
昨日はデッサン教室に申し込んでくださった方のために石膏像と高さを調整できる背の高い自在に照明の向きを変えられるランプとイーゼルを持ち込んだ。
高いところにある北窓を開け自然光が入るアトリエは夢のまた夢、自然に移り変わる陰影の変化の中で絵を描いたらどんな気分がするもんだろう…なんてちょっと考えましたが、、持ち込んだものだけでいろいろ工夫すれば3次元のものを2次元に移すゆったりとした時間が取れないこともないだろう、、。
いつまでたってもデッサンすらしない僕も…クラブを作れば刺激を受ける…つまり結局は自分のため…動き出すきっかけになります。
こうやって自分自身にハッパをかける…僕っていつもこんな調子ですね。人様のやる気をもらういつもの手。
(昨日どなたかが置いていった暮らしの手帖1981年春号をペラペラめくっていました。
電子レンジが出回り始めたあの頃なので各社の製品チェックの結果も公開されていました。
オペラ椿姫のレコード盤の楽しみ方や、トルストイの「復活」についての田宮虎彦の解説などが楽しめました。この1冊で何度でも楽しめそうです、、僕が友人達と石材製品の輸入販売の会社を立ち上げた頃と重なるので、その頃の社会状況を思い出すきっかけになります。僕にとっては貴重な1冊が見つかりました。
2015年製の数千円の扇風機が回らなくなった…耐用年数は数年だと貼ってあったラベルに書いてあった🤭分解してチェックしようと思いましたがやめました。コンミテーターに電気を供給するブラシ摩耗だと思います。減耗した時が買い替え時だと言っているようなものです。
一昨日、ヨーカドーのノジマ電気に行って4980円の円筒形の扇風機を買ってきた。安物だけあって無駄なものがついてない…安いから買ったのではなく単価を下げるために必要最小限の機能しかついてないところが気に入って買いました。スリムで場所をとらず軽量なので移動も簡単。
四つ木御殿に背の高い照明具をもっていってしまったので代わりになるものを作った。下に円盤がついた1本足テーブルの天板がないものものを拾っておいたので、その1本足の軸に棒を差し込み高さを調節してその棒の上部にクリップ式のランプを挟み込んで完成。
出来合いのものよりかえってすっきりしたものができました。
ものを動かすと空いたところに適当に辻褄を合わせて補充する…まさに適材適所。こんな頭の体操が楽しい。
敷布から上掛け毛布、下着類の洗濯を2度繰り返し…つまりその日のうちに乾いたものを取り込んでまた洗濯をして干しました。こんなことすら気持ちが好い。
(読書のコツもだんだん掴んできた。二度三度と読み込んで鈍化した頭に定着させる。しっかり吟味したい内容のある本を残していくということはすなわちとりあえず必要ない本は処分できることになる。
必要最小限のもので暮らすミニマルライフは頭の整理そのものだ。
僕は物わかりが悪い鈍い頭で良かったなぁと本当に思う。目から鼻に抜けるような才能の人も結構たくさん見てきたけれど、、僕は僕でいい、その態度でやっと自分のいる場所に安定できるような気がする)
ランプとイーゼル、アトリエ、なんて、何だか大正時代の小景みたい。ちょっと絵に描いてみたいですね。あ、描いて下さらない?私、買いますよ、いちまる画伯の絵。
トルストイの復活!これは凄い偶然です。この夏の初めのある日、私はなぜか松井須磨子が歌ったという「カチューシャの唄」の歌を突然思い出して、歌詞もしっかり記憶していて、このごろ気がつくとよく口ずさんでいます。
カチューシャ可愛や別れのつらさ
せめて淡雪とけぬ間と
神に願いをララかけましょか
音階がわりと平板なので、私でも楽に歌えます。
この作品はむかし読んだものの記憶が薄くて、何となく、刑に服している男性をその恋人の女が足繁く訪れる話かと思っていたのですが、それは「罪と罰」の方で(映画「ブーベの恋人」もそんな物語だった)、「復活」の方は昔もてあそんだ女が重刑に処され、彼女の厚生に身を奉げる貴族の男のお話でした。